ウエハ-スの椅子 (ハルキ文庫 え 2-1)

著者 :
  • 角川春樹事務所
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本棚登録 : 4479
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  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784758431026

感想・レビュー・書評

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  • 古本屋で購入しその日から2日で読み終わりました。日記を読んでいる感覚に似ていた。しかも自分の。私も今、絶賛恋愛中。どっぷりハマってしまっているので自分の日記にそっくりだった。言葉のつかいかたがとても綺麗で感動した。記憶をなくしてもう一度読みたい。

  • 儚くて、薄暗くて、ひんやりした空気感がとても好きな作品だった。
    主人公はお育ちがよろしそうだなあ、江國さんみたい。女の人好みの作品な気がするけど、男の人でもこの本が好きっていう人いるのかな。

    姉妹の関係性が素敵だった。
    妻子持ちの男と6年も付き合っている主人公と、ひとりの男と半年以上続いたことのない妹。
    妻子持ち不倫なのに、彼女の妹とも仲良くしてるのすごい。妹がいなかったら主人公はもっともーっと世界から隔絶されて閉じ込められているような、現実世界に生きていないような気持ちになっただろうな、と思う。

    主人公みたいに穏やかに、水泳に行きたくなったら行き、お風呂に入りたくなったら入るように、思い立ったまま自然に生きてみたい。わたしは気合い入れないと動けないから。主人公は雨の日によく水泳に行きたくなるみたいだったけど、わたしは逆に雨の日は行きたくなくなる。

  • 静かに丁寧に時間が過ぎていく様な気がしました。

  • 江國香織の作品にはみな雨を感じる、全て読んだわけでは無いけどね。

  • 過去の記憶と現在の絶望の中で美しく生きる女
    登場人物も少なくストーリー性もないのがまたリアルで読み進めるのが苦しかった

  • 女であるわたしのどうしようもない恋心を、婉曲的且つ核心的に綴られていた。全てのわたしに読んでもらいたい本

  • 記録。

  • 描写は穏やかできれいで、満ち足りているのになにか危うげな空気が漂っていて、頻繁に出てくる幼少期の記憶も楽しげなものではない。
    父親なんかはエピソードがわりと狂気的。
    全体的に真っ暗では決してないが、ほの暗いように感じられる。
    曖昧で、とろみがあって、うすぼんやりしている、というイメージ。
    なんともいいがたい物語だった。

  • 相手につきあってるひとがいるということで自分を好きじゃないということにはならない。
    いきすぎた共依存や相手への完全な信頼や終わりのない生活や愛情こわすぎて地獄としか思えない。

  • 休日の昼下がり、まったりとした時間帯に読みたい

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著者プロフィール

1964年、東京都生まれ。1987年「草之丞の話」で毎日新聞主催「小さな童話」大賞を受賞。2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、2004年『号泣する準備はできていた』で直木賞、2010年「真昼なのに昏い部屋」で中央公論文芸賞、2012年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、2015年に「ヤモリ、カエル、シジミチョウ」で谷崎潤一郎賞を受賞。

「2023年 『去年の雪』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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