- Amazon.co.jp ・電子書籍 (257ページ)
感想・レビュー・書評
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刑事の方の目線、考え方(思考法)などが、とてもよく分かった。普段、すれ違う人の見方が変わってしまうかも…。(そもそもあまり見ていなかったけど…。)
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群馬から埼玉県北部の警察小説。躍動感を出さずに冷静で距離を置いた感じの主人公が印象的でした。
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面白かった^_^
「黒牢城」の荒木村重の謎解きに近い感じで、米沢ワールドって感じでした。
シリーズ化してほしい作品 -
推理に重点が置かれた作品でした。葛警部がどんな情報から、どんな考えをし、推理していくのか、その理論的思考が素晴らしかったです。
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連作短編集。本のタイトルの「可燃物」よりも最終話の「本物か」が手に汗握った。立てこもり事件なだけに臨場感を味わって読むことができた。事件にフォーカスして書き進められ、葛警部と一緒に推理を楽しんだ。頭脳明晰で経験豊富な葛警部に引っ掛かかる違和感が、事件を解決に導く。
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群馬県警を舞台にしたミステリー短編集
「崖の下」「命の恩」「可燃物」が印象的でした。
捜査過程と主人公の葛警部の推理が現在進行形で書かれているので、共に推理していく気持ちになった。
葛警部の人間性や生活感などは一切排除されているのも深みないと思う人もいるかもしれないが
私は良かった。
捜査で得た数々の材料から
葛警部が一気に隠れた真相に辿り着く。
葛の脳内を一緒に駆け巡る気がした。
ドラマ化してほしい。
俳優さんは誰がいいかな。-
ドラマ化してほしいですよね。読み進めているうちに、葛警部の顔が沢村一樹さんに変換されてました。ドラマ化してほしいですよね。読み進めているうちに、葛警部の顔が沢村一樹さんに変換されてました。2023/11/05
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2023/11/05
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良かった。全て鮮やか。
まさしく帯の「彼らは葛をよい上司だとは思っていないが、葛の捜査能力を疑う物は、1人もいない。」に尽きる。
事件以外の会話や描写は全くていっていいほど書かれず、事件に必要なことのみの情報は、読者への挑戦も兼ねてるように感じた。
探偵役の人物の頭の中だけで突如事件が解決するのではなく、探偵役と同じ情報量で読者にもヒントが与えられて犯人を追い詰める、そんな構成になっている。本当に無駄のない内容だった。
どれも良かったが、最後の「本物か」が一番、なるほどー!と唸った。 -
連続放火事件が発生し、県警葛班が捜査に当てられるが、容疑者を絞り込めないうちに犯行がぴたりと止まってしまう。捜査は行き詰まるかに見えたが…。葛警部の鮮やかな推理が光る全5編。
いつも通り米澤穂信の巧みなペンさばきでスイスイ読まされてしまう。いずれもひとひねりある連作短編集だけど、何となく深みに欠けている気がした。短編だから仕方ないか。
(B) -
今までの作品と比べると少し物足りなかったかな。
米澤さんには期待しすぎちゃうのかも。
「命の恩」はなんだかやるせなかった。同じ命なのに、人によって考え方がこうも違うのかと思った。
「可燃物」は最後まで読んで「ん?」と思いもう一度ページをパラパラと戻した。犯罪って案外こんなきっかけなのかもしれないと…身近にあってはいけないのだけれど。
全編通してそういう共通の訴えみたいなものは感じました。
でも次回は長編をお願いしたいです!