メインテーマは殺人 ホーソーン&ホロヴィッツ・シリーズ (創元推理文庫) [Kindle]

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感想・レビュー・書評

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  • 三谷幸喜さんがエッセイで、職業的に自分と同じような境遇の本で楽しめた、と書かれていたので読みたくなった。

    ドラマ脚本家であり小説家の著者が、著者目線でこの本を書くまでが描かれている。
    確かにイギリス版三谷幸喜さんみたいだ。

    実在する俳優やドラマが出てくる。
    海外のことなのでどこまでが本当のことなのかよくわからなくて最初は混乱した。
    そこに超有名映画監督が登場したので「これはフィクションを楽しむやつね!」と理解した。 

    海外もの特有の読みにくさは全くないので、すんなり頭に入ってくる。
    犯人は最後まで誰だかわからなくて楽しかった。

    作者の語りが長い。そこが面白さでもあるけど、もう少しスピーディーに進む方が自分は好きだ。
    ★3.5くらい。
    Audibleにて。

  • 元敏腕刑事のホーソーンが作家のホロヴィッツに自分が捜査の相談を受けた事件を本にしないかと持ち掛ける。

    かくしてホロヴィッツはホーソーンのワトソン役に収まった。

    ホーソーンの癖が強いくて慣れるまで難儀した。
    後半から一気に面白くなった。

  • やっと読んだ。
    『カササギ殺人事件』の後の最初の新作ということで期待値がめちゃめちゃ高くなってる状態で読み始めたわけですけども、その期待を裏切らない1冊。ホーソーンいいキャラだわ。
    この作家さんは本当にミステリーを愛してるんだなと思う。探偵小説を読みたければホロヴィッツ。

  • 前作以上にコッテコテのド真ん中ミステリなんですが、「日本のミステリ小説は海外ではまったく読まれないジャンル。子供の読み物くらいにしか思われてない」みたいなことを言う人いますけど、それがホントならこれは海外ではどういう評価をされてるんでしょうかね?別に皮肉とかそういう話じゃなくて。
    実名作者がワトソン役になってのミステリ。火村アリスみたいなもんでしょうか。前作みたいな凝ったつくりではなく、ホントに直球の本格って感じ。うーん。自分はちょくちょく「こういうのが読みたいんだよ」という気分になるんですが、まさかそれが海外から供給してくれるとは思わなかった。前述の理由で。
    まあベタすぎて叩かれてる部分もあるっぽいですが、自分はとっても好みなので次回作でたらたぶん読みます。

  •  ダニエル・ホーソーン現る!

     と、これくらいダサダサだと俄然読む気が湧いてくるから不思議ですよね。
     いやとてもいいタイトルだと思いますけどね、メインテーマは殺人。
     すごく端的に作者の信条を現しているようでいて、顛末を見ると少しねじれている。

     しかし見事な探偵小説。こちらから読んで良かったんだろうな、という気もする。
     犯人当てミステリの教本にしてもいいなじゃないかってくらい丁寧な筆致は、現国の問題みたいに解答はすべて本文の中にあるフェアプレー。特殊な知識は特に必要とせず、必要だとしてもそれはきちんと説明されていて、まぁでもちょっと、あぁ解かせてくれているなぁ、と思ってしまうくらいにはイージーなのかもしれないけれど、そこは国語得意だったし、と納得しておきます。
     ☆3.6。

     さてさてお次はなににしようかな?

     ぁあ、カササギの鳴く声がするなぁ…


     ところでブクログ検索に電子書籍版しか引っ掛からないんだけどなんでだろう?
     文庫で読みました。

  • 著者であるアンソニー・ホロヴィッツ自身が作中の登場人物=語り手となり、シャーロックホームズ物のワトソンの役割を果たしている英国ミステリ。散りばめられた手掛かりの見事さ、ワトソンに比肩する無能っぷり(失礼!あくまで推理上のこと)は、ホームズファンにも堪らない。主人公となるホーソーンは有能なんだが、これもホームズを思わせる偏屈ぶり。今後のシリーズで、もっと人物像に厚みが出て魅力が出るのかな。濃厚な読書だった。

  • 読み順間違えて
    「その裁きは死」
    から読んでしまっていたので、
    改めてシリーズ1作目を読むぞ、と

    あれっ…
    二作目のほうがつるつる読めたなぁ

    タンタンの冒険の脚本だとか
    インジャスティス 法と正義の間での脚本だとか
    実在する作品の名前が出てくるので
    どこまでリアルに関係あるん?て方が気になってしまったな。

  • アンソニーホロヴィッツのホーソーン&ホロヴィッツシリーズ第一弾。

    パズラー要素が強い作品のイメージだったが、ハウダニットよりは、ホワイダニットに中心があった。なぜ、自身の葬儀を手配した日に殺されたのか。この真実に気づけば、犯人まで辿り着けるもの(柱となるのは結構使い古された仕掛け)。
    論点がぼやけたまま読み進め、終盤でそう言うことだったのか!と気づく。読み返すと、めちゃくちゃフェアだった。

    終盤はとんでもなく面白かったが、正直、ホーソーンのキャラがあんまり好きではなく、中盤までは少しキツかった。笑えない性格の悪さというか。この辺りはシリーズを追うごとに味わい深くなるのだろうか。。。

  • 意外な犯人。作者自身が主人公のサスペンスって珍しいかも。巷で言われているほどのワクワクはなかったのが残念。ただ、イギリスらしさは行間から感じられたし、シュールで抑えたユーモアは随所にある。ただ私はそこまで好みじゃなかっただけで、人によってはハマるんだろうと思う。

  • あらすじ
     わたしは売れっ子作家のアンソニー・ホロビッツ。児童向け作品のヒットから、テレビシリーズ『刑事フォイル』の脚本まで手がけている。
     ある資産家の老婦人が絞殺された。自分で葬儀の手配をしたその日に。息子はアメリカで活躍する俳優。また彼女には10年前に眼鏡を忘れた状態で車を運転し、双子の兄弟を巻き込む事故を起こした過去があった。
     事件を捜査するのは元刑事ホーソン。今は警察顧問。傲慢で、強引で、気難しくて推理力はホームズなみ。彼からの持ち込み依頼でアンソニーは事件捜査を取材し、小説にする。

     面白かったー。ミステリーものの王道。シャーロックホームズとワトソン。ワトソンがいろいろ考えてしまうところも似てる。さらにこのワトソンが、作者アンソニーホロビッツをモデルにしているところも面白い。実在のドラマや、ミステリー小説に関しての感想は本当なんんじゃないの?とか思ってにやにやしてしまった。
    次作も楽しみ。

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著者プロフィール

Anthony Horowitz
イギリスの作家。1979年、冒険小説『Enter Frederick K. Bower』でデビューし、YA(ヤングアダルト)作品「女王陛下の少年スパイ!アレックス」シリーズ(集英社)がベストセラーとなる。ドラマ『刑事フォイル』の脚本、コナン・ドイル財団公認の「シャーロック・ホームズ」シリーズの新作『シャーロック・ホームズ 絹の家』(KADOKAWA)なども手掛ける。アガサ・クリスティへのオマージュ作『カササギ殺人事件』は、日本でも「このミステリーがすごい!」「本屋大賞〈翻訳小説部門〉」の1位に選ばれるなど、史上初の7冠に輝く。続く『メインテーマは殺人』『その裁きは死』『ヨルガオ殺人事件』(以上、東京創元社)も主要ミステリランキングで首位を取り、4年連続制覇を達成した。


「2022年 『ホロヴィッツ ホラー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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