論点思考

著者 :
  • 東洋経済新報社
3.96
  • (273)
  • (472)
  • (231)
  • (31)
  • (6)
本棚登録 : 4699
感想 : 379
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (235ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784492556559

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • ・与えられた課題は疑ってかかる
    ・課題は複数発散し、絞り込み、体系的な位置付けを考える
    ・視座:2階級上の立場で考える
    ・論点を考える癖をつける

  • 仮説思考の続編として、論点設定つまり「解くべき課題は何か?」をどのように設定するかの手法について説明されている。
    正しい課題・問題、著者は仮説にも筋がよい悪いがあると言っているが、それをいかに設定するかは仕事を効率的に進めるうえで非常に重要。
    特に第6章「論点思考力を高めるために」は実践的で何を取りくんだらよいかわかりやすく記載されており、時間はかかるだろうがすぐに取り組みたいことが書かれていた。
    ・日ごろから本当の問題は何か常に考えること
    ・視野・視座・視点の3要素を意識して視点を変える
    ・反論されたら説得せず、オープンに話を聞く、論点をクリアにする
    ・論点思考を与え、人材育成をする

  • やらないことを決めるために、なにが論点なのかを見極めることが大事。どうすればそれができるかが書かれている。例題も多く想像しやすいがちょっと難しめ。

  • 22/07/16
    ・問題発見プロフェッショナルの方がより具体かも。
    ・論理は動く。
    ・解決できない課題には手をつけない(それが例えインパクトが大きくてもできないことはできないので。むしろ早めに見切ることが必要。)

    20/06/13

  • 読書メモ
    2010年には発行されている本だが良書。

    チームメンバーに説いてもらいたい課題を与えるときに4つくらいのパターンがある。
    シャチについての4つの問い。
    ①シャチは魚か(仮説に基づいた質問)
    ②シャチは魚か哺乳類か(白か黒かをはっきりさせる論点)
    ③シャチは何類か(オープンな論点)
    ④シャチはどんな生き物か(ただの質問)

    goodなのは③で背景を伝え、②を依頼すること。

    途中

  • 面白かった、頭いいわけではないから勉強になった もうすこし整理してまとめたい

  • わかりやすい文章で説得力があるが、内容としてはサプライズのないわかりきったこと。

  • ・「あれもこれも」では結局、なにもできない。
    ・与えられた問題は正しいとはかぎらない。そのまま解いても正解につながらない可能性がある。
    ・論点思考とは「自分が解くべき問題」を定義するプロセスである。

  • 会社の図書コーナーにあったので借りてみました。
    仮説思考もたまたま読んでいたのですが、仮説がベースで論点を決める手順は不変です。
    そもそも解いている問題が正しいのか、与えられた論点は間違っていないか自身で定義して臨むべきだと認識させられました。

    以下は読書メモですので〜


    ■第一章 正しい問いを解いているか

    そもそも正しい答えを出すことより、正しい問いに答えられているか?
    ・問題設定→解決策の立案・提示→実行→解決

    数ある問題の中から真の問題を探す
    この真の解くべき問題を論点という
    問題解決の最上流にあるのが『論点志向』

    必ずしも新製品開発が売上増につながるか考えるべき
    →新製品を開発し続けられるか?マーケティングコストは見合うのか?

    既存顧客が利益を生む 保守メンテナンスに舵を切ると、、爆益だった
    →エレベーターやコピー機の例はまさにそれ

    解くべき問題と解いても仕方ない問題が、混在してるから探せ

    論点思考とは自分が解くべき問題を定義するプロセス

    いきなり凶悪犯罪は減らせない→軽犯罪を徹底的に取り締まれば簡単に街がキレイに安全になる

    まずは与えられた問題を疑うべし、必ずしも本当に正しいとは限らない


    論点候補を拾い出すこと→リストアップする

    そしてあたりをつけて顧客や上司にぶつけていく自分の経験に照らし合わせてく
    →これで9割解決。この流れは仮説構築と
    商談と同じ
    ◼️第二章 論点候補を拾い出す

    ソフト、ハード、ネットワークの複合的なトラブルもきちんと診断できれば問題解決がはやい

    なぜなぜ分析は大事 真因にたどりつく

    論点は環境に左右される
    論点は人による
    論点は進化する


    ◼️第三章 筋のよしあし
    まずは白黒つけられるとこからアプローチ
    仕事の依頼者の関心度低のとこが怪しい
    ①そもそも解決可能か
    ②解決可能として容易に実行可能?
    ③だとしたらどれだけ効果ある?

