ある晴れた夏の朝

著者 :
  • 偕成社
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  • Amazon.co.jp ・本 (206ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784036432004

作品紹介・あらすじ

アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非をディベートする。肯定派、否定派、それぞれのメンバーは、日系アメリカ人のメイ(主人公)をはじめ、アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系と、そのルーツはさまざまだ。はたして、どのような議論がくりひろげられるのか。そして、勝敗の行方は?

感想・レビュー・書評

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  • 様々な出自を持つアメリカ人8人が、原爆の是非についてディベートを行う構成。

    話として上手く纏まり過ぎているきらいが感じられ、星ひとつマイナス。

    日本人としての一番のハイライトは、原爆慰霊碑の
    「安らかに眠って下さい。
     過ちは繰り返しませんから」
    の解釈の部分。

    まさか、日本人の反省と捉える解釈が有り得るとは。
    フィクションだから、と思いたい。
    衝撃の展開であった。

  • 日本人、アメリカ人、中国人、全人類、読んで考えてみるべき

  • 小手鞠るいさん『ある晴れた夏の朝』 | 小説丸(2020/01/23)
    https://shosetsu-maru.com/interviews/authors/1713

    アメリカの高校生による、原子爆弾の是非のディベートを描く『ある晴れた夏の朝』 | Kaisei web | 偕成社のウェブマガジン
    https://kaiseiweb.kaiseisha.co.jp/a/ath/ath1807/

    タムラフキコ |【東京イラストレーターズ・ソサエティ(TIS)】Tokyo Illustrators Society
    https://www.tis-home.com/fukiko-tamura/

    ある晴れた夏の朝 | 偕成社 | 児童書出版社
    https://www.kaiseisha.co.jp/books/9784036432004

  • 広島、長崎に落とされた原爆の是非を巡ってアメリカの高校生たちがディベート形式で議論する話なんですが惹き込まれてしまいました。
    肯定派と否定派に分かれて繰り広げられる議論。多方面にわたる資料を分析して導き出してゆく手法はスマートだし、感情に訴える演出力も表現方法として胸を撃つ。
    朝はご飯派かパン派かってどっちでも良さそうな話じゃなくって次の世代を担う高校生たちが、かなり重要なテーマについて自分たちの主張をぶつけ合うなんて素晴らしく思いました。断片的にしか知らなかった戦争の事実も改めて向き合うことできたし交わされる意見にはどちらにも頷きたくなる。浮き彫りにされる思惑にはゲーム感覚もあるんだけど。主張するだけでなく相手の意見も聞く姿勢等、理知的なところも文化の違いにエキサイトしました。
    平和を創造することのできる個人がいたこと。こうゆうエピソードはジーンときました。
    主語のない日本語の誤訳からの挽回は見事だったし、言語、文化の違いから発想も違う。相互理解するには知識も時間も必要だけど、互いに許して愛しあう簡単なようで難しくしてるのは、内なる敵の無知、憎悪、偏見なんだと。
    またまた良い本を手に取ることができて爽快でした。
    最後のページに核関連の年表が掲載されてましたがその歴史は1895年11月エックス線の発見から今日に至るまで続いてるんですよね。

    • Manideさん
      しじみさん、こんばんは〜

      この作品は、なかなか読みごたえありますよね。わたしもとても引き込まれました。

      戦争と向き合う若者たちが、とても...
      しじみさん、こんばんは〜

      この作品は、なかなか読みごたえありますよね。わたしもとても引き込まれました。

      戦争と向き合う若者たちが、とてもリアルで、その熱意がとても心に響きました。忘れてはいけないことですが、どうにもできないレベルの話でもありますよね。

      今も、あちらこちらで戦争が起きていて、ほんと、悲しいことですよね…
      2023/11/02
    • つくねさん
      Manideさん、こんばんは

      これ凄くわかりやすいし中高年にもお勧めな作品でしたね。
      高校生たちの意識高めで頼もしく思いました。
      ...
      Manideさん、こんばんは

      これ凄くわかりやすいし中高年にもお勧めな作品でしたね。
      高校生たちの意識高めで頼もしく思いました。
      あっちこっちで紛争起こってますよね。
      どうにかならないものかって思いますねぇ
      2023/11/02
    • Manideさん
      ほんとですね〜
      なんか、とても悲しいですよね
      ほんとですね〜
      なんか、とても悲しいですよね
      2023/11/02
  • 母を日本人に持つアメリカ人、メイは夏休みに「原爆は肯定されるべきか否か」のグループディベートに挑む。

