館島 (創元推理文庫) (創元推理文庫 M ひ 4-1)

著者 :
  • 東京創元社
3.29
  • (64)
  • (181)
  • (291)
  • (76)
  • (24)
本棚登録 : 1939
感想 : 214
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (372ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784488477011

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • とてもスッキリ読みやすく、テンポのいい作品。
    キャラクターが織りなすおバカさ加減が入りやすいです。
    オチは読めてしまいはしたが、作品全体の軽やかさが気に入りました。

    ガッツリミステリー好きにはやや物足りないかもですね。

  • 軽快なテンポの会話とストーリーは、謎解きはディナーの後で、に通じますね。僕はこっちの方が好きですけど。トリックはまぁそうだろうな、って感じでした。

  • 東川さんファンとして着実に本を買い揃えている今日この頃。
    『謎解きはディナーのあとで』だけ読んだ、なんて人がもしいたらもったいない。

    有名建築家十文字和臣の作品のひとつである、とある島に建てられた不思議な形の別荘で、和臣その人が謎の死を遂げてから半年。
    事件関係者が集まった場で殺人事件が起こる。
    嵐のために警察の到着が望めない不安の募る状況下で、休暇がてら島に刑事 相馬隆行と、破天荒な女探偵 小早川沙樹が事件解決に乗り出すことになった。
    和臣氏の死の真相は、殺人事件の犯人は、そして屋敷に隠された驚くべき秘密とは。

    一本取られて後味すっきり、気分よく読めるミステリーなら東川さんの右に出る作者はいないと思います。
    ユーモラスな筆致、抜かりない伏線回収、そして驚愕の結末。
    本作は綾辻さんの『十角館の殺人』を意識していると匂わせておいて(つまりそういうミステリーを想起させておいて)、あくまで直球の推理小説として読者を楽しませてくれます。
    大胆不敵、という言葉がよく似合う良作です。

  • 東川篤哉作品であります。今までシリーズを追いかけていましたが、こちらはこれ一本の長編。表紙の感じからシリアスめな感じかなぁとか思っていましたが、いつも通り安心のギャグミステリでした。
    トリック自体は序盤から解ってしまったのですが、まさか館全体が…………だとは、全く気づきませんでした(苦笑)
    あと東川作品ではいつものことですが、キャラクターにやられてしまいます。この三人で続きが読みたい。

  • 謎解きはディナーの後ので作者さん。
    初めて読んでみました!

    …が、私にはどうやら合わなかったみたいです。
    建物の構造がキーとなるトリック殺人?(事故)なのですが、
    正直ここまでのページに見合わない内容でした。。

    それをきっとこの作家さんのテイストである
    軽妙な語り口でラストページまで持っていったという感じでしょうか。
    謎解きのドラマは好きだったのですが、
    活字にすると苦手なタイプなのかも。
    (あくまでも個人的な好みですが。)

    珍しく最後まで読むのが苦痛だった…。

  • 著者の本はキャラクターが際立っていて、それぞれがきちんと役割通りに動くので、分かりやすい。またセリフも掛け合いがうまくマッチしていて面白い。
    ミステリーとしては、分かる人なら見取り図から分かるだろうし、分からない人はあっけにとられるかも知れないが、伏線はしっかりとしているのでその点はフェアな方かも。その点が評価が分かれる部分だと思うが、どちらにしても一つのエンターテインメントと考えれば、楽しめるのではないか。
    個人的には舞台劇を見ているような感じで、楽しみながら読むことができた。いつになるか分からない、続編も読んでみたい。

  • こういう、馬鹿馬鹿しいほど壮大なトリック、結構好きです。
    この作者の作品はほかにまだ二、三しか読んでいませんが、いずれもユーモアの衣をまといながら、ミステリーとしての骨格は結構しっかりしていて、何か、志、のようなものを感じます。この作品も、悪ふざけのようなユーモアが時々邪魔に思えるときがありますが、大きな意味でそれも伏線なのかな、と思います。
    ちょっとおまけで星4つです。

  • 瀬戸大橋開通を目前に六角形の館での殺人事件。四国のすぐ近くの島での出来事であった。そこに招待されたのは、刑事と探偵。東川先生の作品は、ブラックユーモアなどがあって、とても面白い。
    刑事より探偵が活躍するのが、いつもの事である。名探偵が好きなんでしょうね。
    この館の真実の姿。絶対に事件の謎は解けませんw

  • 2010608
    相馬隆行
    小早川沙樹
    奈々江

  • 一言で言えば、なんてややこしいトリックwヒントが割と出ていたかな。
    台詞の後の刑事の本音が笑える。良くも悪くも言いたいこと言って素で生きてる刑事と探偵に影響された奈々江ちゃんの変化が愉快。おふざけの中にも前向きな刺激を受ける出会いを練り込み、読後感は悪くなかった。

全214件中 71 - 80件を表示

著者プロフィール

1968年広島県生まれ。岡山大学法学部卒業後、2002年、光文社カッパノベルスの新人発掘プロジェクト「KAPPA‐ONE」にて『密室の鍵貸します』が有栖川有栖氏に推薦されデビュー。11年『謎解きはディナーのあとで』が第8回本屋大賞第1位に輝き、大ヒットシリーズとなる。「烏賊川市」シリーズ、『館島』、『もう誘拐なんてしない』、「探偵少女アリサの事件簿」シリーズなど著書多数。

「2023年 『谷根千ミステリ散歩 中途半端な逆さま問題』 で使われていた紹介文から引用しています。」

東川篤哉の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×