あの世に聞いた、この世の仕組み

著者 :
  • サンマーク出版
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  • Amazon.co.jp ・本 (254ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784763130532

感想・レビュー・書評

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  • ■「この世はあの世の一部」これだけで世界の見方が変わる■

    本書は著者がうつ病をきっかけとして自身の守護霊と交信が始まり、守護霊との対話形式でこの世の仕組みを解説していくというものだ。
    ブログがベースということもあり、対話は軽いノリで、あまり面白くない(?)ジョークも散りばめつつ、多少強引とも思える例えを用いて進められている。これは著者がフォロワー向けに、とっつきやすく、わかりやすく伝えようと苦心した結果であり、表現方法についてはあまり気にする必要はないだろう。

    「この世はあの世の一部だ。」僕にとってはこの一文が重要でこれだけで本書の価値は必要十分だ。

    もし、僕自身も「この世があの世の一部だ」ということを実感を伴って理解できるなら、著者の解説がなくとも、前世から死後まで途切れない一連のものであること、生と死がないことや、肉体は借り物、いわば衣服であるというような考え方も自ずと理解できるし、抵抗なく受け入れることができるだろう。

    また、僕はこの世で何をすべきなのか、人生の意味とは何か、といった問いに自分なりの答えを見つけることができるかもしれない。例えば、世の中の不公平感、生まれ育った環境や背負った宿命といった、謎めいたものがなんとなく意味を帯びてくる気がする。

    僕の身体が役割を終えるとき、この心臓が鼓動を止めるとき、あの世に何を持って帰れるだろうか、自分の魂は少しでも浄化されているだろうか。

    そんな意識が少し芽生えただけでも本書を読んだ価値は十分にあった。

    ただ、先に述べた個所以外の諸々は枝葉で必ずしも必要なかった。いや、むしろ蛇足ではないか。著者自身(あるいは守護霊さん)の経験や探求に基づくものとは思えず、哲学書、宗教書、スピリチュアル系の受け売りか焼き直し的な薄っぺらな印象が否めず、説得力に欠けると感じた。

  • 今にフォーカスをあてろ。

  • とにかく名前がじわじわきた。読んでて変なこと言ってるわけじゃないんだけど、名前がうんこくさいっていうのを思い出してなんか終始ニヤニヤしながら読んでいたような気がする。著者がこの本を通して言いたいのは思ったことがそのまま現実になるっていうことなのかな。幸せは幸せと思うことからみたいな。それをながーく説明したような本な気がした。ただ、所々に参考にしたいフレーズとかがあった。いい本だとは思うんだけどなまえがなあ...人に勧めづらい笑

