佐藤可士和の超整理術

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
3.53
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532165949

感想・レビュー・書評

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  • 高名なデザイナーによる整理術

    目次
    <blockquote>1章 問題解決のための“超”整理術
    2章 全ては整理から始まる
    3章 レベル1「空間」の整理術――プライオリティをつける
    4章 レベル2「情報」の整理術――独自の視点を導入する
    5章 レベル3「思考」の整理術――思考を情報化する
    6章 整理術は、新しいアイデアの扉を開く
    </blockquote>
    非常に内容は単純で、少ないんだけども、読むだけの価値はある本。
    それだけ、整理術の本質を衝いていると思う。

    <blockquote>1.状況把握/対象(クライアント)を問診して、現状に関する情報を得る。
    2.視点導入/情報に、ある視点を持ち込んで並べ替え、問題の本質を突き止める。
    3.課題設定/問題解決のために、クリアすべき課題を設定する。
    </blockquote>
    非常にスッキリとしたプロセスだと思う。

    さらに具体的な整理術に移る。

    1.空間の整理術

    これは身の回りの整理。
    <blockquote>1.アイテムを並べてみる
    2.プライオリティをつける
    3.いらないものを捨てる
    </blockquote>
    まあ、部屋の掃除なんかでよくやる手段。とにかくコツは捨てることのようで。
    これによって状況把握ができるという筋書き。

    <blockquote>整理するには、プライオリティをつけることが大切
    </blockquote>
    2.情報の整理術

    これで視点導入/課題設定をしていく。
    ビジョン、明快な目標、そういったものを決めることが大事だと著者は言ってるね。

    敢えて極論を考えるのもそうで、視点の変化が大事とな。

    <blockquote>プライオリティをつけるためには、視点の導入が不可欠
    </blockquote>

    3.思考の整理術

    考えをまず言語化してみる。
    そこから仮説をぶつけて相手の思いを確認する
    ・・・つまり無意識の意識化。もやもやを具体的なビジョンにまでしてしまうこと。

    それと、他人事を自分事にする。
    こっちは問題意識を持つということだね。
    それはものごとに深くコミットするということ。

    <blockquote>視点を導入するためには、まず思考の情報化を
    </blockquote>

    ・・・と書いてきたけど、別に独自の意見があるわけじゃない。
    まんま左から右へ訳しただけ。

  • 前々から気になっていた本だけど、初版が2007年だった。ずいぶん経ってしまった。
    今でこそ断捨離ブームで整理することが当たり前で目新しいことはあまりないけど、著者はクリエイターの中ではその先駆けだったのかも。

    ・身の回り・デスク周りを整理することで余計な探し物などのリスクを回避する。

    ・案件のストックするファイルなどは個人で持つのではなく案件で1つにまとめる。入れ物もフォーマットを統一する。

    ・ヒアリングで本質の問題を見極める(これはブランディングの話ではありきたりかな?)

    ・状況把握(全部出し)→視点導入(プライオリティをつける)→課題設定(本質の課題を見つけて魅力を引き出す)

    ・見方を変える例:長所と短所が表裏一体であることも。(地味=奥ゆかしい)

    ・思考の言語化が大事。キーワードというかコンセプトがぴったり来る言葉がある。

  • 著者はアートディレクターとして、「N703iD」のプロダクトデザインや、ユニクロのクリエイティブディレクションなど輝かしい経歴を持っている佐藤可士和氏です。
    当然、「クリエイティブな仕事にも、整理が必要なんだ」「そのノウハウでも紹介するのかな」と期待して読みました。

    が、単に「整理術」本ブームに便乗しただけの内容でした

    後半は著者の単なる自慢話
    前半も後半よりはましですが、単に「整理は大事」ってだけで、具体的に何が「超」整理術なのかよくわかりませんでした

    それでも、なんとかマシな部分として、
    ・毎日帰ったら鞄の中身を一度全部だし、翌日の持ち物を見直す
    ・物の優先順位をつける
    ・定位置に入りきるようにする。範囲を超えない。棚卸をする
    ・「とりあえず」の避難場所をつくる
    ・フォルダは1階層5〜8個まで
    ・迷ったら具体的シーンを思い浮かべる
    あたりは参考になったかな

  • PCデータの管理術は非常に役立っている

  • 1章 問題解決のための“超”整理術
    2章 全ては整理から始まる
    3章 レベル1「空間」の整理術――プライオリティをつける
    4章 レベル2「情報」の整理術――独自の視点を導入する
    5章 レベル3「思考」の整理術――思考を情報化する
    6章 整理術は、新しいアイデアの扉を開く

  • 年末の大掃除(自宅及び自分の思考)へのモティベーションアップにつながった.

  • 気鋭のクリエーターが何故整理術を?、と思いながらも、彼の頭の中をすこしでも垣間見たいという思いで読んでみた。
    基本的には、仕事や日常においてあふれる物や情報をいかに整理するかということは、プロジェクトにて顧客の目指すものは何かというところを探り当てる過程と同じということである。多くの情報から、本質的なものに迫っていくには、無駄なものをそぎ落としていくというプロセスでもある。本書のタイトルは、そういうことであったのかと、うなずいてしまう。佐藤氏は、この作業を問診と表現しているが、アオートディレクターの仕事は自己表現ではなく、クライアントの表現したことを形にするということであると自身が述べている。やはり、そうした哲学が根底があってこその今の彼のポジションがあるということが理解できた。
    「整理整頓と問題解決は同じベクトルにある」、名言である。

  • 149:カシワさんの本、ということで興味深く読みました。私自身、荷物もちなので見直してみようかな……。こういう応用力のある思考プロセスは覚えておいて損はない気がする。

  • 会社の図書館もどきで借りた本。
    アートディレクターの整理術だが、いろんな人が応用可能。
    ①空間(モノ)の整理、②情報の整理、③思考の整理から構成。
    共通する手法として、
    ・状況把握(問診。リアリテイ/微妙なニュアンスを汲み取れるか)、
    ・視点導入し、問題の本質に、
    ・クリアすべき課題を設定。
    プロセスアセスメントに通じるものがあり、たいへん参考になった。
    正直に告白すると、机の上のモノを整理する手順が一番役に立った。今、会社の机で実行中!

  • ざっくりと読んだ。物事の整理から思考の整理まで幅広く語ったエッセイ。もやもやしたものを言語化して、誰でも分かるように実現化する。このプロセスを語った本。まずは言語化を試してみる

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著者プロフィール

■佐藤 可士和(サトウ カシワ)
クリエイティブディレクター。博報堂を経て「SAMURAI」設立。
主な仕事に国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループのブランドクリエイティブディレクション、「カップヌードルミュージアム」「ふじようちえん」のトータルプロデュースなど。
近年は武田グローバル本社、日清食品関西新工場など大規模な空間デザインプロジェクトにも多く従事。
文化庁文化交流使(2016年度)、慶應義塾大学特別招聘教授(2012-2020年)毎日デザイン賞ほか多数受賞。
2021 年春に国立新美術館で「佐藤可士和展」を開催予定。

「2021年 『佐藤可士和の対話ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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