- Amazon.co.jp ・本 (182ページ)
- / ISBN・EAN: 9784062820714
感想・レビュー・書評
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戦略系コンサルタントの第一人者である著者が、「どうすれば大学生が就活で成功することができるのか」をテーマとして就職活動する学生に提言する一冊。
戦略的に取るべき行動を「就活の法則」として、下記の10項目にまとめている。
・就活の法則1 「タテ軸指向」から脱却する
・就活の法則2 「相対エリート」のポジションを狙う
・就活の法則3 現在の企業人気ランキングは逆に読む
・就活の法則4 「ランキングよりも業種」「業種よりも職種」で選ぶ
・就活の法則5 HPもOBも本当のことは語らない
・就活の法則6 受けるのは5社で十分
・就活の法則7 「当たり前のこと」は言わない
・就活の法則8 人の評価は、10人中8人は同じである
・就活の法則9 「入社後の就活」はハードワーキングである
・就活の法則10 入社後5年間は転職しない
非常に筋が通っていて、分かりやすい議論が展開されている。
簡潔で読みやすい内容であるが、その中身は濃く、深いものがある。
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恭平、晃平用
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080620読了
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ちょい過激な主張やけど、かなり現実に則していてとても参考になる。かなりまとまっていてすぐ読める。会社選びで成功したい人は読むべし。
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2月19日読了。
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会社選びがうまく言っていない現状。
その原因。その時代で学生が適職につくための10か条。
波頭先生の最新刊。
174ページと読みやすい量だが、とても読みやすくすっきり頭に入る。
・就活市場が機能するための3条件
?正しい情報が提供されていること
?市場参加者(企業と学生)の間に信頼関係が成立していること。
?フェアな仲介機能が存在していること。
この3つともが現在欠如している。
学生は、できないことをできるといい、企業はないものをあるといい、
騙し合う。仲介業者は両サイドの競争をあおり、ミスマッチの責任は一切とらない。
→これにより半分以上の学生がミスマッチを犯している。
・学生はランキング上位の会社に就職しようとする。
大学までにはこの方法には合理性があるが、
就職は本人の動機・能力にあわせたヨコ軸で選ばないと
充実感のある仕事には就けない。
・適職とは、「”好き”と”上手”が一致した仕事」
・実力以上の会社に入ることは不幸。「好循環組」と「悪循環組」に分けられ、格差は拡大する。
・上位30%の相対エリートを目指して、実力をつけられる位置にあれば十分成功といえる。
・企業ランキングは、10年サイクルで変動する。今の人気企業は10年後(主戦力年代になったとき)の不人気企業。
・10年後に好調気を迎える企業選び、キーワードは「インテリジェンス」「規制」「グローバル」
・「ランキングよりも業種」「業種よりも職種」で選ぶべき
・受験もそうであるように、どこでもいいから手当たり次第に受ければ合格率が上がるというのは嘘。
就職試験内容は長期化、複雑化している。1社あたりの時間を増やすべき。5社くらいで十分。
・「アルバイト」「サークル」「ボランティア」はありきたり、すごいエピソードがなければ×
・「勉強」をまじめにしていたことは十分アピールになる。
・欠点をきかれて、陳腐でいじましい回答は避けるべき
・受かる人はどこにでもうかる。合格者の共通イメージは次の3点に集約される。
?明るく、謙虚で、落ち着いていること
?野心があり、負けず嫌いなこと
?賢い上に努力家であること
・希望の職種に就くための、「入社後の就活」を忘れてはいけない。
・最初の三年間、ハードワークで抜きん出て、希望を出す。
日本の大学生のレベルは、他国に比べ低い。
グローバル競争の中で相手は2倍以上の勉強をしている。
志を高く持ち、能力を磨いてほしい。弱者集団の小粒なエリートであるだけでは、
これからの時代何も手に入れられない。 -
本当は自分で動いて、見て聞いて感じて、自分の頭で考えていかないといけないんだけど、どうしてもこういう本に手が伸びてしまう。学生の間ではあまりにも当たり前になっている就活のスタイルを否定し、就活の10か条なるものを提案している。要は企業のプロパガンダに踊らされず、しっかり自己分析を試みて、本当に行きたい企業に真摯かつ誠実にアプローチしろってことですか。日本の学生の質の悪さについて触れている部分があったけど、あれは正にその通りで、10年後20年後の日本の国力が心配です。