  • 一言紹介

    僕と守護霊の会話を通して、考え方のヒントがもらえるスピリチュアル本

    ------------------------------------------------

    自分総括

    生きていると色々な悩みを抱えてしまう。
    その悩みから、どうすれば幸せになれるのかと人生を迷走してしまいがち。

    だけど、考え方次第で誰もが「いま」を「幸せ」に生きている。
    そのための考え方を教えてくれる。

  • 【キーアイデア】
    『人生は自習』『楽しむこと』

    【目的】
    自分らしく生きるため、自分の心に正直に生きるため、
    精神世界からのヒントを得るため

    【引用】
    ・自分の思いそのものが、自分の現実をつくるという法則。
    ・おまえが何かを考えると、宇宙がその考え方をそのまま反映し、現実を作り出す。
    ・いま私が話した内容を正しく解釈すれば、「望めば望むほど夢は逃げていってしまう」ということに気づくはずだ。
    ・夢や希望は追い求めてはいけない。引き寄せるんだ。
    ・「もっと円滑にコミュニケーションをとりたい」という言葉の裏には「いま私はうまくコミュニケーションがとれていない」という意味が含まれている。だから「うまくコミュニケーションがとれない現実」がそのままでき上がっているんだよ。
    ・お金に余裕があるときには「私には余裕がある」と思っている。だから「お金に余裕がある状態」が続きやすい。逆に「もっとお金が欲しい」と思っていると、思いを強めるほど「もっとお金が欲しい状態」に拍車がかかり、どんどん緊迫した現実をつくり上げてしまうんだ。
    ・「僕はいま、守護霊とコミュニケーションがとれている」と思えばいいってことさ。ただし、これは心から思っていなければ効果はないよ。自分に嘘はつけないからね。宇宙は「僕はいま、守護霊とコミュニケーションがとれている(と思おうとしている)」という思考に対しては「思おうとしている現実」しか与えてくれない。
    ・勉強にはもう一つの大切な意味がある。「努力」は「自分を信じる力」になるんだ。「欲」を「目標」に変換することで、自分に嘘をつかずに夢へ近づくことができるようになる。
    ・「〇〇が欲しい」という欲望は「〇〇が足りない現実」をつくってしまう。
    ・一方、「〇〇に近づいている」という自信・確信は「〇〇が近づく現実」を引き寄せることにつながるんだ。
    ・夢は追い求めてはいけない。引き寄せなさい。
    ・人は何度転生しても、瞳だけは変わらない。男に生まれようが、女に生まれようが、白人だろうが黒人だろうが、瞳の輝きは前世を引き継ぐ。瞳の輝きは人間の魂を映し出すんだ。
    ・「あの世」にはおまえの魂の大本(大きな自分)がある。これを「黒い粘土」だとしよう。この黒い粘土の目標は、自分の魂を漂白し「白い粘土」になること。
    ・ただし、あの世で魂の漂白の作業を行うのはとても大変なことなんだ。魂は、あの世にいるより、この世にいた方が漂白の効率がいいんだよ。
    ・一つまみの粘土の使命は、その生涯をかけてできるだけ自分を漂白すること。
    ・その粘土がその役目を終えると、あの世の大きな粘土のもとへ帰ってくる。そうすることで大きな粘土はやっと「黒」から「グレー」になることができる。
    ・そしてこの作業(転生)を延々と繰り返し、大きな粘土はどんどん白くなっていくんだよ。
    ・心を開いて、受け取り上手になりなさい。「心を開く」、これは「この世」を生きるうえで、とても重要なことだよ。
    ・「この世」はいわば魂の訓練所だからね。私からの応援は拒否しなくていい。遠慮はなしだ。
    ・自分の人生に自信のある者の瞳は澄み渡り、しっかりとした眼差しでいられる。
    ・逆に自信のない者の瞳は澱み、他人と目を合わせられない(自分の魂が見透かされていることを潜在意識の中では気づいているんだ)。
    ・自分の成長を確認したいときは鏡を見なさい。自分の瞳はいま輝いているか?と自問しなさい。
    ・「自」と「他」を分離する壁がなくなる状態、つまり、自我が消えた状態のことを「無我」と言う。
    ・「自他を分ける壁がなくなり、あらゆる存在と一つとなり”私”という独立した概念がなくなる」ということなんだ。
    ・「存在」は「存在」としてありつづける。
    ・「目的地思考」は、「いま足りない何か(状況や環境・物・人間関係・才能など)を得ることによって、きっといまより幸せになる(よくなる)であろう」という考え方だ。
    ・意欲的に見えるが、その考え方では、単に幸せを先延ばしにしてしまうことになる。
