- マンガ サイコセラピー入門―心理療法の全体像が見える (ブルーバックス)
- ナイジェル・C.ベンソン
- 講談社 / 2004年11月18日発売
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副題のとおり、心理療法=セラピー(でいいのかな?)の全体像を、イラストを交えて簡潔にまとめた本。
興味深い。風水とかパワーストーンとか、怪しげなセラピーも紹介されているのはご愛嬌。
ところどころ絵が怖い。p.76の絵はぞっとした。アメリカではこういう絵柄のマンガが受けるのかな…。
2013年8月22日
- アブサロム、アブサロム!(上) (岩波文庫)
- フォークナー
- 岩波書店 / 2011年10月15日発売
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面白い!
南部戦争前後のアメリカ南部に生きた、トマス・サトペンという怪物的な男を中心に描かれる物語。サトペンに関わりのある人間が、それぞれの視点でサトペンについて「語る」形式。
表面のストーリーだけ追うと、昼ドラはだしのどろどろとした人間関係にいろどられた通俗的な物語に見えるし、それが面白さの一つでもあるのだけれど…それだけじゃない。歴史が重い、空気が濃い!
ツボにはまるとページをめくる手が止まらない本。言われてるほど難解ではないと思いました。
2013年8月22日
- このページを読む者に永遠の呪いあれ(ラテンアメリカ文学選集 1)
- マヌエル・プイグ
- 現代企画室 / 1990年10月1日発売
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みんな言ってることだけど、タイトルが素敵。
老人とその付き添いの青年の対話だけで話は進んでいく。序盤から互いの会話は微妙に噛み合ってないが、読み進むにつれ互いの妄想が入り混じり…スリルのある混沌という感じ。
内容は混沌としているが、会話体なので読みやすい。
ラストはただただうんざりする(褒めてます)。
2013年8月22日
- 新編バベルの図書館 第1巻
- 国書刊行会
- 国書刊行会 / 2012年8月27日発売
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かのボルヘスが編集した文学全集。この新編では国別全6巻になっている。
収録されているのはほとんど短編。肩肘はらず、寝る前に1つずつ読んで…なんて贅沢な読書ができるのが良い。
2013年5月24日
- 健康男 体にいいこと、全部試しました!
- A.J.ジェイコブズ
- 日経BP / 2013年3月28日発売
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アメリカ在住のジャーナリストが、ありとあらゆる健康法に挑戦した記録。次々と出てくる珍健康法に、アメリカって極端だなと笑って読んでいたが、よく考えたら日本も似たようなもんだな。
この作者は、やる前からどう考えても怪しいような健康法も、ひとまずまじめにやってみて、できるだけ公平に評価しようとしていて、好感が持てる。
トレッドミルデスクには笑ったが、読み終わってみると結構良さそうに思えるからすごい。
2013年8月22日
- ぼくはお金を使わずに生きることにした
- マーク・ボイル
- 紀伊國屋書店 / 2011年11月26日発売
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金無し生活一日目で、生命線である自転車が壊れてて笑った。
説教くさいところもあるけれど、笑ってちょっと考えさせられる、楽しい一冊。
使ってない自転車を引っ張り出したくなった。
2013年4月1日
- 読書の歴史 新装版: あるいは読者の歴史
- アルベルト・マングェル
- 柏書房 / 2013年1月1日発売
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古今東西さまざまな「読書」について述べた本。
これは面白かった!図版や写真を豊富に使いながら解説しているのが嬉しい。
2013年4月1日
- プリニウスの博物誌 (1(第1巻~第6巻))
- プリニウス
- 雄山閣 / 2012年5月1日発売
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イタロ・カルヴィーノがおすすめしてた。
リスト・目録萌えの人、小さいころ百科事典を開いてはわくわくした人にはたまらないと思う。
そうとう面白いけど通読は厳しいかも?あと高い。妥当な値段なんだろうけど高いぞ!
2013年4月1日
- ルバイヤート (岩波文庫 赤 783-1)
- オマル・ハイヤーム
- 岩波書店 / 1979年9月17日発売
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酒と無常の詩集。世界中で人気なのもなんとなくわかる。うんざりしながら酒を飲みたくなる一冊。
イスラム教徒にしては特異な内容だなと思ってたら、作者は別にイスラム教徒ってわけじゃないんですね。
2013年8月22日
- トリストラム・シャンディ 上 (岩波文庫 赤 212-1)
- ロレンス・スターン
- 岩波書店 / 1969年8月16日発売
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再読。いつ読んでもひどいw(誉めてます)
主人公=語り手が、自分の生涯と意見を述べる本。
冒頭(序文ではない)は、主人公を両親が「しこむ」場面。生涯ってそこから!?と言いたくなるが、話は脱線に次ぐ脱線、主人公は一向に生まれてこない…
下ネタ嫌いにはお勧めできないかも。あとちょっと長くて、途中で飽きちゃうかも。
2013年4月1日
- 驚異の百科事典男 世界一頭のいい人間になる!
