- Amazon.co.jp ・本 (36ページ)
- / ISBN・EAN: 9784834002065
感想・レビュー・書評
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斎藤隆介さん作、滝平二郎さん画。
あまりにも有名で、教科書で見知った人もいると思います。
一度見たら忘れない画の力と、読みだすと一気にその物語に引き込まれていくのがわかる、まるで風景画のような文章が特徴であると、私は思います。
このような絵本は得てして、大人になってその意味を知った・考えた、と感じるように思います。
だから大人の本なのかというと、そうではないと思います。
何かしら心に引っかかり、感性に訴えかけてくるものを持った本です。出会えただけで意味のある本なのです。
こういう本こそ、劇や朗読、読み聞かせで出逢いたいなと感じます。
大男三コは、強く優しい人間です。
本当に人間なのか、はたまた神様の使いなのか。
こんな人間が存在するわけがない、と思ってしまいますが、作者の斎藤隆介さんは「それが私の、人間の理想だ」と書かれています。
ここを見るといつも、やなせたかしさんの言葉も思い出します。
「正義とは、困っている人を助けること」
人が間違った方向に向き始めたことに気づくには、時として絵本や漫画やアニメの力を使うべきなんじゃないでしょうか。
受け取り方は十人十色でも、作者の想いは伝わってきます。
そんな、力を持った作品です。是非、出会ってみてください。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
版画の力強さ、文書の力強さ、どちらも素晴らしかった。子どもに読み聞かせたい。
「げんきをおとすな! ダメダと思ったときがダメなんだぞゥ!」 -
村の人の為に、命を捧げる巨人伝説
豪快でいいね -
好きだなぁ。手間がかかってる分、八郎より洗練されてて読みやすい。
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斎藤×滝平コンビの絵本が、なんとなく好きだ
『八郎』をよんだときにこちらもよもうと思っていたので、図書館で借りた
秋田のオイダラ村の子・三コは、平野を風にのってかけているうちにせいがデッカクなり、人に姿は見せずとも、みんなの生活を少しずつ良くしてくれている……
たしかに、『八郎』のときと雰囲気が似ている
八郎も三コも、ドラゴンボールの悟空のようで、かっこいいのだ
良い意味で、頓着せず、気の向くままに、優しいと思う
「三コ」に添えて、という斎藤さんの文章の中に、働く貧しい人々のために命をささげて死ぬ巨人・はにかみを知る心やさしき巨人が理想像だと、あった
これをよんで、民話的で筋がよくわからないと考えてしまうのではなく、もっと柔軟に物語に身を委ねてみようと思った -
八郎と一緒に読んでほしい。
斎藤さんの後書きも『三コ』と『八郎』への思いが伝わってきます。 -
購入日:----/--/--
読了日:2010/11/01
図書館の中で。
斎藤隆介の作品集の文庫では読んだことあったけれど、大型本では初めて。
やっぱり、こういう話は好き。
結末知っていても泣けてしまう。 -
またもやでっかい男の話
三コは農家の次男坊三男坊たちに、山できこりをする仕事を与える。山火事になる。身をていして火を消す><
イケメン!
秋田弁