    ・「いま幸せであること」を選ぶのではなく、「何かが叶った暁に幸せになろう」と、自ら「おあずけ状態」に入ってしまうんだよ。
    ・本当は幸せを望んでいるにもかかわらず、「ああなったら」「こうなったら」と理由・条件をつけては幸せを先延ばしにしているんだ。
    ・本当の順序はね、「幸運な状況になったら幸せになる」ではなくて、「幸せでいるから幸運な状況になる」なんだ。
    ・大切なのは、「足りないモノ」を追い求めることより、「いらないモノ」を捨てること。
    ・誤った思い込みによって自分で壁をつくり、自他を分離してしまう。
    ・出来事・境遇・出会い・その他もろもろ、おまえの目の前にあるものすべて。それが教科書・教材だ。その教材を使って、自身の「仮説」を立証していくことが、「この世」での学びなんだよ。
    ・いくら教科書・教材の数が増えようが、その種類が変わろうが、それを使って勉強しなければ、いつまでたっても「学力」が向上するわけないだろう。自分の頭の悪さを「教科書が悪い」と責任転嫁して「もっといい教科書なら」「もっといい教材なら」と言っては、「勉強」そのものから逃げつづけている。どんな教科書を手にしても、勉強を始めない。
    ・魂は必ず適材適所に移動することになるんだ。
    ・中途半端に転生の仕組みを知っていると「来世のため」に勉強を行う者が出てきてしまう。それではダメなんだ。
    ・「過去(前世)」や「未来(来世)」に振り回されず、ちゃんと「いま」を見て勉強できるようにという配慮から記憶を消されるんだ。
    ・「天賦の才」は、その魂がそれまでの過去世の中で培ってきた努力の賜物だよ。
    ・「楽しむこと」は自分のスキルアップに直接つながる。
    ・人は、「自分が関心(情熱)を寄せたもの・こと」に対して、その関心(情熱)の大きさに比例した能力を開花させていくんだ。「好き・楽しい」は「関心の高さ」の表れだ。「嫌い・楽しめない」は「関心(情熱)の低さ」の表れだ。何に関心を寄せているかで、世界が変わる。
    ・「幸せな人」は「よいと思うこと」に関心を寄せている。「不幸な人」は何が「よいこと」なのかを考えずに無関心でいるんだ。または、人の失態をあざ笑ったり、「自分が勝つこと(=敗者をつくること)」に喜びを感じたり、「あいつが悪い」「ここが悪い」「自分が悪い」と「悪いと思うこと」に関心を寄せている。「悪いと思うこと」に関心を寄せているのが習慣化されれば、「悪いと思うこと」をとらえる能力が向上して当然だとは思わないか。
    ・自分ことを「幸せだ」と思う人は「幸せ」だ。自分のことを「不幸だ」と思う人は「不幸」だ。まさに、「思いどおりの人生」じゃないか。
    ・おまえは自分の本当の姿(真我)をすっかり忘れ、人生という物語の中で「自分」というキャラクターを演じているに過ぎない。
    ・自分自身が「幸せ(という存在)」であるにもかかわらず、「幸せ(という価値や状況)」は、自分がいまだ手にしていない何かだと思い込まされてしまっているんだ。
    ・おまえが幸せを感じられないのは、ただ、自分が幸せであることを認めていないだけだ。幸せから目を背けているだけだ。
    ・「何もするな」ってのは、「違う自分になろうとするな」ってこと。「そのままの自分であれ」という意味だ。
    ・「いい」「悪い」ってのは、それを見た側の「主観」だよ。その「主観・評価」によってあらわにされるのは、「真実」でも「評価される側の人間性」でもない。「評価する側の人間性」なんだ。
    ・「このままでは認めてもらえない・受け入れてもらえない」という不安がもととなり、人は「演技」するようになる。
    ・それは、自分本来の「個性(何の手も加えない、そのままの状態が一番の『個性』だよね)」を受け入れず、自分ではないモノになろうとする努力だ。
    ・しかし、どんなに努力しても、そこに現れるのは偽りのアイデンティティ、「偽りの自分」だ。
    ・「無理」という字は「理が無い」って書くだろ。つまり「不自然」なわけだよ。
    ・「不自然」でありつづけることには、努力が必要だが、「自然」になるために努力は必要ない。
    ・なぜなら、「何もしなければ、元から自然」なんだから。
    ・「幸せになりたい」という思いは、「現状を受け入れたくない」という思いの裏返しなんだ。これは、唯一の現実である「いま」に背を向ける行為なんだよ。でも本当の幸せは、その「いま」の中にしか存在しない。「過去」も「未来」も幻想だからね。「いま」から目を背けている以上、幸せを見つけることはできない。「いま」を受け入れない限り、幸せを感じることはできない。

