螺鈿迷宮

著者 :
  • KADOKAWA
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本棚登録 : 2725
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  • Amazon.co.jp ・本 (389ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784048737395

感想・レビュー・書評

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  • 最後が続くのかな?続いているから、逃げた方がどうなっているか読みたいです。

  • 「チーム・バチスタの栄光」はそこそこ読ませてくれたので2冊目に手を出したが、これは期待外れだった。
    文章に修辞が多いのはともかく、何を訴えたいのかよく分からなかった。

  • 老人介護センター、ホスピス施設と寺院を一体化させた複合型病院であり、
    終末医療の最先端施設である碧翠院桜宮病院が舞台の物語。

    東城大学が生へ向かう病院であるなら、
    桜宮病院は、死を受け入れ、向き合う病院として描かれてる。

    医者は、生を繋ぐ者というイメージが強かったが、
    そのためには、死と対峙する者も必要なんだ、
    と、この物語によって知ったように思う。


    また、桜宮病院院長 桜宮巌男が語った

    人は誰でも知らないうちに他人を傷つけている
    存在するということは、誰かを傷つける、ということと同じだ。

    という言葉が胸に来た。

    と、同時になぜか映画「キャシャーン」の世界が、
    頭に浮かんできた。

    そして、
    巌男の語るその言葉の意味する所が明らかになった時、
    「キャシャーン」の主題歌だった宇多田ひかるの
    「誰かの願いが叶うころ」の歌詞の一節

    誰かの願いが叶うころ あの子が泣いてるよ
    みんなの願いは同時には叶わない

    が、図らずも浮かんでしまった。。。


    他人を傷つけながらしか生きていけない人は、
    その事を受け入れ、
    それでも前を向いて精一杯歩くしかないのだろうね。



    ちなみにこの桜宮巌男氏、
    あの火喰い鳥こと白鳥圭輔を唸らせるほどの舌鋒鋭い方です。

    バチスタの速水先生と戦わせてみたいです(議論という意味で)。

  • 初めての海堂尊。
    期待していたのだけど肩すかし。

  • 内容(「BOOK」データベースより)
    医療界を震撼させたバチスタ・スキャンダルから1年半。
    東城大学の医学生・天馬は、留年を繰り返し医学の道をリタイア寸前だった。
    ある日、幼なじみの記者・葉子から「碧翠院桜宮病院に潜入できないか」と依頼を受ける。
    桜宮病院は、老人介護センター、ホスピス施設と寺院を一体化した複合型病院で、
    終末期医療の先端施設として注目を集めていた。
    しかし、その経営には黒い噂が絶えないという。
    天馬は看護ボランティアとして桜宮病院に通い始めるが、ある時から疑念を感じる。
    「この病院、あまりにも人が死にすぎる」と…。

  • 時は日本の医療界を震撼させた「バチスタ・スキャンダル」から一年半。
    東城大学の近隣病院である桜宮病院は、老人介護センター、ホスピス施設と寺院を一体化させた複合型病院であり、終末医療の最先端施設としてメディアの注目を集めていた。

    しかし…この病院は、あまりにも、人が死にすぎる。
    しかも、その経営には黒い噂が絶えない。

    東城大学の医学生・天馬は、幼なじみの新聞記者・葉子から、碧翠院桜宮病院に潜入できないかと依頼を受け、看護ボランティアとして桜宮病院に通い始める。
    そのうちに、奇妙な皮膚科医・白鳥と看護師・姫宮と出会うことになり…。

    海堂作品の隠れキャラ的存在だった「氷姫」姫宮が初めて登場。
    なかなかのキャラです。

  • 構成がものすごく、上手いなと、思いました。まさに、螺鈿、の迷宮(舞台設定、登場人物、物語構成など)でした。
    常に、「対」であることを意識して書いてあるように感じました。(双子の姉妹や、光と闇、生と死など)

  • 死のにおいにクラクラする作品。

  • 東城大が光ならば、桜宮の闇を背負って来た碧翠院桜宮病院が舞台。その院長・桜宮巖雄はどこかジェネラル・ルージュこと速水晃一に通じるものを感じた。社会が要請するならば既存のルールも糞食らえだという姿勢や、ナイチンゲールの最後にも浜田小夜の回想の中にあった「力があれば罪は飛び越えられる。」という思想に。白鳥が最後まで仕留められずに力負けしたのは、桜宮巖雄以外いないのでは。

    碧翠院内で行われた終末期の患者の組織化は非常に興味深いシステムで、終末期医療に対する一つの解になりえるかも。

  • 「チームバチスタ」シリーズはドラマも好きだけど、ちらっと名前だけ出ていた氷姫。この本を読んで、ますます映像化されたらどうなるのか見てみたくなった

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著者プロフィール

1961年千葉県生まれ。医師、作家。外科医・病理医としての経験を活かした医療現場のリアリティあふれる描写で現実社会に起こっている問題を衝くアクチュアルなフィクション作品を発表し続けている。作家としてのデビュー作『チーム・バチスタの栄光』(宝島社)をはじめ同シリーズは累計1千万部を超え、映像化作品多数。Ai(オートプシー・イメージング=死亡時画像診断)の概念提唱者で関連著作に『死因不明社会2018』(講談社)がある。近刊著に『北里柴三郎 よみがえる天才7』(ちくまプリマー新書) 、『コロナ黙示録』『コロナ狂騒録』(宝島社)、『奏鳴曲 北里と鷗外』(文藝春秋) 。

「2022年 『よみがえる天才8 森鷗外』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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