    うっかり小手毬さんという作家を知りませんでしたが、これはすごい本でした。 広島・長崎に落とされた原爆については戦争を終わらせるために必要だった、むしろポジティブな形で受け入れられているのがアメリカ、という印象がありますが、このことをテーマにした子どもたちによるディベート対決のお話です。本自体は中学生向けなのかな。文字も大きくてすぐに読めてしまう。でも読んだ後にもたれるこのボリューム感。ずっと頭の芯が熱を持っている状態で、こういう本を読んだのは久しぶりな気がしました。
    何しろすごいのがこの多層にわたって込められている情報量。血筋も考え方も「アメリカ人」という一言で括れない人たちの細やかな描写や第二次大戦時の出来事とその関係性、そしてもちろん原爆の是非(戦争の是非)。このテーマを多層に分解して中学生レベルの読み物に落とし込んであるのだから、これはすごい。しかもディベートという競技についてもよく踏み込んでいて、ミスリードや議論のすり替えなんかを(多分登場人物が意図的に)やったりするところも面白いのです。この「アメリカ」への解像度の高さは実際に作者がアメリカ在住だから見えることなのでしょうか。
    ともあれ、中学生向けということもあるのか、少し無理にエピソードを畳んだような気もするのですが、なにしろこの難しいテーマを折り込んでコンパクトに優しく描いて見せた小手毬さんに脱帽です。これ、日本人とアメリカ人全員読んでいいと思います。そしてなぜ戦争が起きるのか、なぜ戦争がなくならないのか、平和とは何か、じっくり考える機会にして欲しい。
    折しもウクライナ戦争に次いで今年はガザで悲劇が起こり、世界はまた分断と戦争の匂いに満ち溢れるようになってしまいました。そうした中でこういう本とメッセージは世界中のたくさんの人に届いて欲しいと感じました。

  • 他の方のレビューを見て、アメリカによる広島、長崎への原爆投下の是非を学生が肯定派、否定派に別れディベートする。ただそのやりとりのみを書かれた話。
    読み出しから、ずっと引き込まれて
    ずっと考えさせられた。
    多くの人が一度は読むべき本だと思った。
    子供たちに読んでもらいたい本だ。
    もちろん自分の子供にも勧める!
    図書館で探したら課題図書のコーナーにあった。とりあえず、買って手元に置いておき、定期的に読みたいと思った。

    • bmakiさん
      ストレンジャーさん

      引き込まれる本ですよね。
      この本が、ディスカッション形式で進行していくというのは知っていたのですが、ここまで引き...
      ストレンジャーさん

      引き込まれる本ですよね。
      この本が、ディスカッション形式で進行していくというのは知っていたのですが、ここまで引き込まれるというのは、ある意味良い誤算でした(*^▽^*)

      お子様がいらっしゃるのですね!この本はお子様にもきっと良い本となるのではないかと思います∩^ω^∩

      うちの子にも勧めたいのですが、うちの子たちは大の本嫌い。
      小さい頃から、私が絵本読んであげるよーって言うと、走って逃げていく子たちでした(^◇^;)
      本って本当に素晴らしいのになぁ。。。
      2023/10/11
  • ついこの間原爆ドームに訪れたばかりだったので、なんとなく感情移入しやすかった、、、
    ディベートそういえば語学学校時代に先生が好きでよく授業中やってたな笑

  • 舞台袖(えっ、1千字?2千字じゃなかったの?そりゃあ、長いと人は読まないし…仕方ないなぁ)

    えー、こほん。8人の素晴らしいスピーチのあとに、こんなオジサンが感想を言うのを許して頂きたい。アメリカって国は凄いとつくづく思いました。「日本への原爆投下は本当に必要だったのか、否か?」こんな硬いテーマで、しかも高校生の公開討論会に、しかも4回に分けての討論に、市民の皆さん200人もが駆けつけてくださるなんて!日本ではこんな討論会自体企画できません。

    そして皆さん聞いたと思いますが、なんて深い討論だったのでしょう!原爆否定派も肯定派も、今ではアメリカの教科書に書かれている「原爆投下によって、百万人のアメリカ人の命が救われた」という説には、懐疑的になっていると思います。正にこれこそがディベートの良い点です。話し合いで真実に近づくのです。日本人の私にも発見がありました。アメリカ教育の実態を知ったことは有益でした。

    勝負事のせいか、ミスリードもありましたね。「日本人は自分たちの犯した過ちによって、原爆投下があったんだと認識している」という主張です。これは日系アメリカ人のメイさんが見事に反駁してくれました。私も色々付け足したい事があるのですが、時間の関係で遠慮しておきましょう。

    事実をもとに挑まれる討論に関しては、あ、言い忘れましたがもちろん私は否定派ですけど、私でも事実でもって反論することができたと思います。それは私にはン十年間の蓄積があるからです。高校生の皆さんは、特にメイさんはこの3ヶ月でここ迄達しました。若いって素晴らしい。色々なノイズが邪魔しないうちに、真っ直ぐここ迄届いたことに彼女達の未来を感じます。

