- Amazon.co.jp ・電子書籍 (257ページ)
感想・レビュー・書評
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audible。図書館予約したがすごい待ち、読むのをやめて聴くことにした。
米澤穂信の警察もの。ドラマティックではないが抑えた展開が面白かった。これはなかなかいい。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
カフェオレと菓子パンで淡々と事件を解決する葛。なんだか癖になる。表題作もなかなかだが、最後の「本物か」がスリリングで面白かった。
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息を吐くようにミステリー賞を受賞しているような気がしてしまう筆者の初の警察短編小説
「すごいパンチはないけど、とてもコクがある」みたいな感じの一冊でした
所謂刑事ドラマのような話とは一線を画す、(本当はどうなのかは知らないけれど)リアリティを感じさせる描写が印象的
話の内容もどれも上手い一捻りがあり、また決して良いとは言えない後味が残る感覚が癖になる面白い本でした -
警察の方々は市民を守るために、プレッシャーがのしかかる中、自らの危険も顧みず日夜勤務されているのだ、ということが伝わってきて、感謝の念しかない。
本作品は県警本部の葛班が担当する事件に関する短編集であったが、どれも面白かった。
事件解決に至るまでの葛刑事の頭の中を覗き見ることができた気分だ。
事実をかき集めて必要なものと不要なものに分け、たった一つの真実に導いていく様は、男の自分から見てもとても格好良く思えた。
自分は最後の章の話が驚きもあってとても好きだった。 -
4.0
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著者の、初めてとなる警察小説の短編集です。
5編の各短編は、主人公の警部があまりしゃべらないこともあり、本当に無駄のない文章運びで、ストーリーに引き込まれます。
5編の中で一番印象深かったのは、「本物か」という、人質事件をテーマにした短編でした。
事件の中で、主人公の警部がなぜそんなことを重要視するのか、途中まで全く分からなかったのですが、最後の方は、「ええ~!!」という感じで、完全に著者にやられてしまいました。
これまで、警察小説の短編で、横山秀夫を超える小説はないだろうと思っていたのですが、それに匹敵する小説が現れてきました。
今後は、警部を主人公にしたシリーズ化を強く望みます。 -
それぞれの作品が読み応えのあるものです。凄い作品ばかりです。