- Amazon.co.jp ・本 (292ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062125680
感想・レビュー・書評
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とくに表題作がすきです。
タイトル通り、
大好きってこういうことだよねって深く納得。
エヴァンゲリオンの元ネタになったというのは本当だろうか。
私はこっちのがすきです。
肋骨融合ー!詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
大切な誰かを失うことと対峙するとき、私たちはどんなリアクションをとるのだろうか。悲しみもする、相手に気遣いもする、そして怒り、天の理不尽を嘆いたりもする。だけれども、日常は変わらず日常であり続けるのだ。死にゆくとわかっていても人はつまらないジョークを言い合い、ちょっとしたことを気にして、言い合って傷つける。
日常が変わらず日常でありつづけること。愛というものが一つのきれいな結論ではなく、一つの恒常的に続くプロセスということ。その中人は自省し、ときに自分にあきれながらもそのプロセスを続ける。
無数の同テーマの短編が互いに関連しあいながら、本作はその一つのストーリーを紡ぐ。 -
友人が「舞城王太郎って一度読んだことあるけど、ひどいよあれ」と結構前に話していた印象が強すぎて、また、手にとってぱらぱらめくってみるとどうにも痛そうな(身体感覚として)表現が多く、敬遠していた。でも、初めて読んだ舞城王太郎のこの作品は、素晴らしい。
これはまぎれもない愛の物語だ。いくつかのストーリーに分断されているようでいて、しかしひとつの終わりに向かって、筆者はゆるぎない意志と信念をもって突き進む。
愛する者を失った悲しみを描いた物語は世の中に掃いて捨てるほどあって、そのどれもが使い古された表現でもって陳腐な感傷を繰り返しているに過ぎないけど、この作品は違うと思う。
強い愛。
愛は祈りだ。 -
舞城王太郎は脳に残る、口で転がしたくなるフレーズが本当にうまい。
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強烈なタイトルが気になって数年経ち、ふと書店で見つけたので読み始めた。
この著者の本ははじめてだったがちょっと自分には合わないかな。
文学的だしロックな勢いも感じるけど自分が読むには若すぎる。
ヴィレバンとかのブラックライトの明かりで読んだら頭おかしくなりそうなイメージ。
ザ・サブカルって思えた。
読みやすい表題作。
終始グロい後半の書き下ろし。
10代の時に読んでればまた感じ方は違ったのだろうか。 -
表題作は文庫版でレビューをあげたので割愛しますが、読んだばかりなのにもう一度読んでしまったくらい心に響く話でした。単行本にだけ入っていた「ドリルホール・イン・マイ・ブレイン」は、正直に言ってよくわかりません。でも感じることはできている気がするのは、このぶっ飛び方がやっぱりとても愛おしいのです。書体や紙質の違いを堪能しましたし、表紙裏やイラストギャラリーは凄い勢いで洪水のように私の中に流れ込み、文章だけでなく視覚でや触覚で私を圧倒しました。文庫で分けた理由もわかる気がしますがこちらは一冊で一つの芸術ですね。
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内容が現実離れしてぶっ飛んでいる。よくわからないので何回か読む必要を感じました。でも、読み終わったときにはなんとなくわかったような感じになる不思議な小説です。一回読みでは気づかない、なにかメッセージがたくさんあるんだろうか。また読んでみよう。
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読んでいると背中が痒くなる。
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表題作は既読だったが、文庫本には収録されていない『ドリルホール・イン・マイ・ブレイン』を読むため、図書館で単行本を取り寄せた。1ページ先に何が起こるか全く予測できず、夢中で読んだ。一読ではとうてい理解できたとは言えないし、カラーイラストも貴重なので、これは古本を購入して、手元に置かねばと思います。「俺」と「僕」が入れ替わるところを蛍光ペンでチェックしちゃったりもしてみたい。
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久々に再読。愛や恋や運命や、思春期の感情を全てひっくるめて文章化していると思う。これを高校生のときに読めて、本当に良かった。