- Amazon.co.jp ・本 (264ページ)
- / ISBN・EAN: 9784087450217
感想・レビュー・書評
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2013.1.6読了。
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短編集
海を見に行こう ◎ -
2012年、最後に読んだ本。
最後の海を見に行こうは考えさせられましたが、あったかい話で涙を流しそうでした。。 -
6の短編集から構成をされている1冊。
表題から分かるように海辺を舞台に物語が繰り広げられている。
「小さな生き物」と「海を見に行こう」の2編の夫婦で思いやる気持ち、親から感じる愛について優しく描かれておりじんとする。 -
勝手に鎌倉、と舞台を設定。
同じ海を舞台とした短編集。
いろんなタイプのお話が入っていて、上手な作家さんだなーと改めて。特に、優しい話、最後に明るい未来を予感させる話を書く作家さんだと思っていたので、『海のせい』にはびっくり。
悲しい気持ちになりました。。。
『笑う光』も同じく少しびっくり。この二編が続いてるから余計に悲しい気持ちに。。。
でも、表題作の『海を見に行こう』が相変わらずの温かい終わり方で、ほっと、柔らかい気持ちにさしてもらいました。
なるほど、実は、こういう痛い話もかける人なんだなー、と新たな発見で、すごいなーと思いました。 -
‘はるがいったら’を読んで以来大好きな作家さん。登場人物がみんな、本当に周りにいそうな人達で、ちょっと腹が立ったり愛しかったり。
読んだあと、いつもちょっと元気になる。
この本は海を軸にしたオムニバス。
全部が全部いい人だけの話ではなくて、実はこの人実際にいたら私は絶対嫌いだな、っていう登場人物もちらほらいる。でも万が一私が書こうとしたらきっと、恨み辛みをこめてイヤ〜な感じの話になっちゃうようなエピソードも、不思議とそんな事、あるよね(´・_・`) とか、どうしようもない時、あるんだよ(´・_・`) って、受け入れられるような気になる。
なんだか、こうやってしなやかな心持ちで生きていきたいなって感じる本でした。 -
海のある街を舞台に、様々な人々の心情を描く。
飛鳥井さんの作品の中で、一番大人っぽい作品かも。
以下、引用。いちばん好きだな、と思ったフレーズ。
”もうすぐ尚人は、唇を私の唇に重ねるだろう。私はきっと、それを赦してしまう。自分から舌を絡めてしまうかもしれない。
もし、このあと。私が尚人にキスを赦してしまってもーーー。それは私のせいじゃない。
ざざん、ざざん。
それはきっと、海のせいーーー。
たぶん、ぜんぶ、海のせい。” -
わたしは海が好きだから、
とても好きなお話。
海をバックに
心温まる話がてんこ盛りでした。
2012.12.21 -
読みやすい。私の街には海も山もないから、こういうところに住んでみたいなと少し思った。
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楽しみだった飛鳥井さんの作品。
悪くないし、後味が悪いわけでもないんだけどイマイチ。 -
飛鳥井さんの作品は表紙買いてことが多いかも。
でも、読むとヒトとヒトの繋がりを感じる爽やかな作品でした。
特に表題作『海を見に行こう』は主人公と年老いた両親・去った故郷で過ごす人々・妻との繋がりがよかった。
特に父親との場面は胸が熱くなった。