ブレイブ・ストーリー(下)

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  • 角川書店
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  • Amazon.co.jp ・本 (659ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048734448

感想・レビュー・書評

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  • 小学五年生の亘は、成績はそこそこで、テレビゲームが好きな男の子。ある日帰宅した亘に、父は「この家を出てゆく」という意外な言葉をぶつける。不意に持ち上がった両親の離婚話。これまでの平穏な毎日を取り戻すべく、亘はビルの扉から、広大な異世界―幻界へと旅立った!大トカゲのキ・キーマ、ネコ族のミーナらとともに、ワタルは五つの宝玉を獲得しながら、ジョゾの背に乗って北の帝国に向かうワタルたち。目指すは皇都ソレブリアにそびえる運命の塔。が、うちつづく闘いに傷つき、命を失う仲間もあらわれ・・・。ミツルとの死闘を制し、ワタルは女神と出会うことができるのか?現世の幸福と幻界の未来。最後に選ぶべきワタルのほんとうの願いとは――。

    読んだきっかけは映画化でしたが、原作も無理なく楽しくストーリーを読むことができました。映画とはところどころ違うところもあり、両方とも良かったかな。原作の感想としては、クライマックスが感動的でした。ミツルの存在がいったいどうなったのか、気になりますが・・・。
    ミツルを襲った悲しい過去は、どんなに時がたっても忘れることができるようなものではないことが切なくて、悲しくて、大人って勝手だなぁと思います。ワタルの父親にしても、傷つくのはいつも子供なんですよね。でも大切なものを失くして、投げやりに人生を歩むよりも、自分の過去を乗り越えていける強さが大事なんだなぁとしみじみ思いました。

  • この話は映画の方もあり、本の話の内容も面白かったです。この作品は上巻と下巻があります。話の内容は、一人の男の子が色々な冒険を通じて心も体も強く成長していきます。私はファンタジーものが好きだったので、長くて読み切るのに時間がかかりましたが、読んでいてとても楽しめました。

  • 自分は映画を見てからこの作品に興味を持ち読みました。話のジャンルはファンタジーです。内容は主人公の男の子が、現実の生活と、異世界の冒険を行ったり来たりするという設定になっています。とても面白いのでぜひ読んでみてください。

