亥子ころころ

著者 :
  • 講談社
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本棚登録 : 654
感想 : 107
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  • Amazon.co.jp ・本 (258ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784065161203

感想・レビュー・書評

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  • (借.新宿区立図書館)
    前作『まるまるの毬』と違い大きな事件は起きないのでメリハリは少ない。代わりにあるのは少々面倒で微妙な恋愛模様。菓子の登場は変わらずでちょっと食べてみたくなる。肩の凝らない読み物としてちょうど良い。

  • 治兵衛さん、大ピンチだ!!手をやってしまったぞ…!!
    そんな不穏な始まり方をする本作品。
    ですが、そんな中思わぬところから
    救いの手はやってくるんですよね。

    その救いの手となったのが行き倒れとなっていた男性。
    どうやら彼には探し人がいるようでして…

    おいしそうなお菓子とともに、
    心温まる人たちのお話。
    やがて探し人がどうして姿を隠してしまったかの
    真相も明らかになっていきます。
    深いわけがあるようで…

    今回は嫌なこともなく平和です。
    ただし少しだけ未練たらしい奴がいるけどな!!


  • ほわりとした家族もの。
    一つ一つのお菓子に忍ばせたミステリー要素。
    そしてじわじわとくるおいしさ。
    こうした感じはみをつくし料理帖と同じ空気感。

    特においしさ部分は、和菓子好きでなくとも、和菓子屋さんに足を向けたくなるような脳内再生できるレベル。
    この菓子屋の売りである数々の郷里のお菓子の中で自分のゆかりの地のものを見つけたら思わず頷きたくなるほどの再現性。
    楽しみ方が色々ある美味しく癒される本です。

  • 面白かった。和菓子がおいしそう^^ 読みやすくて楽しめた。

  • 毎日通いたくなるお店、南星屋♪前回の災難を乗り越えたと思ったら、主の治兵衞さんが左手を怪我Σ(´□`;)そこへ行き倒れの菓子職人、雲平さんが…(゜゜;)最後は良かった良かった~(*´∇`*)で終わったけれども、この先が気になる~(>_<)

  • 南星屋シリーズの第2弾です。
    新キャラ登場で、南星屋の面々がそれぞれ心動かされ。そして色々ありながらも最後はやっぱり家族の温かみを感じて、ほんわかした気持ちになりました。面白かったです。
    和菓子食べたいなあ。

  • 2021.08.11

  • その時の心情を菓子に乗せ、人々を口福にする。
    ささやかな幸せを積み上げていってほしい。

  •  南星屋は、亭主の治兵衛が、全国を旅して出会った菓子を元に、丹精込めて作った2種の創作菓子が評判の菓子屋。小さいけれど、毎日行列ができるほどの店は治兵衛が娘のお永、孫のお君と3人で切り盛りしている。
     ある日店の前で、1人の男が倒れているのをお君が見つける。男は雲平と名乗り、江戸で働いていた弟弟子との連絡が途絶えたことを心配して、はるばる京より出てきたという。
     雲平が菓子職人であったことから、腕を傷めた治兵衛の手伝いがてら、南星屋に留まることになるが……。

     『まるまるの毬』の続編。今回は全編を通して、雲平の弟弟子探しという内容。美味しいお菓子を想像で味わいながら、ほっこりじんわり幸せな気持ちになりました。おかわりください。

  • R3/3/11

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著者プロフィール

1964年北海道生まれ。2005年『金春屋ゴメス』で第17回日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。12年『涅槃の雪』で第18回中山義秀文学賞、15年『まるまるの毬』で第36回吉川英治文学新人賞、21年『心淋し川』で第164回直木賞を受賞。著書に『九十九藤』『ごんたくれ』『猫の傀儡』『銀杏手ならい』『無暁の鈴』『曲亭の家』『秋葉原先留交番ゆうれい付き』『隠居すごろく』など多数。

「2023年 『隠居おてだま』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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