- 昭和の翻訳出版事件簿
- 宮田昇
- 創元社 / 2017年8月3日発売
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翻訳にまつわるちょっとした事件かと、軽い気持ちで手に取ったら、著作権についても学べてなかなか面白かった。
2017年8月7日
- 心の扉をひらく本との出会い: 子どもの豊かな読書環境をめざして
- 笹倉剛
- 北大路書房 / 2002年10月12日発売
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読書についても学べたんだけど、思いがけず「学ぶ」とは何かを改めて教えてもらいました。ここからアクティブラーニングの本質とか考えられるヒントがありそう。
2017年7月23日
- アクティブ・ラーニングをサポートする! 学校図書館活用プロジェクト 掲示ポスター&ポイントシート事典
- 井上一郎
- 明治図書出版 / 2017年6月22日発売
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小学生向けで私には参考にならず。小学生と高校生の差が大きいなぁ…。
2017年7月5日
かなり重度の活字中毒の自分であるが、その読むプロセスというか認識過程というかは、なんだか人と違うという自覚は持っていた。ただ感覚的な自覚のため、どういうものかはわかっていなかったが、本書では自分の脳の中がどうなっているのか、手に取るように理解できておもしろかった。
自分自身は活字中毒と述べたが、一方でこの「独特」である自覚をもっていたためか、本好きの割に本嫌いや本が読めない人たちの存在も強く認識はしていた。ただ、意識改革や努力では乗り越えられないことをどう本に向かわせるかがわからなかったため、その面でも参考にできる。
2017年4月2日
- 温泉文学事典 (和泉事典シリーズ 32)
- 浦西和彦
- 和泉書院 / 2016年11月2日発売
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地元が多数載っているためミーハーで購入。
切り口はとっても面白い。
こんな作品があったのか!というのにも出会えた。
文学好きにも温泉好きにもおすすめ。
でも角間温泉の地図の位置が違う…(地元と一緒の位置だったから目に付いた…)
2017年2月22日
表紙をみなかったら気づかなかった一冊。
2017年1月29日
- 明治百話 上 (岩波文庫 青 469-2)
- 篠田鉱造
- 岩波書店 / 1996年7月16日発売
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聞き取り書きの特性でもあり、欠点でもあるのだが、さーっと読むには読みにくい。明治人たちの等身大の証言としてはとても大切。
2016年12月31日
- 関東大震災朝鮮人虐殺の記録: 東京地区別1100の証言
- 西崎雅夫
- 現代書館 / 2016年9月5日発売
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朝鮮人虐殺に関する証言集。その時の空気を知るいい機会。そして二度と同じようなことを引き起こさないためにも過去を知っていることは大切。賀川豊彦、島崎藤村も登場。文筆家たちは書くことが仕事なだけに資料が残りやすいのだな、と。そして巻末の子供たちの証言集がいかに書き換えられたかの検証は、大変興味深くありつつ、いかに発言が曲げられ隠されていくかの恐ろしさを知った。
2016年9月6日
- 新装版 鍵 (講談社文庫)
- 乃南アサ
- 講談社 / 2015年8月12日発売
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純粋にミステリーとしても楽しめたが、兄妹との関係が鍵となっていて、主人公の成長物語としても面白かった。
2016年9月6日
職業柄も、また筆者と同世代で、そして故郷など共通点も多いせいか、共感するところが多く、久々に内省につながる作品でした。
2016年8月2日
- 宣教と翻訳: 漢字圏・キリスト教・日韓の近代
- 金成恩
- 東京大学出版会 / 2013年8月31日発売
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星が低いのは専門書のため一般的ではないから。私には興味深く、意義のある内容。
2016年8月2日
- 学校が教えないほんとうの政治の話 (ちくまプリマー新書 257)
- 斎藤美奈子
- 筑摩書房 / 2016年7月5日発売
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最近、タイトル見てから著者名みて、「なんでこの人がこのテーマで書いてるの?」となることがしばしば。本書もその一つ。
中高生向けなだけに、軽妙な語り口で政治についてわかりやすくテンポ良くおしえてくれる。
ひいきの野球チームを例えに出して政治に対する無関心さを分析したり、政治とは何かと説明する過程で、政治の歴史についてもわかりやすいため、歴史の勉強(理解を深めるという意味でではあるが)にもなって学べることはたくさんあった。
なにより感心したのは、実は日本語の表記である。
中高生という読み手にとって、体制に反体制、右翼と左翼といった馴染みのない単語の羅列にたいしての配慮だろう、タイトルからして「ほんとう」や、本文では「じじつ」がひらがな表記である。漢字での名詞などはひらがな表記は出来ないから、少しでも文章が平易そうと思わせる手段だろう。日本語の文章は、漢字とひらがなの比率が、3:7がほどよいと言われている。
