- Amazon.co.jp ・本 (336ページ)
- / ISBN・EAN: 9784041142035
作品紹介・あらすじ
鈴木光司「浮遊する水」(『仄暗い水の底から』角川ホラー文庫坂東眞砂子「猿祈願」(『屍の聲』集英社文庫宮部みゆき「影牢」(『あやし』三津田信三「集まった四人」(『怪談のテープ起こし』集英社文庫小池真理子「山荘奇譚」(『異形のものたち』角川ホラー文庫綾辻行人「バースデー・プレゼント」(『眼球綺譚』角川文庫加門七海「迷(まよ)い子」(『美しい家』光文社文庫有栖川有栖「赤い月、廃駅の上に」(『赤い月、廃駅の上に』解説●朝宮運河
感想・レビュー・書評
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野性時代1993年5月号鈴木光司浮遊する水、1994年2月号綾辻行人バースデー・プレゼント、2017年9月号小池真理子山荘奇譚、小説新潮1994年8月号坂東眞砂子猿祈願、怪第伍号(1999年5月)宮部みゆき影牢、小説すばる2014年9月号三津田信三集まった四人、2002年12月祥伝社文庫刊紫迷宮から加門七海迷い子、幽vol.9(2008年6月)有栖川有栖赤い月,廃駅の上に、の8つのベストホラーアンソロジー。いずれもかなり怖かった。宮部さんの語り口には優しさがあって良い。
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角川ホラー30周年を記念して組まれた傑作短編集。失礼ながら「傑作といっても面白くない事あるよな…」と思いつつ読み始めましたが杞憂でした。この傑作集は本当に怖くて素晴らしい作品ばかり。表題作「影牢」をはじめ一級品が並びます。
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坂東、小池◎
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角川ホラー三十路おめでとう!
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【2024年10冊目】
ホラー小説のアンソロジー!1作目から怖くて、「どうしよう寝れない怖い」となりましたが、いろんな作家さんのホラー小説が味わえて、結果オーライでした!
1番怖かったのは、やはり「浮遊する水」でしょうか。「仄暗い水の底から」も拝読したことがあるので、多分読んでるはずなんですが、当然のように覚えてなくて、恐怖再来でした。今でもCM覚えてます、蛇口から髪の毛出てくるやつ。あれようお茶の間に向けて流してたな。
「猿祈願」もぎょっとする話で、あんまり想像しないようにして読みました。因果応報なのだろうか、でも子どもに罪はないのに…。
「影牢」はさすがの宮部みゆきさん!といった文体と、ただでは済まさないぞという結末が素晴らしかったです。本当に何読んでも外れない方ですね。
読んだことのない作家さんの話も読めて楽しかったです。でも、怖かったんで話の内容はなるべく記憶から消すようにしたいと思います! -
まさしく傑作揃いというしかないホラーアンソロジーです。全部再読だけれどどれもこれも全部素敵すぎる一冊でした。
なんといっても綾辻行人「バースデー・プレゼント」が最強です。これは今まで読んだすべての作品でトップ1だと思っているし、そもそも私がホラーとミステリにどっぷりハマるきっかけになった一作なので、何度繰り返し読んでも飽きることがありません。おぞましく、美しく、そしてどこかしら穏やかで静謐な印象が強く残ります。
鈴木光司「浮遊する水」、三津田信三「集まった四人」は本当に怖くって、嫌。ホラーは怖くても楽しいと思えるものが多いのだけれど、こういう質の怖さは本当に嫌。なのだけれどもちろん大好きです。夜中にひっそり読めないというだけで……。 -
2023(令和5)年発行、KADOKAWAの角川ホラー文庫。8編。鈴木光司『浮遊する水』イメージのおそろしさ。現実には見ていないのに。宮部みゆき『影牢』収録されている短編集を読んでいるはずなのに記憶にない。ホラーはだめなのかもしれない。いろいろな解釈が可能な作品だが、もっとも人が関わる解釈以外は採りたくない。綾辻行人『バースデー・プレゼント』既読なのだが、それだけに中間の気味悪さからの最後の場面への繋がりが恐ろしい。
掲載作:『浮遊する水』鈴木光司、『猿祈願』坂東眞砂子、『影牢』宮部みゆき、『集まった四人』三津田信三、『山荘奇譚』小池真理子、『バースデー・プレゼント』綾辻行人、『迷い子』加門七海、『赤い月、廃駅の上に』有栖川有栖、解説:「解説」朝宮運河(ライター・書評家)、
所収:浮遊する水(角川ホラー文庫『仄暗い水の底から』)、猿祈願(集英社文庫『屍の聲』)、影牢(角川文庫『あやし』)、集まった四人(集英社文庫『怪談のテープ起こし』)、山荘奇譚(角川ホラー文庫『異形のものたち』)、バースデー・プレゼント(角川文庫『眼球奇譚』)、迷い子(光文社文庫『美しい家』)、赤い月、廃駅の上に(角川文庫『赤い月、廃駅の上に』)、初出あり、 -
傑作ホラーを集めたアンソロジー。1993年以降に発表された全8編を収録する。「七つのカップ」の姉妹編。
浮遊する水(鈴木 光司)
猿祈願(坂東 眞砂子)
影牢(宮部 みゆき)
集まった四人(三津田 信三)
山荘奇譚(小池 真理子)
バースデー・プレゼント(綾辻 行人)
迷い子(加門 七海)
赤い月、廃駅の上に(有栖川 有栖)
読み終えると、なんとなくじんわりゾクッとくる作品ばかり。さすが実力派作家の皆様だと感じる。 -
どれも読みやすく面白かったです!
怖かったのは小池真理子「山荘奇譚」かなあ。細長い地下室にボロ切れだけ画鋲で留まってる光景、不気味すぎる。