虚構の殺人者: 東京ベイエリア分署 (ハルキ文庫 こ 3-19)
- 角川春樹事務所 (2006年10月1日発売)
- Amazon.co.jp ・本 (274ページ)
- / ISBN・EAN: 9784758432603
感想・レビュー・書評
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刑事としては異質な安積だが、サラリーマンには居そうなタイプ。ただ、人が良く、能力が高く、信頼され、評価されるが、家庭に恵まれない。その理由が希薄。
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シリーズもの。読めば読むほどキャラにはまる。
特にこった設定でもストーリーでも展開でもないのに
おもしろいと感じるのは終わりかたがいいから。 -
TBS系列「ハンチョウ」の原作。これは、1990年の作品。安積班が埋立地に毛が生えた程度の頃の台場に警察署が置かれているという設定の話。前都知事が湾岸の新都心構想をぶっ壊して、開発が中途半端になって、湾岸の発展も盛り上がらなかった一時の状況を反映して、安積班は台場から神南に移ってきましたっていうのが、今回の「ハンチョウ」のシリーズの設定のはず。
内容は倉庫を改造して作った娯楽施設のオープニングパーティーでテレビ局プロデューサーが殺された?自殺した?という事件を安積班が追うというもの。
安積班のシリーズを何作も読んできて安積が苦手に思っている村雨が、安積の思い込みを裏切る意外にファンキーな言動が、結構ツボかも。
組織の人間関係が読みどころなので、謎解きの読み応えには注文をつけない。これで成功して後の安積班のシリーズ、竜崎警視長や樋口警部のシリーズがより面白くなってくるのだと思うので文句も言うまい。 -
2009年4月期のTBSドラマ「ハンチョウ〜神南署安積班〜」の原作ということで借りてみました。TVでは安積警部補に佐々木蔵之介、須田に塚地武雅というったキャスト。原作の雰囲気は、隠蔽捜査シリーズにつながっている感じです。図書館予約数は0(09/04/11現在)です。
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ベイエリアいいなー。
刑事がこつこつ犯人につながるものをを探すさま、他の所轄との軋轢。いいですとてもいい。 -
2007/7/6 Amazonにて購入。2007/10/14~10/21。
クラブの開店記念パーティーで、テレビ局のプロデューサーが転落死する。その事件をおなじみの湾岸署の面々が捜査に。TV局の裏側のどろどろが絡んできて...とストーリーはまあありふれているが、前作につづき安積警部補をはじめ湾岸署の面々のキャラがたってきて、人間ドラマとして楽しめた。犯人は結構すぐにわかってしまうのが難点ではあるが。ネタばれになるのでいつものように詳しく書けないが、最後のエピソードどうなるのか、次作を読むのが楽しみである。(が、いったいいつ順番が回ってくるか不明... -
安積さんの人目を気にし過ぎる様がおもしろかった!分署メンバーの個性もよく分かって来て、その点も楽しめた。【3】
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安積警部補シリーズ、今のところハズレなし。臨海署→神南署→臨海署と、既刊がまだ何冊かあるので、もうしばらく楽しめそう。安積班の面々など主要登場人物たちの、今後の成長が楽しみです(←何様だ!)。
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ハルキ文庫での発売が、「硝子の殺人者」より後になっていますが、実はこの「虚構の殺人者」の事件の方が先に起こった話。両方未読なら、まずこちらから読むことをオススメします。
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文芸評論家が後付けで今野作品の作品を解説しているのだが、自分の読後感をずばり表現してあるところにある種の自己満を感じた。自分の感性が間違っていなかったのだと。今野作品の警察小説の変わらずの本篇のいぶし銀の内容に、満足であった。良作あえて「傑作」とは言わない。良作=傑作なのだから。