- Amazon.co.jp ・本 (339ページ)
- / ISBN・EAN: 9784560070512
感想・レビュー・書評
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捻くれた言葉遣いの奥にはとてもピュアな感情が隠れているホールデン。スカしてイキがってる割には周りの人々に興味津々。これも青春。
もっと若い頃に読んでおけばよかった。
大人になってしまった今だからホールデンを愛おしく感じた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
『本当に僕が感動するのはだね、全部読み終わったときに、それを書いた作者が親友で、電話をかけたいときにはいつでもかけられるようだったらいいな、と、そんな気持ちを起こさせるような本だ。』
まさしくそういう小説です。 -
最後まで読んだら、主人公意外と嫌いじゃない
胸がギュッとした -
6年ぶりの再読。以前は別訳で読んでいる。きっかけは攻殻機動隊視聴による。
話の筋はほとんど覚えていなかったが、前回よりも内容が理解できた気がする。
子どもから大人になることの葛藤。正義と不正との葛藤。それが本書の内容と思われる。以下の文章がその象徴であり、また攻殻機動隊とのリンクもあり個人的には非常に鮮烈な印象が残った。
"未成熟な人間の特徴は、理想のために高貴な死を選ぼうとする点にある。これに反して成熟した人間の特徴は、理想のために卑小な生を選ぼうとする点にある。"p293
今回、他作品との関連で読んだが、他の作品が互いに内容を深め合い、印象を強めることができるということを実感した。-
I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes o...I thought what I'd do was, I'd pretend I was one of those deaf-mutes or shoud I ?
「僕は耳と目を閉じ、口を噤んだ人間になろうと考えたんだ」「だがならざるべきか」
ですね。私もトグサがこの文章を読んでいるシーンでこの本を購入しました。
今も山寺宏一さんの声が頭の中でリフレインしてますw2022/10/02
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読んでてシャワー浴びて欲しくて堪らなかった
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思春期に、精神的に大人になったと勘違いし、周りの人たちが皆滑稽に見える男の子の心の声を文面に起こした感じ。
正論を言われると頭が回らなくなり、気に食わないことをしている奴は全て滑稽に見える。
私も通った道でした。 -
自分の世界に嫌気がさした青年は当然そこを飛び出して冒険をせねばならないのだが
彼は広く世界へ飛び出すわけでもなく、ただ大都市の消費文化の中を漂うばかり
それもタクシーで
村上春樹のいう何にもなれない何処へもいけない
そんな虚無感の漂う繊細な世界観
これを懐へ入れて街を歩けばナルシスティックな陶酔感に浸れるというのも頷ける -
内容に一貫性がないことと、海外文学に慣れていないためか、読むのが大変だった。
しかし、所々青年期の気持ちに共感できる点はあった。
これは何回か読まないと解釈するのが難しいように思う。
最後まで読まずに返却してしまったので、また今度借りて読みたい。
村上春樹訳のほうも気になる。