- Amazon.co.jp ・本 (178ページ)
- / ISBN・EAN: 9784065221631
感想・レビュー・書評
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コロナ禍小説でした。コロナ禍だから、3月の学校行事が制限され、時間が増えたため乗り物利用より歩く旅を思いついた。コロナ禍だから、旅先で図書館に立ち寄ったら臨時閉館だった。コロナ禍だから、3月なのに新卒採用者に入社辞退を促す連絡があった。コロナ禍のせいにして思考停止するより、与えられた条件でこれまでにないほど良く考えてみようというポジティブな思考が見受けられたのも歩いたせいでしょうか。歩きながら同志が増えるのはお遍路さんのようでしたし、叔父さんと姪の亜美の関係は、寅さんと甥の満男を思わせました。
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時折、時系列が狂った表現があって、理解できずに読み進めたが、最後にその理由が判明。
このフォーマットが功を奏しているのか否か。「情景描写」という「練習」をどう読むか。「練習する旅」が「旅する練習」に変換されている巧妙さはあって唸る部分はあるものの、個人的には先に挙げた二点が消化し切れないところがあるというのが正直なところ。 -
ちょっと難しかったかなと思うのが読後の正直な感想です。
聞いたことのない難しい言葉が所々出てくるので、意外と読むのに時間がかかってしまいました。
どんな旅も2度と同じ旅は出来ないし、終わりから始まる。そんな気がします。 -
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どこにでもある日常のようで、
どこか独特で、
めちゃくちゃ面白いわけじゃないんだけど、
なんか心に残る、そんなお話。
我孫子から鹿島まで歩く、
歩く、サッカー、鳥、コロナ、いろいろぜんぶ繋がってて、亜美ちゃんの成長も見えて、
やっぱり人は移動しながら考えていく生き物だなぁと思った。
旅する練習。
コロナ禍が続く中でも、こういう練習を続けていきたいなと思った。
亜美ちゃんの考え方にみどりさんが感動してたのは、その純真さ、真っ直ぐさ、信念。
本当に大切なことを見つけて、それに自分を合わせて生きるのって、すごく楽しい。
本当に好きなこと、大切なことが見つかれば、すべてがそれに関係してくる、関係してるように見えてくるんだよねぇ
羽を乾かすカワウ。次への準備。