10年後に食える仕事、食えない仕事

著者 :
  • 東洋経済新報社
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492261033

感想・レビュー・書評

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  • この本が発行されてもう6年経つが、10年に近づいている割に、日本の世の中そこまで変わってないな、という感想。

    日本の7割の仕事は、安価な外国人労働力、IT化と戦いながら奪われていく…という過激に危機感を煽る内容になっていたが、どちらかというと世の中が変わった動機は、日本の人口減少による労働力不足と、適切な中堅ができる人材がいないために生産性を上げて活用を高めないといけないという背景のほうが色濃かったと思う。

    ちなみにこの本の中に何度か出てくるグローバル化した会社に在籍しているが、実際にはグローバル化の中で新しいポジションが増え、国内外問わずに優秀な人は優秀だから機会は与えられており、外国人にリプレイスされている訳ではない。
    また、結局社風という壁は常に存在していて、それは外資内資関係なく、そのスクリーニングに耐えうる人材の上での適材適所になるので、日本の多くの企業は簡単に日本人から仕事をリプレイスできないのでは?という話が抜けている。

    結局それで日本の内需をきちんと取りながら、グローバル化で戦える大手が沢山ある現状、作者が言うほど暗い未来にはなっていない。
    でも、常にチャレンジするハングリー精神を持つ人材で自分は居たいなあと思う。

  • 情報が偏っている気がするのと、少し強引なカテゴライズに疑問を感じた。
    良く言えば、うまくまとまりすぎていて、結果に至った根拠の説明が薄い。
    この本の目的は、「結果」を紹介することだと思うので、そういう構成になるのは理解できるが、私は違和感を感じた。

    勉強になったこととしては、自分の職種はかなり希少性が高いことだ。今後転職するにしても、今の仕事と同じくらい専門性が高く、日本人しかできない仕事に就くべきだろう。すなわち、これからずっと勉強による専門性の向上を続ける必要がある。(そういったレールに初めから乗れたのはいいが、疲れるなw)
    あと、日本の技術力を高めるためにも、研究者をもっと優遇すべきだと読んでいて思った。
    それから、普通に英語が話せるようにならないと、いろんな意味で損をすると思った。

  • 読みやすくて良いんだけど何かが足りない感。10年後に食える仕事、そうでない仕事というテーマであれば仕方ないのかな。結局頼れるのは自分だけ。就活中の学生は参考に読んでみても良いかも。自分の今の仕事?10年後にはどうなってるかわからないでしょうね(笑)。
    あんまり関係ないけど、そもそもグローバル化ってそんなに必要なのかな?なんて考えたり。
    本書の「重力の世界」(グローバルの最低給与水準に収斂される)、「無国籍ジャングル」(世界70億人との仁義なき戦い)は、なるほどって感じかな。もちろん全てがそうとは思えないけど。
    キャリアを見直すには良い本だと思う。いろいろ感じることはあるけど、個人的にはやっぱ公務員だと思う。その他では、味噌・醤油、日本酒メーカー、伝統的なカルチャーを扱う職業などか。
    政府の力に期待したいけど10年後を考えればどこも厳しいと思う。で、どうにかなるさ!かな(巻末「おわりに」にあるスペイン人の根拠のない展望)。
    (過去の読書記録登録のため評価なし)

  • 少し考えれば自明の内容。

  • 薄い、中身が薄すぎる。
    根本的には海外との競争で技術がいらない仕事はどんどんとなくなっていく。というのを書く業種について話していく本。
    それだけのことを繰り返し述べているだけ。深掘りがない。


    仕事を日本人メリット、スキルタイプの2軸で比較する。
    日本人メリットが大きい仕事は海外の労働移行に耐えられる。
    少ない仕事はスキルタイプにより、海外と戦っていく仕事と、労働賃のやすさに負ける仕事に分けられる。

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  • 職業を労働市場での競争の質に応じて4つのドメインに分類している。
    縦軸にスキルタイプ、横軸に日本人であることのメリット=外人労働者にとっての参入障壁にとり、下記のように定義している。

    無国籍ジャングル |  グローカル
    重力の世界    |  ジャパンプレミアム

    必要スキルが低く、日本人メリットが少ない職種は、重力の世界=ブラックホールとなり、賃金は新興国の労働者との競争となり限りなく下方へと吸い寄せられる。単純肉体労働だけではなく、会計などの数値入力などの作業にしても新興国への業務アウトソーシングなどを通じてその引力からは逃れる事は困難としている。一方、スキルが高くても、日本人である必要が無いような職業、例えばカルロスゴーンに代表されるような多国籍企業の経営者などは、世界中の優秀な人材との競争にさらされる無国籍ジャングルでの戦いとなる。もっも、有望なのは日本人であることのメリットが活かされながらも必要なスキルレベルが高いグローカル領域である。これは、弁護士・会計士などの士業や、ローカルにおける知識経験が重要となるマーケターなどが当てはまる。

    この結論は、ある意味目から鱗だ。グローバル化の進展と共に英語力を強化しなければならないなどの特集が雑誌を飾り、スキルアップが自分を守る自己防衛策であるというのが大方の論調だったはず。しかし、そんなことをしても行き着く先は、無国籍ジャングルで中国やインドなどの巨大な人口を擁する国から出てくる優秀な人材達とまともに勝負しなければならず、全ての人におすすめできる道ではない。であれば、日本人であることのメリットを最大限に活かしながらスキルをアップしていくのが賢明なキャリアプランであるという事である。なるほど・・・。

  • 日本人メリットのある仕事の優位性が紹介されている。
    この本は2012年だが、すでに6年経っている現在でもまだ残っている職業はある。いくら日本語でしか書けないからと言って、記者や作家が食っていける仕事は思えないだが…。

    職業というか、会社の規模にも寄るんではないかと思うし、将来有望株の仕事でも激務はあるから、個々人しだい。

  • 就活中に読んだ本。
    未来に関する働き方の本ってたくさんあると思うけど、その中でこの本は日本人にしかできない仕事(「ジャパンプレミアム」と表現)にフォーカスしてるところがおもしろい。

  • 日本人ならではの強みも大事。

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著者プロフィール

渡邉 正裕(ワタナベ マサヒロ)
ニュースサイト『MyNewsJapan』(mynewsjapan.com)のオーナー、編集長、ジャーナリスト。
1972年東京生まれ。慶應義塾大学総合政策学部卒業後、日本経済新聞の記者、日本IBM(旧PwCコンサルティング)のコンサルタントを経て、インターネット新聞社を創業。一貫して「働く日本の生活者」の視点から、雇用・労働問題を取材、分析、提言。著書に『企業ミシュラン』シリーズのほか、『10年後に食える仕事 食えない仕事』『35歳までに読むキャリアの教科書』『若者はなぜ「会社選び」に失敗するのか』『トヨタの闇』など多数。

「2020年 『10年後に食える仕事 食えない仕事 』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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