    厄介なのは感情論でしたね。「悪は罰しなくてはいけない」「南京大虐殺を見よ。被害者面をするな!」「原爆投下は必要悪だった」少しは事実誤認もあるかもしれませんが、問題はそこじゃありません。論点を集約すれば「非戦闘員を戦争で殺してもいいのか?」「戦争は必要悪なのか?」この2点だと勝手に私は単純化します。

    前者は、私はNOだと思います。これは、この1世紀で人類がやっと国際的合意まで持っていきつつあります。ウクライナ戦争でも、実態はどうであれ建前としては両国共に否定できません。

    後者は未だ国際的合意はできていません。私の国日本でも、真っ二つとまではいかないまでも、曖昧に分かれています。でも皆さん、時間が来たので結論だけ言いますが、この討論を聞いて答は自ずと明らかになるのではないでしょうか?

    (スピーチ部分、きっちり998字)

  • 学生時代、ディベイトが最も苦手だった。
    時間的に、日本にも導入されたばかりというせいもあって「主張、ポリシー、自己哲学、持論展開。。」を声高に、しかも胸を張って相手を打ち負かす・・そんなものだと思っていた。

    評価でこの作品を5点としたのは、こんな素晴らしい作品は小説というより珠玉の教養本としてさらに広まっていってほしいと渇望するからである。
    ディスカッションに登場する高校生8人は肯定論者も否定論者も多種多様~ある意味これこそ地球の現状(もっともごくごく一部)であることを当たり前として認識させられる。
    高校生でありながら、ネット世代らしく、知識が豊富で読んだ事によって私も目から鱗が落ちた思いだった。

    戦争の世紀20世紀に起こった事象を簡略に、しかも周辺事情を交えつつ述べて、自己の在り方をプレゼンする彼彼女らに圧倒された・・しかも何という抑えた口調。
    狂言回しになっているメイの視線が初々しさの中にも徐々に気持ちが盛り上がっていくのが読み取れる。

    小手毬氏の作品は在アメリカに置いての日本を見つめる作品の視点が好きでたまに読むが偶然手に取ったこの1冊、時間的にも有意義な宝物に合えた気持ちが強い。
    孫が中学生になって読んでくれたらな。。

  • アメリカの学生がディベートをする形で、原爆投下を巡る議論を展開していく。ディベートに参加する生徒たちの立場は様々だが、それぞれの主張の内容やそう主張する理由には納得感がある。
    中高生が原爆を巡る議論を概観するには、最良の一冊。
    もっと深く知りたいときは参考文献もついているので、自分で調べてみるのも良い。

  • こちらもブクログのレビューを読んで気になっていた作品。
    Amazonでポチっと。

    今の季節に読むのにぴったり(^-^)

    広島、長崎に投下された原子力爆弾の是非について、アメリカ人の8人の男女がディスカッションするお話。

    ディスカッションの話だという理解はあったが、これはとても良い。
    ディスカッションのペースも良いし、内容もいい。そして結末も最高だ(*^▽^*)

    皆さんが良い評価をつけるのにも納得!

    漢字にもかなりふりがなが振ってあり、難しい漢字は平仮名で書かれていた。

    この本は中高生にも読めるように配慮がされているのだろう。
    夏休みの読書感想文にはもってこいの作品なのではないか?

    読書感想文には、この本の感想を直に書くのではなく、自分なりの戦争批判や、平和の尊さを織り込むと上位に食い込むのではないだろうか( ̄▽ ̄)

    私は中高生時代、読書感想文が大の苦手だった。
    戦争の本を読まずに読書感想文を書き、賞を取った。
    読書感想文はあらすじを知らないくらいがちょうど良いのかも(^_-)
    この本は読書感想文が書きやすそうだ♪

    • ストレンジャーさん
      bmakiさん、はじめまして。
      bmakiさんの本棚を参考にさせて頂き、ある晴れた夏の朝を読みました。
      素晴らしい内容で貴重な読書となりまし...
      bmakiさん、はじめまして。
      bmakiさんの本棚を参考にさせて頂き、ある晴れた夏の朝を読みました。
      素晴らしい内容で貴重な読書となりました。自分の感覚でチョイスすると、多分出会えなかった本だと思います。素晴らしい本との縁をありがとうございました!
      2023/10/11
    • bmakiさん
      ストレンジャーさん

      コメントありがとうございます。
      うわぁ。とても嬉しいお言葉、ありがとうございます(*^^*)
      私もこの本は、自...
      ストレンジャーさん

      コメントありがとうございます。
      うわぁ。とても嬉しいお言葉、ありがとうございます(*^^*)
      私もこの本は、自分が本屋さんに行って購入するとしたら、絶対選ばない本だと思います。
      でも、ブクログで見つけ、みなさんの評価を読んで購入しました。
      ブクログって素敵な本と出逢わせてくれますよね(*^▽^*)
      2023/10/11
  • 広島、長崎への原爆投下の是非について、アメリカの高校生がディベートしたという物語。
    物語形式のため様々な歴史的出来事がすうっと頭に入ってきて、その都度考えさせられる。
    最初は、日本人として、この物語とともに原爆投下について考えていたが、次第に人種や民族関係なく、一人の人間として考えるようになっていった。皆さんにも是非、読んでほしいとおすすめです。とても心に残る本に出会えたことに感謝したい気持ちです。