比率まで考えていたかはともかくとして、可能な限りひらがなで表記することによって、子どもがページ全体を見渡しただけで、漢字がたくさんで読みたくない!モードを回避しようと頑張ってる。
まあ、私には「じじつ」がひらがな表記だったのにはショックを与えたけれど。
ひいきのチームなしに、どうしたら前向きに、モチベーションあげて政治参加が出来るのか。その答えは最後にある。
2016年7月19日
豊崎由美の『勝てる読書』に出てきて面白そうだと思い、図書館で入手。
池澤夏樹は作家としてより池澤春菜の父という印象が強く、作品はあまり印象に残っていなかったのだが、改めて読もうと決意したぐらい、感性面では自分に通じるものがあり面白かった。
2016年5月7日
- 悲劇の名門 團十郎十二代 (文春新書 805)
- 中川右介
- 文藝春秋 / 2011年4月20日発売
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12代が亡くなる前のものなので、読んでいてタイムラグの違和感が残念(筆者のせいではないが)。
増補版がほしいところ。
2015年8月11日
- 禁断の魔術 (文春文庫 ひ 13-12)
- 東野圭吾
- 文藝春秋 / 2015年6月10日発売
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既視感ある展開に?となりながら読んだら、改筆されたものでした。
湯川独自の倫理観やある父親の職に対する意識は、自分の職務を全うするための指針となりえて、良かった。東野の長編は、罪の重さは大木けれど「救い」もある。
2015年7月26日
中途半端に無意味な文章がつづられているような自己啓発本に比べて、図で表現されているためシンプルでわかりやすい。「本を読むテクニック」の意味や大切さがまんべんなく触れられている。読書論を書く人によく見られるような読書に対する過大評価も少なく、淡々と読書の大切さを述べているためすっきりと頭に入った。特に読む本によって緩急をつける意味や、時にはマンガや平易な本を読む必要性は改めて参考になった。文字数は少ないが、学べることは本の価格の倍額は価値がある。
2014年12月22日
- 先生と僕 3 ―夏目漱石を囲む人々― (MFコミックス フラッパーシリーズ)
- 香日ゆら
- メディアファクトリー / 2012年1月23日発売
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この巻から商業誌の連載となり、初めての人でもわかるように書いたとのことで、重複もしているので、一巻から読んでいる人にはちょっと物足りないかな。
個人的に鏡子さんが好きなので、彼女の話が改めてまとめられたのは面白かったです。
2013年12月4日
- 先生と僕① (―夏目漱石を囲む人々―)
- 香日ゆら
- メディアファクトリー / 2010年11月22日発売
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夏目漱石のおちゃめぶりに、親近感がわく一冊。
個人的には漱石より、是公さんや寅彦さんが好きになり、思わず寺田寅彦随筆集を読み直してしまいました。
2013年12月4日
- 父の肖像〈下〉 (新潮文庫)
- 辻井喬
- 新潮社 / 2006年12月22日発売
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堤清二氏死去にともない、恥ずかしながら辻井喬だったとしらなかったので、何か読もうと捜して手に取った一冊。
堤一家の内紛は、週刊誌を賑わせていたものの、当時は子どもだったため、その内紛の要因なども知りたくてこの本を選んだ。
解説の三浦雅士曰く、「ジャコメッティのデッサンを思い出させる」とあるように、筆者の断片的な父の肖像のデッサンが、作品の中で次第に輪郭が浮き彫りになっていく。ただ、そのデッサン風の描き方は、感情移入して読むには少々邪魔だった。
しかし、辻井喬を意識したのは初めてだったのに、最初の数ページでかつて読んだことを思い出す……。
2013年12月2日
- 日本近代短篇小説選 大正篇 (岩波文庫)
- 紅野 敏郎
- 岩波書店 / 2012年11月17日発売
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同時代の作品を同時に読むのは、その時代の息遣いや世相を実感しながら読めるので、こういうアンソロジーは好き。
名作と埋れた作品両方が掲載されており、名作を改めて読み直す機会が得られるとともに、今まで未知だった作品、作家にも出会える。
2013年1月9日
- 桜の実の熟する時 (新潮文庫)
- 島崎藤村
- 新潮社 / 1955年5月12日発売
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これもとある会で紹介したため、再読したもの。来年、「春」で映画化されるそうです。この世界とも重なるので、ちょっと楽しみにしています。
2012年11月22日
- 言葉を育てる: 米原万里対談集 (ちくま文庫 よ 21-2)
- 米原万里
- 筑摩書房 / 2008年9月10日発売
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米原万里マイブーム再来のため読む。これは今まで未読。
2012年10月14日