可燃物 (文春e-book) [Kindle]

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  • 文藝春秋
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感想・レビュー・書評

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  • 淡々と綴られるミステリ。ミステリというのだろうか。私には警察調書のように思えた。かといって面白くなかったわけではなく、この文章のすべてが葛という男を表しているのだ。そしてそれはとても魅力的だった。

  • 短編集なので読みやすく、1話事がちょうどいいバランスでした。
    どの話も面白く、葛刑事の推理も楽しめました。

  • 面白かった。あっと言わせる結末や魅力的な登場人物達。スピード感のある展開等自分にとっては全てツボにハマった。しばらくこの作家の本を読んでみたい。

  • Audibleにて
    2024年1冊目
    ミステリーは長編よりも短編の方が展開が早く楽しめる。
    聴いているうちにぐいぐい作品に引き込まれていった。

  • 刑事を主人公とした、短篇集。
    どの事件もありきたりな犯人に辿り着く前に、主人公の機転や勘で新たな事実が判明していく。
    "事実は小説より奇なり"ではないが、事件解決が思ってもいない方向へと進むのが意外で面白かった。
    主人公のバックグラウンドがもう少しみたい。実力は認めるがキャラ的には少し弱いか。

  • 群馬県が舞台ということで、それだけで親近感が湧く作品。地名は実在ではないが、群馬県人には由来が分かり、ニヤニヤしてしまう。短編ミステリはあまり好きではないのだけど、どの作品も本当に見事。葛警部による背景、証拠から推理への飛躍が美しい。2024本格ミステリ・ベスト10で2位に入るのも頷ける。ぜひ群馬で映像化してもらいたいものだ。

  • 淡々とした思考と捜査★★★★★

  • 主人公の葛警部は積み重ねられた情報と証拠から、他の刑事ではたどり着かない推理を導き出す。それを本文では「飛躍」と言っていたけれど、あくまで完璧を求め、細部にまでこだわり抜くからこそ到達することができるのでしょう。その「飛躍」に気付くことができるか挑戦してください!

  • 葛さんの洞察力というか思考力というか。
    どれも面白かった。
    崖の下が1番好きかな。

  • 警察ミステリにして本格ミステリであり、主人公の刑事はいわゆる探偵役、しかも短編集と聞き、俄然読みたくなった。
    ホワイダニット、ハウダニットなど技巧的だが、よく考えればわかるかも的な難易度が絶妙で、ソッコーで読んでしまった。面白いッ!

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著者プロフィール

1978年岐阜県生まれ。2001年『氷菓』で「角川学園小説大賞ヤングミステリー&ホラー部門奨励賞」(ヤングミステリー&ホラー部門)を受賞し、デビュー。11年『折れた竜骨』で「日本推理作家協会賞」(長編及び連作短編集部門)、14年『満願』で「山本周五郎賞」を受賞。21年『黒牢城』で「山田風太郎賞」、22年に「直木賞」を受賞する。23年『可燃物』で、「ミステリが読みたい!」「週刊文春ミステリーベスト10」「このミステリーがすごい!」でそれぞれ国内部門1位を獲得し、ミステリーランキング三冠を達成する。

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