- Amazon.co.jp ・本 (157ページ)
- / ISBN・EAN: 9784887470378
感想・レビュー・書評
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「夕焼け」で初めて知った吉野作品。久々に読み直したくて詩集を購入しました。
数々の作品の中で、「祝婚歌」の良さがわかる自分になったのではないかと思います。お祝いの歌として耳にしたことは何度かあるのですが、やっと味わえるようになったのが嬉しいです。
吉野弘さんは今年お亡くなりになりましたが、きっと作品はいつまでも人の心に響き、癒し続けるのだろうと感じます。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
久しぶりに詩集を読みました。
「祝婚歌」は日本人らしい素敵な詩です。我侭をついつい言ってしまったり、思ったことを直ぐに口に出してしまったりしますが、相手をどこまで想ってあげれるかを挑戦するのが夫婦関係なのかと。。。
あと、「虹の足」も好きな詩です。当たり前のことや、今自分が置かれている状況が実はとても幸せなかも知れない。 -
大原さやかさんの月の音色第二回で紹介。
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書名は、吉野弘さんの作品の中でも、最も有名と思はれる「祝婚歌」の冒頭部分から取られてゐます。
即ち。「二人が睦まじくいるためには/愚かであるほうがいい/立派すぎないほうがいい」
二人の門出に、かういはれると肩の力が抜けて、気取りや衒ひから解放されるやうな気がします。実に優しい言葉ではないでせうか。
吉野弘さんを知つたのは、20年くらゐ前でせうか、佐高信さんがやはり「祝婚歌」を紹介してゐたのを読んで興味を持つたのであります。
その後思潮社から出てゐる作品集を求め、さらに『感傷旅行』といふ詩集を偶然入手し、平易な言葉を駆使した人間賛歌に魅せられたわたくしであります。
佐高氏がしばしば引用してゐたのは、「正しいことを言うときは/少しひかえめにするほうがいい/正しいことを言うときは/相手を傷つけやすいものだと/気付いているほうがいい」といふくだりであります。
自分にとつて正しいと思はれたことが、相手にとつてもさうなのか、常に考へるやうになるきつかけになりました。
夫婦間のイザコザから国際的な外交問題まで、さういふ視点は基本ではないでせうか。
自分が気に入つた本があつても、他人に薦めることは滅多にないわたくしですが、本書は結構お薦めしてゐます。
今回は、新聞の紙面にひつそりと訃報が報じられた吉野弘さんの追悼の意を込めて取り上げました。
ご冥福を祈ります。
http://genjigawa.blog.fc2.com/blog-entry-149.html -
友人から結婚祝いで貰った詩集。祝婚歌、夕焼けが特に沁みる。
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「祝婚歌」大好きな詩です。「正しいことを言うときは 相手を傷つけやすいものだと 気づいているほうがいい」というくだりを読んで、ああ、そうだと、いつも気づかされるのです。他にも「夕焼け」「奈々子に」「虹の足」など、以前に読んだことのあって、今も心に残っている詩が多数収められています。茨木のり子さんの「あとがき」もすてきです。
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表題になっているのは『祝婚歌』の一部です。
友人の結婚に、スピーチをすることになり、この詩を贈りました。
とてもやさしい、思いやりにあふれた詩です。
お勧め。 -
元々、吉野弘さんの「祝婚歌」が好きだった為に手に取った詩集。
どの詩も好きだけれど、「ひとに」が素晴らしい。
冒頭「美しい人よ」から始まり6ページにわたって綴られた、男性から女性への語りかけ。
ラストの6行で心を持って行かれた。 -
真っ直ぐで透明な暖かい愛の言葉。
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この詩集自体は読んだことがないけれど、
ここにおさめられている「夕焼け」は
ある意味、今の私を形成する原点になっています。