最後の証人

著者 :
  • 宝島社
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  • Amazon.co.jp ・本 (301ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784796676861

感想・レビュー・書評

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  • 2018.5.11

  • 図書館で。
    なるほど、帯にあったどんでん返しはこういうことなのか~と最後の方に思いました。どう考えても無実を主張はおかしいもんなぁというのがここに来るとは。ナルホド。

    この頃は権力者や組織を守るための忖度がフィクションじゃないという事が露見してるからなぁ。確かにこういうケースも多々ありそう。交通事故の件が再審されるのは良かったことだけれども主人公の医師はこれで良かったんだろうか…なんて考えてしまいました。まあ一番大切なものがかかってたんだから仕方ないと言えば仕方ないけれども。

    助手の女の子が女房気取りでちょっと面倒くさそうな子だなぁと思いました。シリーズのようなので続きも楽しみ。

  • おもしろい!途中まで被告人は高瀬美津子だと思っていた。このまま行っても当たり前の結末になるしどうなんだ…って思ってたら、被告人は島津邦明だったとは、書き方のうまさをすごい感じた作品でした!

  • 弁護士と検察との攻防により、殺人事件の真実が明らかになっていく法廷ミステリー。物語後半の展開は、エピローグからは予想外。最後までトリックが仕掛けてあって、物語の着地の仕方も鮮やか。悲しい事件の連鎖だったけれど、きっと高瀬夫婦の心は救われたのだろうと思いたい。「法よりも家族が大事」という言葉が心に残った。

  • 被告と被害者、なんかおかしいな?と思いつつだまされた(笑)。シリーズ化してるのね、ほかのも読んでみたい。

  • 自分を殺すまで、、、壮絶です。「二度目に過ちを犯したら、それがその人間の生き方になる。」ジンときました。佐方の深い強い優しさにグッときました。

  • 元検索官の佐方貞人は評判のやり手弁護士。
    そんな佐方のもとに、
    地検の所在地で起きた殺人事件の弁護依頼が舞い込む。
    高層ホテルの一室で起きた刺殺事件。
    胸にナイフを突き立てて死んでいたのは主婦の高瀬美津子。
    物的証拠、状況証拠ともに、
    依頼人である島津邦明が犯人であることを示していた。
    検察官・庄司真生も
    島津の有罪が確定と思っていたが、
    法廷での公判は意外な方向へ向いていく。

    実は被害者高瀬美津子は7年前に交通事故で子供を亡くしていた。
    その交通事故の犯人が島津だった。
    目撃者もいるのに、なぜか不起訴になった島津。
    美津子の夫光治は警察署にまで裁判結果を問いただしに行くが、
    担当の丸山という刑事に
    子どもの信号無視だと言われ、追い払われてしまう。
    その時から、美津子と光治は島津に対して恨みをもつようになった。
    そして7年後、
    美津子を殺害した罪に問われている島津の裁判で
    島津の弁護士佐方は
    最後の証人として、意外な人物を呼び出していた・・・。

    「佐方爆弾」ともいうべき最後の証人。
    これによって美津子殺しの事件は解決するが、
    7年前の事件が新たな波紋を呼ぶことになった。
    この展開、本当に予想外だ。
    そして、白を黒と言い含める警察の裏事情にも驚くことになる。
    物語は、庄司真生の視点で書かれているところと
    高瀬夫妻の視点で書かれているところが交互にある。
    肝心の佐方の視点で書かれていないのだが、
    主役はおそらく佐方なのだろう。

    「法を犯すのは人間。
    検察官を続けるつもりなら法よりも人間を見ろ」
    この言葉は、庄司の上司でもあり、
    かつての佐方の上司でもある人の言葉らしい。
    庄司の検察官としての原点となっている言葉だ。

    法のもとでは
    真実のみを追求して裁かねばならない、ということがよくわかった。
    庄司真生と佐方。
    この二人の対決をまた読みたいと思う。

  • 3.5 初めての作家さんでしたが面白かった。シリーズ本なので次も読みます。

  • 2作目 Good

  • 公判3日目はウルッときた
    ヒューマンドラマとして通してみせてくれたほうが
    よかったかな。
    着地が読めるのが早すぎる中途半端なミスリード要らない。
    水戸黄門を観てるような感覚になっちゃって
    読んでて当たり方が違ってくる。

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著者プロフィール

1968年岩手県生まれ。2008年「臨床真理」で第7回「このミステリーがすごい!」大賞を受賞し、デビュー。13年『検事の本懐』で第15回大藪春彦賞、16年『孤狼の血』で第69回日本推理作家協会賞(長編及び連作短編集部門)を受賞。同作は白石和彌監督により、18年に役所広司主演で映画化された。18年『盤上の向日葵』で〈2018年本屋大賞〉2位となる。他の著作に『検事の信義』『月下のサクラ』『ミカエルの鼓動』『チョウセンアサガオ咲く夏』など。近著は『教誨』。

「2023年 『合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明』 で使われていた紹介文から引用しています。」

柚月裕子の作品

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