佐藤可士和の超整理術

著者 :
  • 日経BPマーケティング(日本経済新聞出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (221ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784532165949

感想・レビュー・書評

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  • 「クライアントとの問診、つまり現状をヒアリングして情報収集する時点で、柱や梁のような重大な構造物ではなく、細かいパーツしか届かない場合もあります。」

    アートディレクターとして活躍する佐藤可士和さんのモノの見方、本質の引き出し方について書かれた本。”複雑に”ではなく、”シンプルに”考えることが大事であるとし、同時に、自分とは関係のない視点から物事を見る事で今まで気づかなかったものを捉えることができると言う。

    前半は可士和さんがどのように物事を整理し、シンプルに生活しているかについて紹介されており、後半は、そのシンプルさやそれに基づく考え方を仕事に応用したものが紹介されている。後半部では、特に、ユニクロの事例が面白い。

    デザインや佐藤可士和さんに興味がある人にとってはとても刺激的な本であると思う。

  • 大事かなーと思うところに線を引きながらさらっと読んでみた。基本的には自身のプロジェクトの中でどこが良かったか、ということを紹介している。それほど見るべきところはなかったのだがちょこちょこポイントはあった。

  • "どうせやるなら、楽しくやりたい"

    言語化できない感情を、言語化することこそが近道である人種の人にとっては、つまり、私にとっては、夢中で読める内容だったものの、いちばん肝心なところはボヤけて良く掴めなかった印象

    感情の中の隠れたものを、仮説にしてぶつけても、当人はすぐにはそれと反応できない場合もあるんじゃないか、とか。
    ともかく、流しがちな気付きを言語化してストックする癖は付けておきたいと思った。

    また日を置いて、読み返したい。

  • 自身のクリエイティブな経験を元に、思考から身の回りの筆記用具まで、整頓することの意味、その実践方法を教えてくれる。一瞬で人々にインスピレーションを与える広告デザインを作る裏には、その整理法を生かした意外に細かい論理構築があることが見えてくる。

  • 整理の視点が面白い。確かに、デザインと整理は、どこかがつながっている気がする。視点を変えて考える。自分事として考える。など、いい視点がたくさんあった。

  • 他人事を自分事にする

    磨く組み合わせる反転する

  • 身の回りのモノの整理から、思考の整理までを扱った本

    どちらかといえばデザインの話が多く、そちら方面に関心のある人向けか

  • やたらカタカタばっかつかう嫌味野郎

  • N702iDは、それまで僕が担当してきた最新&最高機能(スペック)を搭載したシリーズとは異なるN70Xiというシリーズ。なので、想定したターゲット/マーケットに対して、不要な機能(スペック)を「マイナス」するというのは簡単に理解できます。ぐらぐらゲームで言うと、マスコットを無闇矢鱈に載せず、また、バランスを崩すのであればマスコットを下ろすということ。それまでの「プラス」というアプローチに対して、「マイナス」というアプローチ。うん、これは理解できる。

    でも、それだけではないのです...。

    しばらくして、ようやく気づきました。そもそもグラグラするタワーに、バランスを考えてマスコットを乗せたり(プラス)、下ろしたり(マイナス)するということでなく、グラグラするタワーに問題がある。グラグラしないタワーをつくり、マスコットを再配置することを佐藤可士和さんはメッセージングしていたということに。つまり、視点を変えるということ。俯瞰して眺めることで、問題の本質にアプローチするということをメッセージングしてくださっていたのです。

    佐藤可士和さんから学んだこと。それは、「視点を変えて問題を見極め、問題を解決するということ」。

    N702iDは、2006年2月24日に発売しました。佐藤可士和さんと出会ってから、約1年半という長期間のプロジェクトでしたが、僕が「視点を変えて問題を見極め、問題を解決するということ」という佐藤可士和さんのメッセージを理解できたのは、発売して数年が経ってからです。理解したつもりになっていても、理解するという段階に至るまでには長い時間を費やしましたし、その間には佐藤可士和さん以外に多くの方々との出会いが不可欠でした。佐藤可士和さんをはじめとして、多くの方々との出会いに感謝です。

  • 【空間の整理】
    ①すっきりした空間を作る事で仕事の効率が上がり、リスク回避になるというポジティブな目標を持つ。

    ②整理とは自分の中の不安やとりあえずとの闘い。それに打ち勝つためには捨てる勇気が必要。捨てるモノを決めるためには、プライオリティをつける事が不可欠。厳しく自問自答として、下位のモノは時間軸で区切って処分するといい。

    ③せっかく、整理したモノを再び増やさないためにも、定期的な見直しが欠かせない。メール等、放っておくだけで増えていくものは、その場で処理する事が大切。

    ④モノは常に定位置に置き、使ったらすぐに戻す。

    【情報の整理】
    ①視点を引いて客観視してみる

    ②自分の思い込みをまず捨てる

    ③視点を転換し、多面的に見てみる

    【思考の整理】
    ①自分や相手の考えを言語化してみる

    ②仮説を立てて、恐れず相手にぶつけてみる

    ③他人事を自分事にして考える

    整理と問題解決は、同じベクトルでつながっている。

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著者プロフィール

■佐藤 可士和(サトウ カシワ)
クリエイティブディレクター。博報堂を経て「SAMURAI」設立。
主な仕事に国立新美術館のシンボルマークデザイン、ユニクロ、楽天グループのブランドクリエイティブディレクション、「カップヌードルミュージアム」「ふじようちえん」のトータルプロデュースなど。
近年は武田グローバル本社、日清食品関西新工場など大規模な空間デザインプロジェクトにも多く従事。
文化庁文化交流使(2016年度)、慶應義塾大学特別招聘教授(2012-2020年)毎日デザイン賞ほか多数受賞。
2021 年春に国立新美術館で「佐藤可士和展」を開催予定。

「2021年 『佐藤可士和の対話ノート』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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