  • 終戦78年に読む禁忌のディベート。
    「君は日本原爆投下に肯定か否定か」

    黙祷。

  • レビューを読んで、8月になったら読もうと決めていた作品
    大変勉強になった、ハナマルです!
    連休最後の日に、素晴らしい作品に出会えて満足

    8人のアメリカの高校生が、公開討論会に出場するお話
    テーマは『戦争と平和を考える』
    広島と長崎に落とされた原爆の是非について、原爆肯定派4人と原爆否定派4人に分かれて、徹底的に議論を戦わせるディベート形式
    一人一人が演壇に立って意見を述べ、
    最後に会場の人の投票により、勝敗が決まる

    なんといっても日本人作者が、敵国だったアメリカの高校生の視点で描いているのが興味深い所である
    メンバーは日系、アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系の出自なので様々な意見が出て来る

    討論会では、広島・長崎原爆投下は勿論、真珠湾攻撃、日中戦争、人種差別、アメリカマイノリティ、ナチズム等多岐に渡り話を展開しながら、戦争と平和の本質に迫っていく

    さて、気になる勝敗の行方はいかに。。。

    何に対しても言える事だが「知る」「学ぶ」は、とても大切な事だと改めて思った

    2019年中学生課題図書のようだが、年齢問わずもっと沢山の方に読んでもらえたらと思う一冊だった

    是非!

  • フォローしている方々のレビューもあって、前々から読みたかった本だったのですが、今日が、広島に原爆が落とされた日ということもあり、先程、一気読みさせていただきました。

    夏休みに、アメリカの高校生8人が、「原爆肯定派」と「原爆否定派」に分かれて、公開討論会をするという物語なのですが・・って、「原爆肯定派」の人なんているのかと思われた方や、聞いただけで嫌な気持ちになられた方も、いらっしゃるかもしれません。確かに、私も登場人物紹介の、「原爆肯定派」という文字を見たとき、一瞬呆然としました。
    「嘘でしょ?」って。

    しかし、それでも読んでみたら、これが思いの外、感情的にならなかったというか、目頭を熱くさせながらも、冷静に様々な意見を読むことが出来た自分がいて、これは何故なのか考えると、私も原爆投下に関連する事柄を、それぞれの国の立場や、それらの細部の内容まで知らなかったということが、まずはあったし、同じアメリカ人でも、高校生達の中には、中国系やユダヤ系、黒人の他に、日系人でも、両親ともアメリカ人であったり、父はアイルランド人で母が日本人といった、様々なルーツの人達が一堂に会して、それぞれのルーツに根ざした意見を述べている事に、私は、肯定派、否定派問わず、とても真摯な気持ちを感じさせられたし、それが結果として、日本人を非難するような形になったとしても、そこに至った理由が、その人にしか分からない、真剣な切実さを帯びていることを感じられたので、決して、怒りに身を任せるとか、辛くて読んでいられないといった気持ちに駆られなかったのだと思うし、それは、どちらの立場も反戦思想に共鳴し、戦争反対の意思を持っていることからも感じ取れる。

    また、討論会の内容が原爆や戦争に留まらず、そこから、更に大事なものに展開していくことについては、戦争がもたらす悲しみと、その要因となるであろう悲しみに、共通した繋がりがあるからであり、その負の循環こそ、実は世界を覆い尽くしている、絶望的に悲しい闇の一部であることが痛感されるからだと思うと共に、それを晴らす為の行動も明確になることで、では今後、どうしていけば良いのかということも、本書は提示してくれる。

    そして、それについて、私は特に意外性を感じなかったものの、それは頭で分かっているのと、実際にそれを行動に移せるのとでは、全く次元が異なるであろうし、それはある意味、善悪の共存した人間に神のような慈悲深さを要求しているような、究極的な愛や献身さもあるのだと思う。しかし、実際にそれをした人間も、世界には存在するのである。

    また、仮にそこまでの領域に達することが出来ないとしても、小さな一歩から始めることが可能な道もあり、そこで教えてくれたのは、世の中には、いろんな国や言葉や歴史や文化があって、その中にも、いろんな人達がいるということ。
    そして、その人達のことを、もっともっと知ろうとすること。これだけである。
    これだけなのだが、これが中々難しい。

