黄昏の岸 暁の天 十二国記 8 (新潮文庫)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (478ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784101240619

作品紹介・あらすじ

王と麒麟が還らぬ国。その命運は!? 驍宗(ぎようそう)が玉座に就いて半年、戴国(たいこく)は疾風の勢いで再興に向かった。しかし、文州(ぶんしゆう)の反乱鎮圧に赴(おもむ)いたまま王は戻らず。ようやく届いた悲報に衝撃を受けた泰麒(たいき)もまた忽然(こつぜん)と姿を消した。王と麒麟を失い荒廃する国を案じる女将軍は、援護を求めて慶国を訪れるのだが、王が国境を越えれば天の摂理に触れる世界──景王陽子が希望に導くことはできるのか。

感想・レビュー・書評

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  • 今日、本屋で、十二国記のガイドブックを持ったり置いたり眺めたり。今月は予定より本を買ってしまっていたし、悩んで処分したきた本を考えて、諦めた。ちょっと、読み違えしていたところもあるから、おいおい再読しながら、自作しましょ。
    再建に向かっていた戴国。王は反乱鎮圧に赴いたまま戻らず、麒麟までも行方不明に。荒廃が進む戴国。景王陽子を中心に、十二国の王と麒麟が援助し合える方法を模索していく。天や神の考え方は、虚構の中でも説得力があるなあ。
    この巻は、これから始まる戴国での政変?の序章の様子。せっかくなので、もう少し理解してから、残りの白銀の檻にいこうと思う。

    • 松子さん
      おびさん、こんにちは(^^)
      十二国記の原画展が神楽坂で今月末までやっているそうです!
      お知らせまで〜(^^)楽しい連休を〜♪
      おびさん、こんにちは(^^)
      十二国記の原画展が神楽坂で今月末までやっているそうです!
      お知らせまで〜(^^)楽しい連休を〜♪
      2022/09/24
    • おびのりさん
      ありがとうございます。
      25日までじゃなくて?
      知らなかったので今調べたんだけど。
      来週は、渋谷方面行くから見たいなあー。
      ありがとうございます。
      25日までじゃなくて?
      知らなかったので今調べたんだけど。
      来週は、渋谷方面行くから見たいなあー。
      2022/09/24
    • 松子さん
      ほんとだっ
      25日まででしたー!
      来週だと終わってますね
      誤情報すみません、そして残念です!
      ほんとだっ
      25日まででしたー!
      来週だと終わってますね
      誤情報すみません、そして残念です!
      2022/09/24
  • 十二国記【黄昏の岸 暁の天】エピソード8
    エピソード1→4→2→0→8の順で読む。
    最高の順番だっ


    【黄昏の岸】を読んでいる間、小さい頃どれにしようか悩んだ時によく歌った歌を思い出した。

    『どれにしようかな 天の神様の言う通り♪
    鉄砲打ってどんどこしょ♪ 
    もうひとつおまけにどんどこしょ♪
    かーきーのーたーね♪』

    だって、【黄昏の岸】では慶王の陽子さんも、戴国の女将軍リサイも、ぜんぜん神様の言う通りじゃないんだもん。笑

    天がこうだ!と決めた事でも立ち止まって本当に正しいのか?これで良いのかを考える。守るべきものの為には天にも意見する。強くて聡明な女性たち。本当に素敵です。

    天に見放された国、戴国
    王と麒麟、共に不在の6年の間に、気候は荒れ、偽王の圧政に苦しみ、妖魔の住処となる。戴国の民を救いたいと女将軍リサイは助けを求め慶国王、陽子のもとへ。

    十二国は天帝が創造した世界。その世界には色々なルールがある。陽子はなんとか天網に触れず戴国の王や麒麟を助けられないか悩む。そして天帝の作った十二国の在り方に疑問を持つ。

    国交の無い国とも団結しながら戴国の黒麒麟を助けようとする陽子の真っ直ぐさや、国も地位も種族も関係なく、誠実に平等に接するところ、好きなんです!(≧∀≦)

    個性豊かな十二国の王や麒麟たちが慶国に集合する♡はぁ、みんな個性的です〜(*´∀`*)
    次はエピソード3へGOー♪

    • hibuさん
      松子さんこんばんは!
      ものすごい勢いで読まれてますね〜。

      わかります!

