ロスト・シンボル 下

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  • Amazon.co.jp ・本 (356ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784047916241

感想・レビュー・書評

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  • 心と神、ちょいと難しい

  • 人類最大の知恵「古の神秘」に至る門を解き放てと要求する謎の男。要求に従うよう迫るCIAの保安局長サトウとともに、連邦議会議事堂の地下室へ赴いたラングドンが目にしたものは……。ロバート・ラングドン教授シリーズ第3弾。
    原題:The lost symbol
    (2009年)

  • ダン・ブラン ラングドンシリーズ第3弾 下巻
    ワシントンDCを舞台に事件に巻き込まれ
    フリーメイソンの謎に迫る

    今作を読んで
    前作前々作のような各地を巡っていくような
    壮大なストーリー展開はなかったが
    そういうことを凌駕するような
    フリーメイソンの謎が解き明かされていくにつれ
    ワシントンDCというのは単なる首都というだけの
    存在からこんなにも宗教的?な謎が隠されていたのか
    という驚きと発見がどこまで真実かはわかりませんが
    作者曰く真実を多く盛り込んでると言うことで
    知れるのも楽しめる要素となっていた

    あまり深く掘り下げるのはネタバレになるので言いませんが
    ラングドンが危機的状況に追い込まれ
    2021年末に読んでる身としては続編があるので
    そんなことはあり得ないと思うシーンに
    ハラハラドキドキさせられました(笑)

  • 象徴、暗号というテーマが今まで以上に、多くて面白かったかな

  • 舞台が歴史の浅いアメリカで一神教の聖書に絡んだお話なので、はるかに歴史が長く、亡くなれば人は仏になるといった思想が浸透している日本人としては微妙なお話でした。
    期待していたよりつまらなかった。

    物語のキーとなるフリーメイソンのピラミッドが作られた19世紀半ばなんて日本人の感覚からしたら最近だし。
    キリスト教では天国へ行っても人は人のままで神にはなれないってのも「そうなんだ。」って感じだし。

    壮大な謎を解くのかと思ったらそうでもないし、悪人ポジションの人も中途半端だし、やはりワシントンのみが舞台ではあちこちに散りばめられたトリビアも自分には特に興味がない話。
    設定は毎度同じ、知的好奇心が満たされないとつまらないですね。

  • 一気に読み終えてしまった
    犯人像に衝撃
    終わりのさりげなさ・・・

  • 正直言って頭がパンクしそう
    ハガレンと別の方向で頭がパンクしそう

    サトウがどうやってあの編集されたビデオを手にしたのかは最後まで謎だったし、
    未だに聖書と科学の結びつきやら、精神が物質的にどうのこうのというのは消化しきれてないし、
    珍しくラングトンが最後まで謎解き出来ない上に、意外と頭でっかちな感じがあって微妙な最後だったんだけど、
    いろいろと考えさせられる作品だったと思う
    (まぁ今まで以上に難しい内容でなかなか進まなかったけど...なんで映画化って帯に書いてあるのにされてないんやろ?って思ったけど、普通に難しいよね、こんなん実写化するの)

    今まではへーそんな秘密があったのか!この謎はこんな解き方されるんか!みたいな感じで、フィクションと実物、真実が判断出来ないまま、ファンタジーとして比較的気楽に読んできてたけど、
    今回もどこまでが本当かは詳しく調べる気も気力もないから分からないからファンタジーとして読んでは居たけど、登場人物の言葉や考えが、読んでる人に語りかけるものが多かった様に思う

    後半が特にそうで
    フリーメイソンは会員に無知から人を救い出して観察眼を与えてる。死の体験なしに生の体験は十分に理解出来ない。日常に限りがあることを体得しないとその日々の大切さを理解出来ないって本文にはあって
    確かに相互理解でも大事だけど、相手を知らずして分かり得るものは無いし、体験して初めて分かるものがある 相手の立場に立つ姿勢だけでは時に不十分だけど、知識が加われば理解は深まるものだなと思った
    あと、フリーメイソンの儀式の編集映像だけを見れば確かに彼らは恐ろしい儀式を行う危険な人々の集まりと捉えられる
    その真意・実態を知らないから
    それはいろんな文化・伝統・宗教に対しても言えること
    自分の知ってる知識や価値観、世界だけで物事を容易く判断したり、批判してはいけない
    まさに「人間の無知こそが、大いなる混沌の一助となる」ということだなと思った

    時に奇跡と呼ばれる出来事が、実は人間の精神が、内に秘められた力による出来事だとキャサリンは力説してたけど、その辺りは半分くらい理解出来たし共感はあったけど、あとは大体良く分からんなって感じだった 私の知識不足も当然あるとは思うけど プラシーボ効果とかそういうやつですか?って感じだった...
    精神が肉体の頂に坐していると、天井の精神と地上の肉体を背骨が結びつけていると...その辺もちょっと分からなかったけど 脊椎が33の椎骨から成るってのは流石にわーおってなったよね
    あと、人間死ぬと若干軽くなるって聞いたことあったけど、本の中とは言え、それをガチで計測しよう、被験者になろうって人が居ることに少し恐怖を感じたよ
    マラークにも言えるけど、科学者も、時として事実・真実を追い求めるあまり倫理から外れそうな、猟奇的とも思えるような行動を取れてしまうのが怖いよね
    まぁ科学者だけじゃなく全ての人間に言えることなんだろうけど 或る日突然普通の人も殺人者になってしまうようにね
    それから精神が実は何にも影響されない物質で...とかも水槽の脳とか考えちゃったよね なんかいつの日かガチで精神に関与できる物質とか方法発見されそうで怖いよね