    しかし、逆に私にとって、思いもかけない事実を知ることが出来たとしたら、この気持ちはもっと前向きになるのかもしれない。

    そんなことを実感したことの一つに、『日系人部隊第442連隊』という、アメリカに忠誠を誓ってナチス・ドイツと戦い、テキサス出身の兵士達を救うために、命を落とした日系人兵士たちの存在があり、本書を読むまで、このような事があったということすら知らなかった私にとっては、日本人として、とても誇り高い気持ちになりながらも、結果として、かけがえのない命が失われた、その事実には言葉も無い。しかも彼らは、アメリカ市民でありながら、住んでいた土地と家、祖先や親の築いてきた財産、仕事まで取り上げられ、強制収容所に送り込まれていた人たちなのである。

    ここで私が言いたいことは、どこの国にも、尊い命を持った、ひとりひとりの人間が存在しているという、その事実の重さは、国や文化や人によって変わらないということであり、そこに無遠慮に入り込む権利など、誰ひとりとして持っていないはずだと、私は思いたくて、それは、かつての原爆で亡くなられた方もそうですし、それが日本人に限ったことでは無いことも本書は教えてくれて、おそらく、そうした気持ちを大切にしていかないと、結局、またどこかで同じような悲劇が生まれると思うんですよね。

    しかし、そんな世界に於ける、日本人の未来を見据えた希望の一つとして感じられたのが、日本語という言葉の奥深さであり、そこには、

    『日本人は個人よりも周りの調和を重んじる』

    ことの素晴らしさを、その日本語特有の文法的構成から教えてくれていて、もしかしたら、それは今の私たちが忘れかけている、とても大切な日本文化の一つなのではないかと思うと共に、それが世界に平和の橋を架けていく、とっかかりの一つでもあるように思われて、改めて平和というものは、どのようにして成り立っていくものなのかを考える、良い機会を頂いたようで、私自身、もっともっと知らなければならないことがいっぱいあるなと思わせてくれましたし、本書は児童書ということもあって、是非若い方も読むことによって、今私たちは、こうした世界で生きているんだということを、もっともっと感じて欲しい。

    • たださん
      Manideさん、こんばんは。
      コメントをありがとうございます(^_^)

      つい周りに流されてしまうことも多い中、時に、客観的に立ち帰り、冷...
      Manideさん、こんばんは。
      コメントをありがとうございます(^_^)

      つい周りに流されてしまうことも多い中、時に、客観的に立ち帰り、冷静に考えることを教えてくれる本の素晴らしさだと、私は本書を読んで感じました。

      とは書きましても、中々、完璧になれないのも人間だと、私自身含めて思いますので、Manideさんが書かれたように、まずは、ちょっとずつ積み重ねていくことが大切なことに同感の思いで、そうした方がリレー形式で少しずつ増えていけば、自然と調和も生まれそうな気が致します。
      2023/09/15
    • Manideさん
      たださん、返信ありがとうございます。

      私、去年の冬に広島に行って、原爆ドームを初めて見てきたんですよね。ほんと、悲しいですよね。

      また、...
      たださん、返信ありがとうございます。

      私、去年の冬に広島に行って、原爆ドームを初めて見てきたんですよね。ほんと、悲しいですよね。

      また、同じようなことが繰り広げられていますが、ほんと、悲しいことだと思っています。

      みなが、幸せに暮らせることを祈るばかりです。
      2023/09/15
    • たださん
      Manideさん、更なるお返事をありがとうございます。

      原爆ドーム、実際に御覧になられたのですね。
      見て、どのように感じるかは人それぞれだ...
      Manideさん、更なるお返事をありがとうございます。

      原爆ドーム、実際に御覧になられたのですね。
      見て、どのように感じるかは人それぞれだと思いますが、きっと良い未来に向かうためにあるものと、私は信じたいです。
      2023/09/16
  • ここ最近 戦争にまつわる本を読んでみて、義務教育のときに授業を通して触れさせてくれた戦争映画や小説は過去を文字として羅列される歴史として捉えるのではなく、それはその時代にそれぞれの国でふつうに暮らしていた人たちを 日常を恐怖に陥れた実際に起こった出来事で、あの悲劇は私たちにも降りかかる可能性があることで、実際 いま内戦や国同士の争いが起きている地域もあって、って他人事にしないようにするための 自分で考えるための 想像するための大切な時間だったんだなあと今さらおもいました

    長々と綴ったけど 今年の8月6日9日を迎える前にこの本を読めてよかった

  • ディベート
    日本ではあまり聞かない言葉ですが、1つの題材に対して、賛成か反対かをグループに分かれて討論し、その討論を聞いている人がどちらが興味深かったか投票をして勝ち負けを決めます。
    原爆投下に賛成か反対かを討論するディベートでのやりとりの中で第二次世界大戦が、色々な立場からどう見えていたのかがわかります。教科書の中で学ぶこと以外にも戦争が人々にもたらした悲劇を知ることができます。
    何事も知ることで、世界が広がる。違う目線からの考えを知ることで、自分の考えも深まる。令和元年に中学生の課題図書として選ばれただけの本で、全ての中学生が読んでおくべき本だと思いました。

