熊の場所

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 682
レビュー : 134
  • Amazon.co.jp ・本 (205ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784062113953

感想・レビュー・書評

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  • 図書館で「煙か土か食い物」が借りたかったんですが、見つけられずにこっちを読みました。
    ストーリーというか、話の流れみたいなのは好きなんですが、文章の感じが苦手でした。わざと現代っぽく書いてるんだろうけど。兎に角実力は感じました。
    借り物。

  • ブラックだけど好き

  • 熊の場所は読みやすくておもしろかった!

  • 子供って怖い・・・

  • 短編集。なかでも「ピコーン!」のラストは涙がでました。シモネタで泣けるなんてなかなか無いよ舞城さん。引用されてるダウンタウンの松ちゃんネタ笑えます。ビデオ探してしまいました。漫画化もされてます。

  • 現代的な文体に現代的な登場人物たち。とても読みやすいし、感情移入もしやすくて、楽しめました。暴力的な事件が題材にされてて、物語としてはありふれた感じでドロドロしそうなんだけど、主人公たちがクールなのでスッキリさわやかに読めました。わたしはウジウジしてるので、羨ましく思えました。クールでありたいなぁ。<br><br>

    ?熊の場所<br>
    少年特有の屈折と残虐性。そういった刺激への興味、憧れ。恐怖から逃れるためには、できるだけ早く、熊の場所まで戻らなければいけない。<br>

    ?バット男<br>
    弱者を叩くというストレス解消システムへの、やるせなさ、あきらめ。愛し合う恋人同士が永遠にすれ違い続けるシステムへの、やるせなさ、あきらめ。
    <br>
    ?ピコーン!<br>
    運命に翻弄されながらも強く賢く明るく生き抜く女の子!フェラチオが愛に変わり人を変える。失ってしまうこと、忘れてしまうこと、慣れてしまうこと。そういう種類の悲しみを、受け入れてしまうであろう未来。そういう薄情な未来を、自然な人間の営みとして受け入れるということ。

  • 熊の場所に戻らなきゃぁけないんだ。

  • バット男

  • この人の文章は初めて読んだけど面白いね。
    最初は「なんだこの口語調で勢いだけの文章は?」と思ったけど
    文体が軽いのと反比例して話は深くて面白かった。
    この本には『熊の場所』『バット男』『ピコーン!』の
    3作の短編が入ってるんだけど
    全部同じ町の出来事になっていて
    どれも人が死ぬところが共通しておりました。


    『熊の場所』は人生には付きまとうような恐怖があり
    どんなに逃げ回ってもいずれは対峙しなければいけないということと
    その結果が勝つことも負けることもあることが描かれていました。


    『バット男』は社会では弱者が叩かれるということや
    弱者はさらに弱者を叩くということについて描かれていました。
    ブルーハツの「TRAIN-TRAIN」みたいだなぁと思いました。
    どうしてもすれ違ってしまう男女の話も興味深かったです。


    『ピコーン!』は人は変われるということと
    人の死を乗り越えられるということについて
    描かれているように感じました。
    恋人が死んだ後の主人公の心情を描いた部分で

    「ディテールが失われていき断片的な雰囲気だけや匂いや色だけが
     時々気まぐれにわたしを攻撃し続けるけど、
     わたしはそれに耐えることができるようになる。
     このようにしてわたしは哲也をどんどん失っていくのだ。
     そしてそれに慣れていくのだ。それに慣れていくことを
     私は受け入れていくのだ。」

    というところがあるんだけど
    ここが人の記憶について非常によく表現できているなと思った。
    相手が恋人でなくても、結果が死別ではなくただの別れでも
    同様に記憶は働くように思う。
    あんなに大切にしていた具体的なものが抜け落ちて
    抽象的なイメージだけが残っている自分の記憶に気付き
    さらに大切なものを失ったことや
    失ってしまったことに慣れてしまった自分に気付き
    失ったもののことを思い泣きそうになった。


    ちなみにハードカバーと文庫があるんですが
    個人的にはハードカバーのジャケットの方が好きです。

  • 収録されている『熊の場所』『バット男』『ピコーン!』すべて高水準です。完結・成立されていた。『熊の場所』:行動力あるなあ、と。純粋な変態少年。さりげない謎解きが良いアクセントになってる。『バット男』:悲惨。事態はどんどん悪くなる。負の連鎖。擦れ違い。愛。家族。ありふれた事柄をこうも鋭く分厚く描き出すのは流石。『ピコーン!』:ピコーン!舞城の表現する愛の力は果てしない。そして頭のおかしい阿呆がここにも。『煙』と違って、人災に留まってしまったのがやるせない。

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著者プロフィール

1973年、福井県生まれ。2001年『煙か土か食い物』で第19回メフィスト賞を受賞しデビュー。03年『阿修羅ガール』で第16回三島由紀夫賞を受賞。『熊の場所』『九十九十九』『好き好き大好き超愛してる。』『ディスコ探偵水曜日』『短篇五芒星』『キミトピア』『淵の王』『深夜百太郎』『私はあなたの瞳の林檎』など著書多数。12年には『ジョジョの奇妙な冒険』(荒木飛呂彦著)の25周年に際して『JORGE JOESTAR』を刊行。近年は小説に留まらず、『バイオーグ・トリニティ』(漫画・大暮維人)の原作、『月夜のグルメ』(漫画・奥西チエ)の原案、トム・ジョーンズ『コールド・スナップ』の翻訳ほか、短編映画『BREAK』や長編アニメ『龍の歯医者』の脚本、短編アニメ『ハンマーヘッド』の原案、脚本、監督などをつとめている。

「2018年 『されど私の可愛い檸檬』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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