螺鈿迷宮

著者 :
  • KADOKAWA
3.42
  • (151)
  • (409)
  • (708)
  • (91)
  • (18)
本棚登録 : 2727
感想 : 395
本ページはアフィリエイトプログラムによる収益を得ています
  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737395

感想・レビュー・書評

並び替え
表示形式
表示件数
絞り込み
  • 白鳥が小太りってなんかの間違いだよね?
    ・・・もっかい読もう。
    しかし小百合先生怖いよー

  • 舞台は医大付属病院ではなく、同じ町にある「桜宮病院」。
    死因解明のための解剖などを請け負っている病院だったが怪しい
    噂もあり、そこに乗り込んだ人が行方不明になったのをきっかけに、
    調査のためにへっぽこ医大生が送り込まれる。
    病院に併設された碧翠院という施設。入院患者に病院の雑務を行わ
    せるシステム。ホームページにはパスワードのかかった秘密の場所が…。
    どれをとっても謎だらけ。
    そして、前日まで元気に働いていたはずの入院患者が次々に死んでいく。
    本当にそれは病気のせいなのか?それとも…?
    そこに例の厚生労働省の白鳥と部下の姫宮も医者と看護師として現れ、
    正体を知らない医大生はさんざんな目に遭いながらも、謎を解明していく。

    『チームバチスタ~』と同じように、これからどう展開するんだろう?という
    ドキドキ感がたっぷり味わえる。扱っているテーマが人の死なので、少し
    重い話もあるが、その点ではいろいろ考えさせられた。
    この『螺鈿迷宮』では白鳥はあくまでも脇役。主人公は医大生なので、
    謎への迫り方も異なるので、そのあたりも面白かった。

  • 「この病院は、あまりにも、人が死にすぎる。」

    バチスタシリーズのサイドストーリーです。田口先生は殆んどでてこないです。
    失踪事件、不可解な連続死、螺鈿装飾による幻想的な世界。活き活きとした女性キャラクター達が、深刻な医療問題を重くなりすぎず魅せてくれます。

    一番好きな作品です。

  • いつも通り、医療の構造問題に対する問題提起が埋め込まれていて、登場人物達は多彩なようでいてどこか均質。だけどそれ故に安定して読めるので、この人の小説は結構好み。

  • この病院は、あまりにも、人が死にすぎる――


    終末期医療をテーマに、現在の医療が抱える問題点を描いた「チームバチスタの栄光」シリーズの番外編。

    “バチスタ・スキャンダル”から一年半。舞台は碧翠院桜宮病院。
    今回は田口先生ではなく、火喰い鳥こと白鳥と、部下の氷姫こと姫宮が謎を解明していきます。
    敵は桜宮の銀獅子、軍医上がりの辣腕外科医・巌雄院長。そして美人の双子姉妹・すみれと小百合両副院長。

    内容的にはちょっと重たい感じがしました。

    『チームバチスタの栄光』『ナイチンゲールの沈黙』『ジェネラルルージュの凱旋』の読了後に読むのをオススメします。

    螺鈿を模した装丁が綺麗で、読んでる途中で何度も表紙を見返しました。

  • 姫宮の活躍?を観たくて読み始めたが、活躍ではなく破壊ぶりが見事。こうして物語は続いていくのだな。

  • なかなか面白い作品だった。登場人物がいきいきと描かれているうえ、主人公がとてもユーモラスだからだろう。軽くユーモアタッチの文体は、思わず微笑んでしまうものだ。

    それでいて筋はけっこうシビアなもの。シリーズ主役・無敵の白鳥が完全敗北という思い切ったオチが用意されていることも、この作品のテーマを明確にしている気がする。

    どっちが正義でどっちが悪か? 作中悪役の桜宮家が実は正義の使途ではないかともとれる展開が小気味よい。

    続編があるようなら、ぜひとも読んでみたい。登場キャラクターがとても親しみやすいから。

  • 前三連作から舞台と語り部が代わり、質はより重厚に。上等なミステリー、この作家の世界観が本格化する秀作です。
    人物の相関性や謎のほどけ方も上手く、読後は結構に感服しました。AIにこだわり過ぎの感があるものの、これだけの作品がこれだけの短期間で書けるんなら専業作家になっても良いんじゃないでしょうか。

  • ラストシーンで鳥肌立った!

  • 「あまりにも、人が死にすぎる病院」。
    どう考えても、最初から病院関係者が怪しいワケで…
    大詰めに明かされる真実&騒動は、衝撃的というほどではなかったけれど、ドラマチックであった。
    映画化を意識してる?院長と大吉とのやりとりを、ボクシングで比喩するやり方は、ちょっと昔っぽく感じた。
    シリーズものなので、頼りになるようで、いまいち信頼できない白鳥が登場しただけでも、妙に安堵感が得られてしまう。

全395件中 111 - 120件を表示

著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

海堂尊の作品

  • 話題の本に出会えて、蔵書管理を手軽にできる!ブクログのアプリ AppStoreからダウンロード GooglePlayで手に入れよう
ツイートする
×