  • 日本未公開の映画『オッペンハイマー』が話題になっている。
    1942年のマンハッタン計画を軸に、原爆開発者の物理学者オッペンハイマーの軌跡と悲劇を描いた伝記映画。米公開は今月21日予定、観客の反応から日本での公開日を判断していく、と言ったところか。
    オッペンハイマーは後年原爆の開発を激しく悔いていたが、アメリカ国内では未だに「必要悪」「使用しなければ日本は降伏していなかった」という意見が散見される。『オッペンハイマー』の試写上映後には「感動した」という声もあった。
    一体何に感動したのか、その感想を述べた人は投下についてどうお考えなのか…。

    映画に思惑を巡らせると疑問が増えてくばかりだが、ここに一つ、アメリカ側の原爆観を考える上でのヒントが隠されている。
    アメリカの高校生8人が、日本への原爆投下について肯定派と否定派に分かれてディベートするという、昨年ブクログでも話題に上った本書。
    「賛成」「反対」(稚拙で軽はずみに聞こえる方)ではなく「肯定」「否定」の言い方を遵守するところに、両チームともテーマを慎重に捉えていることが伝わってくる。ディベート大会が開催されたのは2004年。アメリカがイラク侵攻して間もない頃なので、参加者もテーマに対して非常にセンシティブだ。(ちなみに物語はフィクションだが、非常に良く構成されている)

    「核兵器は悪に対抗するための平和の武器」

    「原爆を肯定?」
    多くの(日本人)読者が抱いたように、自分も肯定派の彼らがどのように正当化していくのか気になった。
    意見が違って当たり前。人の数だけ意見がある。育った世界だって違うわけだし。だから肯定派の意見を無闇に忌み嫌ってはいけない。読書中は自分にそう言い聞かせながらページをめくっていた。
    だからか、最後まで否定派であったけれど肯定派を否定しきれなかった。彼らも彼らなりに原爆投下をリサーチし、時には自分が思いもしなかった角度から問題に切り込んでいたから。

    例えば「罪もない人々」の定義。
    被爆者のような一般市民を「罪もない人々」と表現する否定派に対して肯定派は、「南京大虐殺」や「国家総動員法」の例を持ち出す。一見「罪もない人々」に思える一般市民も投下への引き金に関与していたのではないか、と。
    「『国家総動員法』によって全国民がアメリカと一戦交える心づもりでいた=罪がないというのはおかしい」という解釈は少なからずショックだったが、同時に覚えておかなくてはいけないと思った。

    ディベートのメンバーも、主人公メイのような日系にユダヤ系・黒人etc…と様々。
    そのため自然と、特に否定派が戦争の根源と強調する人種差別にも話が及ぶ。
    彼らが会場のホールではなく、広島や長崎、各平和資料館を訪れていたらどうなっていただろう。それぞれに有利な資料を持ち合わさず、目の前に差し出された事実のみを意見もルーツも違う8人が同時に目にしたら。

    肯定派もこの世界に残り続ける。
    我々は否定し続けながら、このことも念頭に置かなきゃいけないようだ。

  • ◇◆━━━━━━━━━━━━
    1.感想 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    これは、いい作品だったな…

    志とか、人生の意味とか、色々考える中で、ほんと、自分がちっぽけに感じるし、もっと、何かのために生きていかなければならないと強く感じることに繋がる作品でした。

    広島、長崎に落とされた原爆がテーマになっていますが、この本にでてくるような想いを抱えて生きている人がいると思うと、ほんと、自身の歩みを正さなければと痛感させられます。

    「無知は敵である。」なんて、言葉は、とても心に響きました。

    「一般論ではなかなか人を説得することはできない。けれども、個人的な語りは、個人的な思いは、個人の胸に届くのではないか。」という言葉も、自身の発言を俯瞰して、修正していく必要があると感じました。

    また、8月がやってくる前に、この本に出会えたことは、よかったです。
    197ページで、文字フォントも大きいので、たぶん、1日で読み終わる感じです。ぜひ、みなさんに読んでほしいと思う作品でした。


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    2.あらすじ 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    この作品は2018年の8月に発行されている。

    物語は2004年の8月がメインとなっていて、2014年から過去のお話を思い出している内容となっている。

    1945年8月6日の朝8時15分広島に原爆が落とされた。
    上空9467メートル地点から投下、高度533.4メートルまで落下したとき、核分裂を起こし、直径280メートルの火の玉と化した。その時の中心温度は、約100万度で、太陽の表面温度よりも高かった。

    そんな原爆投下の是非を巡って、若者たちが議論する中で、みなが想いを一つにしていく。


    ◇◆━━━━━━━━━━━━
    3.主な登場人物 
    ━━━━━━━━━━━━◆
    人物は見出しにイラスト付きで掲載されている、
    主人公は日系アメリカ人のメイ。