      十二国記ワールド楽しんでください♪
      松子さんこんばんは!
      ものすごい勢いで読まれてますね〜。

      わかります!

      十二国記ワールド楽しんでください♪
      2022/10/07
    • 松子さん
      hibuさん、こんばんは(^^)
      十二国記の世界にどっぷりしております=(^.^)=
      本当は最後の【白銀】を読みたくて読みたくて…
      ラストが...
      hibuさん、こんばんは(^^)
      十二国記の世界にどっぷりしております=(^.^)=
      本当は最後の【白銀】を読みたくて読みたくて…
      ラストが気になってぇ…なんとか我慢してますっ笑
      2022/10/07
    • hibuさん
      気持ちわかります!
      でも短編集なんかも楽しいですよ♪
      気持ちわかります!
      でも短編集なんかも楽しいですよ♪
      2022/10/07
  • 今回は、十二国記最大の事件の「序章」である。事件が今までの物語の焼き直しになるのか?それとも新しい地平が広がるのか?は紐解いてみなくてはわからない(王朝の立て直しや盛衰はこれ迄も書かれたので、焼き直しの可能性も捨てきれない)。この巻だけでも「魔性の子」「風の海 迷宮の岸」「風の万里 黎明の空」「華胥の幽夢」とリンクしていて、10年越しの「構想」の下に書かれたことがわかる。

    ところが、この巻から18年経ってやっと続きの全4巻が上梓された。ファンの想いは如何程だったか、私には想像だに出来ない。十二国にとって、28-30年などの時は一瞬である。読者も試されたのかもしれない。実際は、あっという間に200万部が売れた。蓋し、最今出版業界の奇観であった。‥‥いかん、又前振りが長くなっている。

    荒筋や見どころは、ほかのレビュアーのそれを見てもらうとして、この巻でひとつ大きな前進を見せた綱目がある。それは「天とは何か」ということだ。様々な人物が様々に語っているが、私は以下の会話を引用してみよう。

    「世界には条理がある。それに背けば罪に当たり、罰が下されることになる」
    「でも、遵帝の行為を罪だと認めたのは誰なんだ?罰を下したのは?誰かいるはずだろう?」
    「とは限らないだろ。例えば王と宰輔はその登極に当たり、階を昇る。陽子も昇ったろう。天勅を受ける、というあれだ。それまで知らなかったはずのことが、頭の中に書き込まれる。そのときに、王と宰輔の身体の中に、条理が仕込まれた、と考えることもできる。天の条理に背けば、あらかじめ定められた報いが発動するよう、身体の中に仕込まれていると考えれば、少なくとも遵帝を見守り、その正否を判じ、罰を下す決断をした何者かの存在は必要ではなくなる」
    「御璽は?」
    「同様に御璽に仕込まれていると考えることはできるだろ?」
    「それでも問題は同じなんじゃないのか?全てを仕込んだー仕込むべく用意したのは誰なんだ?」
    さてなあ、と六太は宙を仰いだ。
    「天帝がそれだ、と俺たちは説明するわけだが、実際のところ、俺は天帝に会ったという奴を知らないんだよな‥‥」(288p)

    500年生きている延麒六太と、この間まで高校生で景王となってまだ3年も経っていない陽子の、「現代的な」十二国分析は、多くの処が「当たっている」と私は見る。十二国世界は、彼らが観るように非常にシステマチックである。
    ー「天帝」はいない
    それが、私の推論である。
    えっ?それならば「誰が仕込んだんだ?」
    おそらく、十二国シリーズ最後になっても、それは明らかにならないのではないか?
    と、私は推論している。

    この最後の長編で、それにどこまで接近するのか?それが私的に最大の見どころである。結果がどうなろうとも、私は私の推論を最後の辺りに発表したい。

    年表(加筆訂正)
    1400年ごろ 奏国宗王先新が登極 妻と3人の子仙籍に入る
          才国遵帝「覿面の罪」により斃れる
    1470年 六太4歳延麒となる。
    1479年(大化元年) 雁国延王尚隆が登極
    1500年(大化21年)元州の乱 斡由誅殺
    1700年ごろ 範国氾王登極

