- Amazon.co.jp ・本 (192ページ)
- / ISBN・EAN: 9784043943869
感想・レビュー・書評
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相変わらず、自分のことを明け透けに、読者を笑わせてくれる気前の良さ?を感じました。浮世とは、他人の堪えがたきものを耐えての、果てなき行路 という言葉(作者によるものではない)が印象に残りました。
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主人公はおそらく作者自身のことなのだろうが、こんなロクでもないやつがいるのか、というくらいロクでもない(笑)読んでいて、なんかはらはらさせられ、案の定、アチャーという気持ちにさせられる。
でも、ここまで赤裸々に書かれると、かえってすがすがしいような気もするから不思議。 -
人は歳を重ねるたびに,いくつもの荒波を切り抜け,多くの人と交わるうちに常識を身につけ,60歳,70歳になるころには精神的な余裕をもっていくものだと思っていましたが,そうではないようです。ここ数年,怒る老人を幾人も見てきました。キレる老人ともいわれます。
貫多の大家もまさにそれです。元中学の校長という肩書きに近所の人たちは立派な人と思い込み,その人のなすことに間違いはないと思い込んでいますが,実は僅かなお金のために人を侮辱する人でした。
あいかわらず貫多の自堕落な生活にはあきれますが,キレる老人には幻滅します。 -
是非長編も読みたいと思いました。
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かなり笑った。北町貫太シリーズ。「春は青いバスに乗って」はちょっと読んで内容が見えてきた頃に大笑いしてしまった。徹底してみじめでからっとしてるのがいいなぁ。よくある普通の仕事ができなかったり馴染めないから小説書きましたみたいななまっちょろい似非社会不適応者の書いたものほどはなについた下らないもんはないからな。
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北町貫太17歳。青春時代の生き様です。
「春は青いバスに乗って」題名はさわやかなのにという点、いつもと違う場面ということもあり、おもしろかったです。 -
苦役列車と一緒に読んだ。
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自分を棚に上げまくってる主人公のクズっぷりがいいですね。
文体と中身のミスマッチ感も面白い。
ワキガの客との銭湯での話が個人的に一番面白かったです。
このスケールの小ささは見習わなければ、と。