  • 「アメリカの8人の高校生が、広島・長崎に落とされた原子爆弾の是非をディベートする。肯定派、否定派、それぞれのメンバーは、日系アメリカ人のメイ(主人公)をはじめ、アイルランド系、中国系、ユダヤ系、アフリカ系と、そのルーツはさまざまだ。はたして、どのような議論がくりひろげられるのか。そして、勝敗の行方は?」

  • #原爆
    #肯定派と否定派

  • フォローしている方のレビューで知ることができました。この本が広く手に取られますように。

    最後のスピーチと共に本書を読み終わったとき、思いもよらず身震いがした。
    余りにストレートに言葉が自分に届くことに驚いた。
    それまでの間、僕は知らず知らずのうちにディベートのジャッジをしていたかもしれない。
    原爆投下を巡る議論も、予備知識と照合して自分の意見を確認するかのように読んでいたのだろう。
    だけれども、ナオミのスピーチに込められた真摯な気持ちに-作者の純粋な祈りに-、ただ心を打たれた。
    これは小説でしか書けない、小説だからこそ書けることだろう。事実を伝えるメディであること以上に、本質と共感を届ける小説の力がここにはある。

    Imagine there's no countries
It isn't hard to do
Nothing to kill or die for
And no religion ,too
Imagine all the people
Livin’ life in peace

    You may say I'm a dreamer
But I'm not the only one
I hope someday you'll join us
And the world will be as one

  • 読み終えて感慨に耽っています。というのも、私がここに書かれてある歴史的事実を知るまでには、随分長い時間と少なからざる労力を要してきたからです。というのも、こういった事実が記された書籍に私のような一般読者が手軽に触れられるようになったのは、ここ20年前くらいからだと思うのです。さらに、驚くべきことに40年前くらいまでは、「日本人は好戦的で、日本は侵略国家だった」と教える社会科の先生が普通にいました。歴史を客観化して見ない、のちにいう自虐史観が植え付けられていたのです。

    また、ここに書かれたディベートから教わった大切なことがあります。それは、知識は学ぶことがゴールではなく、活かすことが大切ということです。自分一人が納得するだけじゃなく、共感の輪を広げていくことの大切さですね。日本の社会はとかく、熱意・誠意・根性という言い方で非論理的なものに価値をおき、論理を理屈と言って嫌います。教育現場では、知識を活かすことの大切さを学ばせ、本書に登場するような人たちと交流するときや、国際社会においても敬意を持たれるような日本人を一人でも多く育ててほしい。

    本書は作者が論点を列挙し、整理するようにディベート形式で表現されていますが、戦争終結の手段として原爆が肯定されるかどうかは、今起こっているウクライナ・ロシア戦争に置き換えれば、使用の可否の結論は自ずと出てくるものと思います。

  • 「広島、長崎の原爆投下は戦争終結のために必要だった」

    小学生のころ、テストの答案用紙にこう書いてしまったのを35年たった今でも思い出し、後悔している。
    他人と違う意見に惹かれるお年頃。
    そのようなことを大人の人が書いた文章を目にし、深く考えず、なるほどな、と、鵜呑みにしてしまったのだ。
    間違った認識による思い込み。
    安易だった、と、自分の浅はかさに嫌気がさす。

    この小説の登場人物にそんな浅薄な高校生は登場しない。
    皆、真摯である。
    アメリカの高校生たちの原爆投下についてのディベートバトルの小説。
    父がアメリカ人、母が日本人、のメイが語り手となり、原爆否定派の立場からディベートする。
    原爆否定派も、原爆肯定派も、できうる限りリサーチし、自分たちの主張に肉付けをしていく。
    私は、日本人で“落とされた側”なので、否定派一択でいきたいところだったのだけど、肯定派の主張に、少し揺れてしまう。
    しかし心の奥底では「でも、でも…!」と、叫びのような感情が渦巻く。

    【あやまちは二度とくりかえしませんから】

    原爆慰霊碑に記された、決意のような、宣言のような言葉を、私たち人類は守っていかなくてはならない。

    小手鞠さんの小説は、『ラストははじめから決まっていた』に次いで二冊目。
    二冊とも、子供たちに、これから人生をたたかっていくための武器を手渡しているような、そんな印象を受けた。
    『ラスト〜』と今作は、“自分の思いを言葉に出来るようになること”“考えを人に伝えるにはどうすればいいのか”が、魅力的な小説の奥にあるような気がする。

    英訳版含め、この小説が広く読まれることを願っています。

    レビューを書いてくださった、さてさてさん。
    心に残るすてきな小説のご紹介、ありがとうございました!

    • 5552さん
      さてさてさん、こんにちは!