  • 久しぶりに見た目も中身もボリュームのある本を読了。
    おかげで読むのに結構時間かかりましたー。
    けどもその分、満腹満足(´∀`*)
    まず、この本を読むか…。
    と思ったのは「映画化されるようやから、読んでおくか」と思ったからでして。
    映画化を知る前は、本の分厚さに読む気を少々奪われてたんですがー…。
    分厚いのは京極さんので慣れてるんですがね。
    ま、兎にも角にも、とりあえず読み始めました。
    読む前は単純に主人公が異世界に行って冒険するお話、だと思っていた自分。
    つまりは「ありきたりなファンタジー小説」かと思っていた。
    なので、まぁ、それほど期待せずに読書開始。
    物語の序盤は正直、面白くないなぁーと思った。
    あと、なかなか異世界に行かんなぁーと。
    が。
    物語の前半の後半部分から話が一気に動き出し、面白くなった。
    正直、そこからは泣ける泣ける。
    意外や意外、結構シリアスだし。
    「魔女」の章は「女って…怖い…」と思った。
    話の舞台を異世界である「幻界(ビジョン)」に移動しても、面白さは継続。
    さすが、ゲーム通でありRPG通の宮部さん。
    こういうゲームの世界のような空想世界はさすがです。
    帝国の描写を読んでいて思ったのは、「幻想水滸伝2」のハイランド。
    雰囲気がそんな感じかなと。
    そう思うと、どれもこれもが「幻水」に出てきた種族や街のように思えてきたり。
    そういうファンタジー要素はもちろん満載でした。
    けども、シリアスなところはかなりシリアスで。
    泣けるシーンも満載で。
    この幻界での話も後半に行くほど面白さが倍増。
    下巻の最初も衝撃的。
    話が進むに連れてワタルの苦悩はどんどんと深刻に。
    悩んで悩んで、そして成長していくワタルを読んでいくにつれて実感できる。
    いいですねー。
    物語の中には考えさせられることがあり読んでて「ああ、そうだなぁ」とか結構思ったり。
    メッセージはかなりはっきりとしている本です。
    キャラについては…。
    色々と個性的なキャラは出てきます。
    現実世界ではカッちゃんがいい。
    心が癒される良い子です。
    宮原も好きだな。
    幻界では、笑わせてもらったのはドラゴンのジョゾ。
    能天気で可愛い。
    あと、博士。小さいくて可愛い。しゃべりも好き。
    他にもいいキャラ満載で良いです。
    満足度は★★★★★。
    ファンタジーが好きなら大丈夫な本です。
    嫌いな人は知りませんが。
    最初はだれたが、読んでいく内に自分ははまっていった。
    まぁ、なんにしろ好みの問題ですな。
    映画版「ブレイブ・ストーリー」は是非、観に行きたいですね。
    あの世界がアニメーションで動くのは是非、観てみたい。
    公式サイトであらすじを読むと、多少映画のオリジナルになってるようで。
    まぁ、京極さんがよく言う「原作と映画は別物」ってことですね。
    意外にミツルが金髪なのでびっくり。
    イメージ的に黒髪だと思ってたので。
    あと、細かいとこもイメージと原作の描写と違ってる部分はありますけど…。
    まぁ、別もんってことで楽しみな事には変わりない。
    予告編観たら、早く観たくてしょうがない。
    グッズの「おためし鳥」はめちゃ可愛い。
    ぬいぐるみ…すげぇ気持ちよさそう…触りたい。
    「千と千尋の神隠し」の「おおとり様」のようでイイ。
    「ねじオオカミ」が意外に可愛らしくて驚き。
    もっと醜いのを想像していたので…。
    キャラは基本的に可愛いのかな。
    キ・キーマも可愛いし。
    映画の声優陣もすーーーーーーごい豪華!!
    主役も脇役もすごい豪華メンバー。
    本業である声優さんが逆に主要メンバーの中に少ないな、と感じた。
    声も予告編で聞く限り、結構イイ感じです。
    キ・キーマ役に大泉洋さんてのははまり役ですな。
    制作はGONZO。
    GONZOと言えば「SAMURAI7」。
    宮部さん絶賛の「SAMURAI7」。
    自分も宮部さんの感想を読んで観たくなり、近所のレンタル店に行ったが無くて。
    しょうがない、買うか…全巻買うの高いなぁー…と思っていたところに!
    4月7日(金)よりNHK総合テレビジョンにて、毎週金曜日24:30(土曜日0:30) 開始。
    という、朗報が!!
    NHKありがとう!!!って感じですよ。
    とりあえず公式サイトを。
    「ブレイブ・ストーリー」はこっち。
    「SAMURAI7」はこっち。

  • 幻界の厳しい自然、さまざまな怪物たち。立ちふさがる困難を乗り越え、辿り着いた「運命の塔」。ワタルの願いはかなえられるのか?大感動が待ち受ける壮大な物語の最終章。

  • 2時間の映画ではどう見ても表現しつくせない。
    映画よりもこれを読んで欲しい

  • まんまゲーム。ゲームに骨肉がついて、最後に血も通ってきた話。宮部みゆき、年取ったな…

  • ミツルのやったことは酷いなあと思うけど、だけどそれだけ妹を救いたかったんだって考えるととても複雑。がむしゃらに進んで、周りなんか見えてなかったんだろうな。王道RPGなストーリーだけど、内容は深い。

  • さすが宮部さん
    あんまり覚えてないけど
    ファンタジーファンタジーしてた気がする

  • 電車で読んでたら熱中しすぎて駅を乗り過ごした思い出深い本。
    作者がいうようにRPGをイメージしてあるだけあって、それっぽい。
    ワタルの成長していく姿が生き生き伝わってきます。
    仲間って良いな!
    人生って簡単じゃないよね。
    めっちゃファンタジーやけどメッセージがしっかりしてて好き。

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著者プロフィール

1960年東京都生まれ。87年『我らが隣人の犯罪』で、「オール讀物推理小説新人賞」を受賞し、デビュー。92年『龍は眠る』で「日本推理作家協会賞」、『本所深川ふしぎ草紙』で「吉川英治文学新人賞」を受賞。93年『火車』で「山本周五郎賞」、99年『理由』で「直木賞」を受賞する。その他著書に、『おそろし』『あんじゅう』『泣き童子』『三鬼』『あやかし草紙』『黒武御神火御殿』「三島屋」シリーズ等がある。

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