    とける可能性の低い論点は損切り!撤退!

    トリアージと一緒、大事なのは何をしないかだ

    ◼️第四章 全体像を見て論点を確定す
    プロービングする
    - [ ] 1.質問してく
    - [ ] 2.論点の仮説をぶつけてく
    - [ ] 3.現場をみる

    そもそも依頼された、与えられた論点は疑え!

    相手の靴に、自分の足をいれる。
    自分がこの会社の社長ならどするか?一人称で考える

    上位概念の論点を考えろ
    →新規顧客開拓を考えろと言われたら、なぜ新規顧客開拓が必要か?売上アップ(既存の深掘りや新製品開発)利益増加の仕方も併せて考えよう

    ■第5章

    ①まずはこれが当たりではないかという仮説をたてる
    ②論点について経営者や現場にインタビュー・データに照らし合わせる
    ③そして最後に念のため全体像を構造化して確認する


    ■第6章 ケースごとの論点思考

    まずはマクロから当たりをつける
    →市場全体は拡大か縮小か?
     競合は利益をあげているか?競合も縮小か?
     市場の変化に対応できているか?

    論点候補をリストアップ、業界全体に起きてるか?それは論点か?

    ◼️7章
    与えられた論点は本当に正しいか?常に疑いなさい

  • 世の中の複雑な事象から、解くべき問題を設定する。
    学術と異なり、ビジネス局面では、ヒト・モノ・カネが限られた低リソースの前提で、最大効果を得なければならない。解き方ではなく解くべき問題=論点が大事。

    ■論点とは人や立場によって常に動く。
    ■論点とは現象ではない。その真因である。
    ■論点とは解けない問題ではない。

    ■論点を探すためには、まずは当たりをつけること。ロジックツリーなぞは使わない。検算に構造化を用いて、歯抜けで良いので正しく整理してみる。
    ■当たりを付けるは、なぜを深堀りし続けること。苦手に目を向けること。視野視点視座を変えて広げ絞ること。
    そこにフレームはない。


全379件中 61 - 70件を表示

著者プロフィール

早稲田大学名誉教授。東京大学工学部卒業後、日本航空入社。在職中に慶應義塾大学大学院経営管理研究科修了(MBA)。その後、ボストン・コンサルティング・グループ(BCG)入社。同社のパートナー、シニア・ヴァイス・プレジデントを経て、2000 年から2004年までBCG日本代表を務める。
この間ハイテク、情報通信サービス、自動車業界を中心にマーケティング戦略、新規事業戦略、グローバル戦略の策定、実行支援を数多く経験。2006年度には「世界の有力コンサルタント、トップ25人」に選出。
2006年、早稲田大学教授に就任。早稲田大学ビジネススクールでは競争戦略やリーダーシップを教えるかたわら、エグゼクティブプログラムに力を入れる。早稲田会議創設。早稲田大学ビジネススクールと日本経済新聞のコラボレーション企画『MBAエッセンシャルズ』創設。
著書に『仮説思考』『論点思考』『右脳思考』『イノベーションの競争戦略』(以上、東洋経済新報社)、『異業種競争戦略』『ゲームチェンジャーの競争戦略』『リーダーの戦い方』(日本経済新聞出版)、『意思決定入門』(日経BP)など多数。

「2023年 『アウトプット思考』 で使われていた紹介文から引用しています。」

内田和成の作品

この本を読んでいる人は、こんな本も本棚に登録しています。

有効な左矢印 無効な左矢印
シーナ・アイエン...
神田 昌典
デールカーネギ...
村上 春樹
大前 研一
有効な右矢印 無効な右矢印
  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×