佐藤可士和の超整理術

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532165949

感想・レビュー・書評

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  • カタカナが多め
    最初は正直嫌になりそうでしたが(笑)
    新しいモノを常に取り入れているからなんだろうと。

    ・やること
    自宅:紙の白いダンボールで整理。(通販で手に入るリーズナブルな白い段ボール箱)
       半日かかってもいいから、パソコンの整理。
       心理学者 フロイトの本を読む。(フロイトの心理療法にある〝無意識の意識化〟が気になった)
    会社:デスクには電話とPCのみ。

    整理のプロセス
    1.状況把握
    a.情報が見えない状態
    b.情報を見えるようにする
    c.情報を並べる

    2.視点導入
    d.プライオリティをつける
    e.因果関係を明確にし、本質をみつける

    3.課題設定
    f.g.本質に対して、課題を設定する


    【空間の整理】・・・・・・整理するには、プライオリティをつけることが大切
    〝とりあえず〟との戦い。
    〝捨てる〟という行為がダイレクトに訴える方法
    捨てる勇気をもつことで、空間も自分の気持ちも整理することができる。
    捨てることが目的でなく、あくまで手段。
    ・定期的にアップデートする→モノを増やさないため
    ・モノの定位置を決め、使用後はすぐに戻す→作業環境をすっきりさせるため
    ・フレームを決めて、フォーマットを統一する→わかりやすく分類するため

    【情報の整理】・・・・・・プライオリティをつけるためには、視点の導入が不可欠
    ・視点を引いて客観視してみる
    ・自分の思い込みをまず捨てる
    ・視点を転換し、多面的に見てみる

    【思考の整理】・・・・・・視点を導入するためには、見えるようにまず思考の情報化(言語化)をする
    ・自分や相手の考えを言語化してみる
    ・仮説を立てて、恐れずに相手にぶつけてみる
    ・他人事を自分事にして考える


    何のために整理するのか?
    最終的な目標「ビジョン=あるべき姿に近づくこと」
    あるべき姿=理想的な作業環境然り。

    読み物としても、とても面白かった。
    そんなことを考えて、デザインされているのだなあと。
    すごく深いところまで考えられていることに、感心しっぱなしだった。

    答えは必ず、目の前にある。
    突き詰めたくなった時はもちろん、日常でも、大いに役立つ手段だと感じた。

  • 「ここで語る整理とは、巷にあふれる細々とした生活の知恵ではありません。伝えたいことを明確にするという、コミュニケーションの本質に迫るアプローチなのです。」アートディレクターとして有名企業のブランディング、商品開発や広告キャンペーン等、枠に囚われない活躍を見せる著者がコミュニケーションとしての整理術を伝授する。

    空間だけではなく、情報、思考にも応用できる整理術を紹介した本というだけあって、本の内容もすっきり整った印象を受けた。著者が伝える整理術とは、「状況把握(対象を問診して、現状に関する知識を得る)→視点導入(情報に、ある視点を持ち込んで並べ替え、問題の本質を突き止める)→課題設定(問題解決のために、クリアすべき課題を設定する)」という単純明快なものである。それを空間、情報、思考というケースに当てはめて、著者が実際に手がけた数々のプロジェクトを例にとって、整理術の活用法を紹介している。著者の仕事があまりにも有名である為、例に挙げられたプロジェクトの中には私もメディアを通して目にしたものも多くあり、「あのキャンペーンの裏にはこんな試行錯誤があったのか」と楽しみながら読み進めることができた。

    アートディレクターとして第一線で活躍する人物の著作だけに刺激的ではあった。しかし空間=物の整理、という点はまだ実感をもって理解する事が出来たが、情報、思考の整理については、私自身クリエイティブな仕事をしているわけではない為か、いまひとつピンとこなかった。

  • [備忘録]
    ■各章のポイント(p210)
     ・空間の整理
       整理するには,プライオリティをつけることが大切。
     ・情報の整理
       プライオリティをつけるためには,視点の導入が不可欠。
     ・思考の整理
       視点を導入するためには,まず思考の情報化を。
    ■最大のポイントは,視点を見つけること。
     評価の基準(ものさし)がないと,何も判断できない。
     人生においても,自分が何を大切にしているのか,
     その評価の基準がないと,どうでもいいことに
     多くの時間,金,労力を注ぐことになる。