    ーX96年 柳国劉王露峰が登極
    ーX75年  恭国供王珠晶が登極
    ーX 25年 舜国の王登極
    ーX18年ごろ 芳国峯王仲韃登極
          才国采王砥尚登極
    X元年   泰麒 胎果として日本に流される
    X2年 才国采王砥尚崩御
    才国采王黄姑が登極
    X9年末  慶国予王が登極
    X10年  泰麒 2月蓬山に戻る
    戴国泰王驍宗が登極
    X11年 泰王驍宗文州の乱に出向いて行方不明
         泰麒 鳴蝕により戴から消える
    X 12年 芳国峯王仲韃崩御、娘の祥瓊の仙籍剥奪 
         芳国の麒麟卵果が触により流される
    X14年  5月慶国予王崩御
    X15年(1992年?)陽子日本より来たる
         10月慶国景王陽子が登極
    X 16年 功国塙王崩御
         慶国で和州の乱 
    X17年  泰麒 9月蓬莱国(日本)より帰還

  • 泰麒はまだ幼い。だから、怖いもの危険なことからは遠ざけたいのだとある者は言う。何も知らないでいいというのは、彼を侮ることと一緒だろう。彼には役割があるのだから、年齢など関係ないと、ある者は言う。主上は、泰麒は民意の具現だ。だから泰麒が怯えることは、民が怯えること。泰麒は巨大で重大な麒麟なのだと言う。泰麒は、驍宗を助けたい、役に立ちたいと願う。
    大切なものを傷つけたくないからこそ取った行動が、逆に相手を傷つけていることになることもある。
    実情を知ろうとするより先に、憶測で罪を作り、その罪をもとに他者を裁くことに疑問を覚えない者。自己の不足を自覚せず、己の不遇を容易く他のせいにして弾劾する者……
    わたしたちの周囲にも、そのような者たちのわめき声に掻き消されてしまう真実や声なき声がある。

    季斎は、瀕死の状態で助けを求めた慶国で、花を抱いて駆け寄る桂桂と泰麒を重ねて、思わず涙ぐみます。天では、泰麒がどれだけ戴国に希望を与える存在なのか訴えます。
    季斎の泰麒を想う気持ちには涙、涙です。
    泰麒を助けるために、諸国の麒麟たちが集まり、陽子や尚隆も動きます。だからといって、軍を率いて他国に介入することは、天の理に反し大罪です。それが侵略でなく、討伐でなく、民の保護であろうと、軍兵を他国に向かわせてはならないとの天の理があるのです。自ずと現実の世界情勢を思い浮かべることになりました。

    十二国記の世界観は深く広いです。
    何かことを起こそうとすると、天の理が立ちはだかります。どれだけ国が荒み民が苦しんでも天は何の手助けもしません。偽王を罰することもないです。全てを天は知っているはずなのに。
    陽子は季斎の訴えに「人は自らを救うしかない」という道理にたどり着きます。天にとって自分たちは何なのか。これから天の存在や理を深く考えることになるのかもしれません。

    泰麒は目覚め、景麒に「……僕は間に合うでしょうか」と問いかけます。うう、また泣いてしまいました。もう泰麒は何も出来ない子どもではないけれど、麒麟である力を失ってしまいました。それでも泰麒は、戴の民のために立ち上がります。戴国へ戻っていく泰麒と季斎のこれからは苦難の道です。ああ、また泣けてきました。10月が待ち遠しくてたまりません。

    今回は泣いて泣いて泣いてしまいました。

  • あー、やっと繋がった〜。

    最初、壮大なシリーズものとよくわからずに「白銀の墟 玄の月」を読んでしまった私。

    そこから気付いて全巻を読み始めた十二国記の旅も完結!

    今回のメインは陽子。

    なんだよ、陽子めちゃカッコいい!他の国の王と協力して泰麒を探すところはもうたまらん。
    クライマックスに向けて最高の盛り上がりを見せた巻といえます。オススメ!