    【感想】
    続編から読んだ身としては、物足りなさも感じるが、いざ引用文を抜き出そうとすると膨大になった。
    それだけ心にひっかっかるところが多く、読み進めるのが楽しかった。

    【学んだこと】
    「いま」の中に幸せがある。自分が「幸せ」そのもの。過去にも未来にもない。幸せになるために何かをしなければならないというのは思い込み。いまの自分が幸せそのものだから。

    【行動】
    心の声に耳を傾け、自分の気持ちに正直に生きる。楽しいことをどん欲にやってみる。
    毎朝、「いま」の幸せを思う時間を作る。

  • 雲黒斎氏と守護霊さんが対話形式で話しを進めていく。幸福に関する章が注目だった。

    注目点
    ・楽しんでいるからこそ、自然とスキルアップする。
    ・好き、楽しいは、関心の高さの表れ。何に関心を寄せているかで、世界は変わる。
    ・うらやむ→心を病むと読む。素直に、その人の素晴らしさを称賛する。お手本にする。

  • 自ら「うさんくさい」から雲黒斎と名乗っているのだから、とてもうさん臭い内容である。
    いわゆるスピリチャル本である。
    スピリチャルといえばうさん臭いに決まっている。
    著者はうつ病にかかり、その影響で守護霊と会話する能力を身に付けたという。
    その守護霊から教えられたことをそのまま本にしたという。
    これだけでマトモじゃない。
    ところが、読み進むうちにグイグイ引き込まれた。
    彼の話術(?)にまんまと乗せられてしまうのである。
    本人は最初からマトモな話じゃないと思われるのは当然だと断っている。
    信じてくれとは一切要求していない。
    語り口は実にマトモであり、真面目であり、説得力があり、真実味があり、異常さは全く感じられない。
    だから、信じたくなってしまうのである。

    内容は、仏教の影響力が強い。
    スピリチャルに拘らず、宗教をよく勉強している。
    ぼくが常々考えていたことと、恐ろしいくらいに一致する。
    例えば、「時間は存在しない。あるのは今だけである。」とか、「過去も未来も存在しない」とか、「世界は自分が見たいように存在する」とか。

    唐突なことを書いているようだけれど、物事の本質を自分なりによく掘り下げて考えている。
    人の考えをそのままを右から左に受け流すのではなく、自分なりに消化している。
    好感が持てるのは、自分が納得した以上のことを書いていないからだ。

    だが、気を付けなければならないのは、本当に守護霊が見えるとか、交信できるという部分をそのまま信じてはいけないことである。
    本全体がメタファ(比喩)で構成されている。
    信じられないでしょうがとか、信じてもらわなくても結構ですがと何度も繰り返しているけれど、その本心は「まさか本気で信用しないでしょうね?」と彼のユーモアが隠されていることを忘れてはならない。

    実に巧妙な語り口を発明したものである。
    うつ病気味のある人に特にオススメしたい本である。

  • 読み終わりました。

  • ・求め合うのが「恋」、与え合うのが「愛」

  • 笑えてわかりやすく、腑に落ちる。この世は魂の訓練所

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著者プロフィール

1973年、北海道生まれ。グラフィックデザイナーを経て、札幌の広告代理店に入社。2004年、セロトニン欠乏による記憶障害をきっかけに、突然の霊的な目覚めを体験。その経験をもとに立ち上げたブログ「あの世に聞いた、この世の仕組み」が大きな話題に。2010年、本書の前作となる著書を発表。現在は東京を拠点にブログや執筆活動、全国各地でトークライブを通じて、ユーモアあふれる人生哲学を発信している。温水便座の水圧を、最強にして使用するのがモットー。主な著書に『あの世に聞いた、この世の仕組み』(サンマーク出版)、『極楽飯店』(小学館)がある。

「2020年 『もっと あの世に聞いた、この世の仕組み』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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