人工知能は人間を超えるか (角川EPUB選書) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 人工知能への理解が深まった。
    特徴を掴み、それを元に人間に取って代わることで生産性向上等のブレイクスルーを生み出す。
    上記要素が人工知能を理解する上で大きな要素であり、社会・産業への大きなインパクトを与える。

    著者の人工知能への熱が伝わってきたのも◎

  • 人工知能について全体を俯瞰して知ることができる良書です。技術的な内容も必要最低限に分かりやすく説明されていると思います。

    人工知能の研究は、人間の思考方法の研究とコンピュータでの再現方法の研究なのだと理解した。具体的には、大きく2つの項目になる。
    1.人間の思考方法の研究
    2.コンピュータで再現する方法の研究
    再現する方法は2つあり、Bの方法が現実的でありディープラーニングはこれに当たる。
    A.人間の思考方法そのものを再現する
    B.人間の思考方法を参考に、方法は異なっても同様の結果を得る

    ディープラーニングについても理解が深まりました。
    従来の機械学習は、知識(「特徴量」と「概念」)を人間が与えていた。
    ディープラーニングは、人間が知識を教えるのではなく、コンピュータが自ら特徴量や概念を獲得する方法。結果として得られる「概念」は人間と同様だが、「特徴量」は人間がまだ言語化していない(認識していない)ものである可能性がある。

    本書を読んで、まだ現時点でのコンピュータでは人間の知能には追いつけないし、人間と同じ知能を持つことの必要性は高くないと感じた。それよりも、人間ではとらえることができない特定分野での現状把握と将来の予測能力を実現することが、人工知能を活かす可能性だと思った。

  • 何故"今"AIが話題となって、みんなこぞってやり始めたのか?
    AIをめぐる過去の経緯から、最近の大きな進展までのストーリーが分かりやすく学べる

    プログラミングはしないけど、AI、機械学習の教養をつけたい
    AIに興味あって今後何かしてみたい
    といった方におススメ

  • 人工知能の仕組みや歴史を分かりやすく書いており,興味を持つきっかけになった本。

  •  著者はAI研究をしていて、これまで周りから理解されなかった。しかし、今は第3次AIブームといわれていおり、AI開発が盛んに行われている。
     AIのなにがすごいか分からないという人は「グーグルがネコを認識する人工知能を開発した」という話題がどれだけすごいかがわかるようになるといいと述べている。

     今のAIブームは、ディープラーニング(深層学習)ができるようになったことがきっかけになった。
     ディープラーニングとは、人間の脳の仕組みと似せてつくったもの。ノードと呼ばれる人間のシナプスと同じ役割を持った層を、何層も重ねている。この層が入力された画像の「特微量」を検出し、どんな特微量だったら最も正解に近いのかを学習する。これを特微量表現学習と呼ぶ。これは人工知能が概念を学習ということと同じだと考える。
     これまでの人工知能の問題は、人工知能が概念を獲得することができなかったから。ディープラーニングによって人間が教えなくても、認識するものの概念を学習させることができるようになった。

     グーグルはディープラーニングを使って、動画から「ネコと人間」を判別するAIをつくった。これがすごいこと。
     これからAIはさまざまな分野で使われるようになるだろう。そういった未来では生産性が上がり、労働時間が短くなる。そのため、人間の「生き方」や「尊厳」、多様な価値観が重要になる。

    感想
     今のAIブームがディープラーニングによって起こったことがわかった。これまでの人工知能と違い、人工知能に「概念」を学習させることができるようになったのが、ブレイクスルーだった。ただ、汎用性の高い人工知能を実現するのはまだまだ当分先だともわかった。自分は人工知能をうまく使い、生活を便利するのがいいと思う。AIにやらせればいい仕事はなくなるので、これからの時代に必要とされる、高いスキルを身につけたいと思った。

  • 参考図書

  • 積読状態の本がようやく終わった。
    発売からだいぶたっているので、AIの最新情報ではない。
    東大の松尾先生は、この前も記事が出ていて、今でも日本の第一人者のようです。

  • ディープラーニングG検定の前提知識を得るために読了。簡潔にまとまっており二日で読めた。
    人工知能、機械学習、ディープラーニング(特徴表現学習)に関する歴史背景(1~3次AIブーム)、用語の定義、アルゴリズムが分かりやすく説明され、人工知能の限界と世間の認識との相違、若手研究者としての過去の苦悩なども語られており興味深かった。

  • これまでの人工知能の歴史から、現状の技術と、将来できることとできないことが整理されていて入門書として最適だと思います。
    人工知能の歴史で現在が第3次ブームで、過去に二度のブームと冬の時代を繰り返しているのですが、冬の時代の間も着実に研究は続けられており、ブレイクスルーが起こるたびに急速に進化しています。おそらくこの後冬の時代が再び来たとしても次の進化は人間を凌駕するのかもしれないと考えます。

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著者プロフィール

1953 年、新潟県五泉市生まれ。1978 年東京教育大学教育学部芸術学科(彫塑専攻)卒。1989 年、毎日新聞社主催・毎日郷土提言賞富山県優秀賞受賞。
著書に『新潟街角の芸術̶̶野外彫刻の散歩道』(新潟日報事業社,1987)、『富山の野外彫刻』(桂書房,1991)

「2015年 『パブリックアートの展開と到達点』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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