      このような素晴らしい作品をレビューしてくださり、ありがとうございます!改めて感謝いたします。
      本当に、自...
      さてさてさん、こんにちは!

      このような素晴らしい作品をレビューしてくださり、ありがとうございます!改めて感謝いたします。
      本当に、自分の無知無理解が恥ずかしいです。
      戦争のこと、原爆のこと、学んだはずなのに、ぜんぜん理解が足らない。
      「私には関係ない、もう終わった、昔のこと」として処理してしまったのかもしれません。
      この作品を、全世界の子供たちの課題小説として欲しいくらいです。
      他者と他者の意見を尊重することも学べるような気がします。
      もちろん、大人にも。
      2023/05/25
    • さてさてさん
      5552さん、こちらこそありがとうございます。
      この作品、原爆を落とした側であるアメリカに暮らす子供たちのディベートであるというところが読...
      5552さん、こちらこそありがとうございます。
      この作品、原爆を落とした側であるアメリカに暮らす子供たちのディベートであるというところが読み手に強い説得力を与えるのだと思います。小手鞠さんはとても美しい文章を綴られる方であり、その魅力もあります。
      改めて素晴らしい作品だと思いました。
      ありがとうございました。
      2023/05/25
    • 5552さん
      さてさてさん

      設定の素晴らしさもありますよね。
      日本を舞台にしたら、こうはなりませんよね。
      文章も読みやすく、すらすらと読めました...
      さてさてさん

      設定の素晴らしさもありますよね。
      日本を舞台にしたら、こうはなりませんよね。
      文章も読みやすく、すらすらと読めました。
      核の脅威が無くなる未来をこの世界の一員として願っています。
      2023/05/26
  • 綺麗に締めくくられているし、アメリカ人として、世界としては原爆に対してはこの落とし所でいいのだと思うものの、日本人としては「過ちは繰り返しませぬから」という部分は戦争を始めたこと、軍事主義の人間に国の手網を渡してしまったことも含めて「過ち」を繰り返さないと言っているじゃないかなと思いモヤモヤ考えてしまった。戦争自体を否定はしているから、そうとは取れるけど、なんだか綺麗にまとまり過ぎててやや消化不良気味な感じ方をしてしまった。原爆にテーマが核として陣取っているからかもしれない。テーマがテーマだけにもうちょっと後味の悪さが残ってくれても良かった気がする。もっと過去を振り返ざる追えない後味の悪さが。

    ただその最後の爽やかさや前向きな終わり方が戦争や核兵器について考えるキッカケになるにはいい本だと思う。
    サラッと読める上に教科書だけでは学べない部分や忘れてしまいそうな史実も盛り込まれていて夏休みの課題図書とかに良さそうだなと思った。

  • 原爆について、自分は知らないことがたくさんあったと実感した。

    8人のそれぞれのディベートやその根拠となる資料は、新しい視点や歴史、文化、人種、など考えさせられる話題を提供してくれた。

    来週末、修学旅行で長崎に出発する。こどもたちに、しっかりと学びのある旅行にしてもらいたい。

  • 子供が学校で戦争、原爆を学んだ時に、渡したい本

  • 「広島と長崎への原子力爆弾投下はほんとに必要だったのか?」をテーマに日系アメリカ人を含む8人のアメリカ人学生の討論会の話。

    自分は日本人なので、そもそも肯定という考え方すら考えなかったが、肯定派の意見も理論的で納得できる内容もあった。戦争のこと自体ほとんど知らないし、調べたことはなかったので事実を知ることもとても大事だと思う。色々と考えさせられる内容だった。

    「憎しみを断ち切るには、互いに相手を許すしかない。相手を許し、愛さなくてはならない。」という
    思想をみんなが持って愛することができれば、世界は平和になる。まずは自分の身近なところから愛を持って生きていこうと思う

  • ある晴れた夏の朝
    著作者:小手鞠るい
    発行者:偕成社
    タイムライン
    http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
    facecollabo home Booklog
    https://facecollabo.jimdofree.com/
    平和へと続く人々の思いは万国共通のものなのだと改めて感じた作品。

    • facecollaboさん
      いいね有難う御座いました。
      いいね有難う御座いました。
      2023/08/21
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著者プロフィール

1956年岡山県生まれ。同志社大学法学部卒業。ニューヨーク州在住。
『欲しいのは、あなただけ』で島清恋愛文学賞、『ルウとリンデン 旅とおるすばん』(講談社)でボローニャ国際児童図書賞を受賞。主な著書に『優しいライオン やなせたかし先生からの贈り物』(講談社)『星ちりばめたる旗』(ポプラ社)ほか、主な児童書に『心の森』(金の星社)『やくそくだよ、ミュウ』(岩崎書店)『シナモンのおやすみ日記』(講談社)など多数。

「2024年 『新装版 まほうの絵本屋さん』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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