- Amazon.co.jp ・本 (208ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041132173
作品紹介・あらすじ
怪異蒐集家・中山市朗が聞き取った幻の長篇実話が新装版で登場。後日談と、書き下ろし短篇を収録。沖縄で退魔師の修行を積んだというプロデューサーの伊東礼二。彼の仕事仲間の健治が、沙代子という女性と婚約をした。しかし沙代子は、妖艶な双子姉妹による執拗ないじめにより自死へと追いやられる。彼女の死後、双子姉妹の周囲で奇妙な事件が続発するようになるが、それにとどまらず、被害はやがて双子の実家へと移っていく――。伊東氏の目の前で起こる信じがたい怪異と事実……。体験者本人によって、二日間にわたり語られた生々しい体験記。
感想・レビュー・書評
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怖い!怖すぎる、、、実話怪談ってことは実際起こった出来事なわけで…人間も恐ろしいし怨念も凄まじい、、、
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筆者が聞き取った話、ということなんだけど……実話ベースでこんなことがあったら生きていられん。序盤の発端もなかなか嫌なところを突いてくるが、後半で明かされていく裏の面も含めて考えると、日本土着の闇深い恐怖は、長くはない話ながら読み応えがある。しかしやはり本当にこんな話が実在するとなると恐ろし過ぎるので、脚色たっぷりということにしといて欲しい。
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怖いか怖くないかと聞かれたら
ズバリ私は怖さは感じなかった。
しかし呪術は興味深い。
かけるのも、かけられるのも
どちらも嫌だけど。 -
読み終わった後、背筋がぞぞぞとして、しばらくやまなかったです…。
本作の作者さんが原作の映像作品「怪談新耳袋」は大好きで、あらかた見尽くしたと思うのですが本を読んだのは初めてでした。
ごくフラットに体験者の話が書いてあって、それが逆に怖い。
でも、今日夜お風呂はいれないような怖さじゃなくって、ふいに思い出してはゾッとするような感じ。
きっとこの先の人生で度々思い出してしまうんだろうな。
お化けや幽霊が存在するか否か、そんなことはおいといて、ただこんなとてつもない怨念や因縁が実際にあったと言うことが、兎にも角にも恐ろしい。
なるべく穏便に生きていきたいと切に思う。
背筋をゾクゾクさせたい方には超オススメの一冊です。 -
短め怖いけど短め
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読み終わってもすっきりしないので覚悟してください。
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自分の死をもって凄まじい呪いをかけるその執念。姉妹は自業自得かと思いきやそんな単純な話ではなく、一族の歴史にまで遡る。祓う方も下手すれば命が危ないし、かなり危険な案件だった。これ、映画で観てみたい。
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どっちが悪いのか一目瞭然だけど、祓うひとには差別はないのかなとはちょっと思った。
呪いは自分に返ってくるのは本当なんだろう。
京都の貴船神社には実は行ったことがないのでそのうち行ってみたいと思います。 -
文体は非常に読みやすくてスラスラと次に進んでいくが……実話という話がまたなんとも手を止めさせに来る。
人の執着心、怨嗟そんなじとりとした嫌ななにかを背筋に味わいたい人にはオススメの一冊。