    本編は今まで程謎解きを楽しむ感じではなかったかなって感じ
    皆襲われすぎててそれどころじゃないし、マラーク策士やし、サトウも本当に味方かよく分からんし、CIAの情報系の人たちが何を見つけてるのかも後出しで混乱するし、ドキドキワクワクする余裕もないくらい
    言葉遊びがちょいちょい隠れてたのは面白かったなって思ったし、ワシントンに十字架が横たわっていて、オベリスクが丸中黒なのには軽く鳥肌たったけど
    精神論、宗教論、価値観、歴史、フリーメイソンについて、いろんなものを語り、問いかけてくる感じで本当に消化しきれてない

    マラークも案外あっさり死んじゃったし まさかの正体でびっくりだったけど、堕天使になってどうしたかったのか未だに分からないし (でも川に落ちた後運転手は殺せて、どうしてピーターの母親の死の報道に衝撃を受けたのかは理解した)
    彼もフリーメイソン一家の人間だったけど、知識の使い方を間違えたというか、彼自身理解していた様に光があれば闇があり、彼は闇を選んでしまった結果だったんだね
    ピーターは愛していたと言っていたけど、愛だけじゃなくて語り合う時間も必要だったんだろうね

    "失われしことば"は言葉なのか物なのか知識なのかはたまた伝統なのかとか考えたけど、まさか聖書だったとはね
    文中にもあったけど、確かに失われていく書物と、永く後世に残る書物があって、聖書は本当に長い間存在してる書物だけどね
    その中に科学の知識が隠語で書いてある?あれだけ宗教と科学でぶつかっておいて? 今は科学が宗教を読み解く時代?
    その辺りはちょっと理解出来ないですね
    基本的に私はキリスト教の教えに共感出来ない人だからよけいかな?
    まぁこの辺りはどのくらい本当か怪しいところでもあるけれど
    科学者でも何かしらの宗教に属してる人が多数なことを思えば相反してる様で近いものがあるのかもしれないけれど、作者のこじつけというか考え方なのかな?としか聖書をちゃんと読んだことのない私は思ってしまうかな
    このあたりキリスト教徒の人たちはどう捉えているのか少し気になるところ

  • 拉致された友人を救うべく、美人科学者と共に暗号を解きながらの逃亡劇は毎度おなじみ。ラングドン教授は恐ろしいほど知恵が回る入れ墨の男と、CIAを出し抜くことができるのか。
    閉所恐怖症のラングドンにとって極限状態にまで追いつめられるシーンが白眉。そして、思いもよらない大どんでん返し。さすがに「ヤラレタ」と思いましたね。
    フリーメイソンと純粋知性科学の絡みがもう少し突っ込んで書かれていたらもっと面白かったのに、と思ったけど、十分に面白かった。連邦議会場の地下迷宮はウンベルト・エーコの『薔薇の名前』を彷彿とさせる。かなり意識したんじゃないかな?
    一件落着したあとがちよっと蛇足気味。陰謀論やフリーメイソンが好きな方には超おススメです。

  • 上巻はこき下ろしたけれど、下巻はなかなかハラハラでいつものダン・ブラウン調も快調に踊っていて楽しめた。毎度のことながらどれだけの資料を揃えて、調べて書いているのだろうと思うと驚愕するばかりだ。最近よんだミステリーがほんと全然ミステリーでもなく「名探偵コナン」並みと馬鹿にしていたが、こういう本をもっと読んで学んでほしいと思う。まだまだミステリーは洋書に強いなぁと思う。
    でも、あれだ、神の存在など一分も信じていない自分にとって、このシリーズの根底にある聖書伝説はどれだけ熱く語られてもフーンなんだよなぁw
    古代人に比べて現代人の方が脳が退化しているのは理解するが。やっぱ「学べ」だね。

  •  ロバート・ラングドンシリーズ第3弾。フリーメイソン最高位階のピーター・ソロモンの切断された手首に端を発し、
    ワシントンDCを舞台に”古の神秘”にまつわる謎を解いていく。犯人のマラークはソロモンの息子である事が
    意外な展開であった。”古の神秘”も何かはよく分からず、最後は神、信仰、科学、難解な文章となりついていけなかった。

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著者プロフィール

1964年ニューハンプシャー生まれ。アマースト大学を卒業後、英語教師から作家へ転身。2003年刊行のラングドンシリーズ二作目「ダ・ヴィンチ・コード」で一躍ベストセラー作家の仲間入りを果たす。父は数学者、母は宗教音楽家、そして妻は美術史研究者であり画家でもある。

「2019年 『オリジン 上』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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