- A・J・ジェイコブズ
- 文藝春秋 / 2005年8月3日発売
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ブリタニカ百科事典を頭っから読んでいき、あらゆる知識を身につけようと企んだ筆者。積み上げると125センチにもなる百科事典の読書記録。
興味のある方は、図書館に行って、ブリタニカ百科事典が置いてある棚に行ってみよう。一冊棚からどっこいしょっと引き抜いて、適当なページを開くだけでも結構な腕力がいる。そしてでかいページに小さい活字がぎっしり・・・
そんな本を床屋にまで持ち込んで読んでいるから頭が下がる。
この筆者、雑誌編集者だけあって、座ってただ読んでるだけじゃなく、高いIQを持つ人たちしか入れない団体の集まりに潜り込んでみたり、ミリオネアに出てみたりと、やたらと行動的。
そんなこんなで、ブリタニカ中心の生活に家族や友人をを巻き込みつつ読書は進んでいく…
果たして世界一頭のいい人間になれるのか?そして筆者に念願の子供は授かるのか!?
やってることのバカバカしさ、アメリカンジョークたっぷりのちょっとケーハクな文体で、するする読める。と同時に、ブリタニカや関係各位(?)へ対する姿勢はだいたい誠実なので、読んでいて気持ちがいい本。
2013年5月24日
- 聖書男(バイブルマン) 現代NYで 「聖書の教え」を忠実に守ってみた1年間日記
- A.J.ジェイコブズ
- CCCメディアハウス / 2011年8月31日発売
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ニューヨークに住んでいる筆者が、1年の間、聖書に書いてあることをほとんど文字どおりに忠実に実践していくノンフィクション。
この筆者は、一応ユダヤ人だが、不可知論者(神がいるかどうかはわかりようがないと思っている人)で、いわゆる敬虔な人々を見るとちょっと引いてしまう、という感性の持ち主で、日本人には感情移入しやすいと思う。
簡単に聖書の教えを守る、といっても並大抵ではない。有名な「汝の隣人を愛せ」のようなものもあれば、「十弦の琴を奏でてほめ歌をうたえ」「二種の糸で織った衣服を身に着けてはならない」など、なんで?と聞きたくなるような教えも、筆者は忠実に守ろうとする。
ところで、アメリカではこのような教えを守ろうとする人のために、通販やらなんやらが充実していて驚いた。
そんな日々が過ぎ、1年間の最後の月、二つの事件が起こる。
筆者はその時、聖書から何を得るのか?
一見してどんなにバカバカしく思える掟や信条、信徒たちに対しても、この筆者は誠実に向き合おうとし、何かを得ようとする。そこにとても好感が持てる。
全編ユーモア(アメリカンジョーク?)にあふれているので、とても読みやすい。くどいと思う人もいるかも?
2013年5月24日
- タイタンの妖女 (ハヤカワ文庫 SF ウ 4-22)
- カート・ヴォネガット・ジュニア
- 早川書房 / 2009年2月25日発売
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笑えて悲しく、美しい。
2009年12月8日
- 西洋思想 (知のカタログ)
- マイケル・マクローン
- 創元社 / 2000年1月1日発売
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試験対策にとなんとなく読んだが、なかなか分かりやすくて、面白い。ちょこちょこ再読したい。
2009年12月8日
- 魔王〈上〉 (lettres)
- ミシェル・トゥルニエ
- みすず書房 / 2001年7月20日発売
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十字架を担ぎ、その後十字架に担がれる</hr>
なんだか凄い話だ…
2009年12月8日
- 紙の歴史: 文明の礎の二千年 (知の再発見双書 129)
- ピエール‐マルク=ドゥビアシ
- 創元社 / 2006年9月1日発売
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試験対策に読んでみた。写真が綺麗で良い。海外の本なのに、和紙が結構大きく扱われていたのがちょっと意外だった。
2009年12月8日
- ある人殺しの物語 香水 (文春文庫 シ 16-1)
- パトリック・ジュースキント
- 文藝春秋 / 2003年6月10日発売
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くさい
2009年12月8日
- 日の名残り (ハヤカワepi文庫 イ 1-1)
- カズオ・イシグロ
- 早川書房 / 2001年5月31日発売
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切ない。
解説の「つまらない男」云々の記述にちょっと反発を覚えるほど主人公に感情移入(?)してしまった。
2009年12月7日
- ロリータ (新潮文庫)
- ウラジーミル・ナボコフ
- 新潮社 / 2006年10月30日発売
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「ロリコン」という言葉から連想されるものとはまた違った、激しい愛。でもきもちわるい。でも面白い。
2009年12月7日