  • 明学のロゴをプレゼン「以前からこのマークだったような気がします」
    中小企業庁 ジャパンブランド育成支援事業

    ユニクロ 服は服装の部品 パーツカンパニー 組み合わせはお客様のご自由に
    会社のシンボルマーク「このマークはたぶん簡単にできたと思います」

  •  整理すること。

    相手の話をしっかりと聞き、
    対話をし、
    整理した情報の中で
    生まれる新しい価値。

    それがデザインであり、
    それが全てのクリエイティブな仕事に繋がる。

    答えは自分の中にあり、
    相手の中にある。

    固定的な視点だけではなく、
    思い込みを捨て、
    広い視点から、
    俯瞰し、
    広く物事を捉える。

    そして、無意識の言語化。

    どれも難しく、
    でもなんとなく出来そうな気もする。

    まずは、整理すること。

  • 部屋や情報の整理整頓を自身のデザイン哲学に落とし込んで分析している感じ。デザインについての話がおもしろいのは期待通りだったけど、「整理」という目的を切り口にしているのですごく実用的に読める。

    でも、お出かけ時のもちものからカバンどころか財布までなくしてしまう洗練っぷりはさすがにまだ真似できないなー。

  • 内容よりも、カタカナが多くて読みづらかったのが印象に残る。
    著者の周囲では常識かもしれないけれど、一般人には通じない単語が多い。配慮のなさが残念。結構良いことも言ってるのにもったいないなぁ。

  • 佐藤さん、そこまで整理しなくても(笑)
    それでも、潔くっていいです
    自分の思考も整理できるんですね

    極生や、国立新美術館の例を挙げて
    出来上がっていく考えを
    知ることが出来て参考になりました

    視点を変えるということ
    自分を捨てて第三者の立場になってみる
    例えば、親戚のおばさんとか学生時代の同級生とか
    結果として相手の立場になれるかも

    ●自分や相手の考えを言語化してみる
    ●仮説を立てて、恐れず相手にぶつけてみる
    ●他人事を自分事にして考える

    今治って自分と関係ない他人事だけど
    国家ブランディングの一環と考えることから
    共通点を探していくところが興味深い
    そうやってあらゆるジャンルの仕事が出来るっていう事

    この本を片手にクライアントを説得・問診する
    にわかADもあらわれそうだな(笑)
    自分も生活に生かしてみよう

  • 一年以上、片づけにはまっている
    タイトルの「整理」という単語、出版社の日経、アーティストの著者、整然とした写真にひかれ、図書館で借りた

    アートディレクター/クリエイティブディレクターである著者による、空間・情報・思考の整理術の本

    読み終わって嬉しくなった
    数年前から、結局は消費者である自分に嫌気がさしていて、最近では、整理整頓にこる自分にも、どこかで息苦しさを感じていた
    けれど、創造者である佐藤可士和さんが、空間・情報・思考の整理についての効用を教えてくれている
    デザインは、0やデザイナーのエゴからうまれるのではなく、依頼者とのコミュニケーションから目の前のものを整理して「あるべき姿」を見つけること、というのが、とても意外だった
    これも佐藤可士和さんの作品だったのか、という実例をまじえて進んでいくので、わかりやすかった
    あらゆることに応用できると思う
    また読み返したくなったら、文庫を購入しよう

    【空間の整理】
    ・整理するには、プライオリティをつけることが大切
    【情報の整理】
    ・プライオリティをつけるために、視点の導入が不可欠
    ・視点を引いて客観視してみる
    ・自分の思い込みをまず捨てる
    ・視点を転換し、多面的に見てみる
    【思考の整理】
    ・視点を導入するには、まず思考の情報化を
    ・自分や相手の考えを言語化してみる
    ・仮説を立てて、恐れず相手にぶつけてみる
    ・他人事を自分事にして考える

  • モノ、情報を整理することとデザインや仕事をすることはほぼ同義で繋がった概念なのだということについて多くの実例を混じえて書かれている。

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著者プロフィール

■佐藤 可士和(サトウ カシワ)
クリエイティブディレクター。博報堂を経て「SAMURAI」設立。
主な仕事に国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループのブランドクリエイティブディレクション、「カップヌードルミュージアム」「ふじようちえん」のトータルプロデュースなど。
近年は武田グローバル本社、日清食品関西新工場など大規模な空間デザインプロジェクトにも多く従事。
文化庁文化交流使(2016年度)、慶應義塾大学特別招聘教授(2012-2020年)毎日デザイン賞ほか多数受賞。
2021 年春に国立新美術館で「佐藤可士和展」を開催予定。

「2021年 『佐藤可士和の対話ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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