    • 松子さん
      hibuさん、白銀からスタートしたというのがツボっています(^^) 私も陽子大好きです。陽子の真面目だけど型にとらわれない感じが好きなんで...
      hibuさん、白銀からスタートしたというのがツボっています(^^) 私も陽子大好きです。陽子の真面目だけど型にとらわれない感じが好きなんです。
      十二国記の旅、お疲れ様でした!
      2023/02/05
    • hibuさん
      松子さんこんばんは!

      いゃ〜、終わりましたね。
      あー、これが最終話につながるのねーって感慨深いものがありました。

      それぞれのキャラがみん...
      松子さんこんばんは!

      いゃ〜、終わりましたね。
      あー、これが最終話につながるのねーって感慨深いものがありました。

      それぞれのキャラがみんな素敵でした^_^
      2023/02/06
  • 繋がりがたまらない、一冊。

    エピソード8は戴国。改めて「魔性の子」との繋がりを再確認した時、思わず声が出るほど。こういう事情、こういう時間が流れていたのか…。

    今作は重さ、暗さを含みながらもうれしいメンバーにホッとできた。
    戴国を救いたいという陽子の想いはやっぱり人としての当たり前の想いが一番に溢れているから共感できるし応援したくなる。

    そして李斎の 国、民に対する想い、天帝に抱く理不尽な思い、どの言葉も現代に当てはまるように心に迫り来る。
    ここから、これからが真の闘いかと思うとこれまたたまらない。

  • 長きに渡り空席だった玉座に新たな王が就いた戴国。
    しかしその半年後、王も麒麟も姿を消し、国は再び荒廃へと向かいはじめます。

    片腕を失いながらも慶にたどり着いた戴国将軍・李斎。彼女の口から語られる戴の有様に苦しい気持ちになりました。
    シリーズをここまで読んできて、ずっと気になっていた「天とは何か」ということも少しですが見えてきて、その堅固な条理の在り方にうっすらと寒気を感じました。

    ここにきて、物語の立体感がさらに増していくことに舌を巻きながら読了。
    未読だった『魔性の子』をどのタイミングで読もうか迷っていましたが、本書のあとに読むことに決めました。

    初登場の氾王・氾麟ペアの癖の強さがいい感じです。
    氾王と延王・尚隆の、「まぁこうなるよね…」というやりとりにも苦笑いしちゃいました。

    浩瀚が陽子に語った「自身の行為が自身への処遇を決める」というお話、しっかりと心にとどめておきます。

  • 面白い。
    戴国の将軍、李斎が主人公。
    各国の王と麒麟が集合するのと
    「魔性の子」等ほかのエピソードと色々繋がっているのがいい。

    結末は
    To be continued.
    的な感じで終わるのが、いいのやら悪いのやら。
    続きが気になって仕方がない。

    十二国記って終わりがないのかな。。。
    グインサーガみたいに未完にならないことを希望。。。

  • 人には、正義を貫こうとして過ちを犯してしまうことが往々にしてある。

    十二国記を読みながら、そんなことを思うようになった。

    どの王も、登極した時には素晴らしい国をつくろうと懸命に働く。それでも国は傾き、多くの王が道半ばにして倒れる。
    心の清らかさと政の手腕はイコールではないし、手腕があるからといって良い国をつくれるとも限らない。
    国政の難しさ、民の命を預かる者の責任の重さは計り知れない。

    さて、ようやく泰麒の帰還。
    あんなに幼くてあどけなかった泰麒が李斎に発した言葉。

    けれども僕はもう、自分は無力だと嘆いて、無力であることに安住できるほど幼くない。

    そもそも自らの手で支えることのできるものを我と呼ぶのではないでしょうか。

    僕たちは戴の民です。求めて戴の民であろうとするならば、戴に対する責任と義務を負います。それを放棄するならば、僕らは戴を失ってしまう。

    泰麒が戴国復興のためにどう行動に出るのか、次巻も楽しみです。

  • 4.7
    面白かった。
    泰麒の話が中心ですが、本人が登場するのは最後の方。
    最初の作品である魔性の子と繋がります。
    陽子や六太がたくさん登場してとても読み応えがありましたね。
    浩瀚が(というかスマホでこうかん、入力してこの字がちゃんと出てくるのに驚き、祥瓊とかも普通にでます笑笑)
    麒麟系は流石に出ませんね、たいきも、廉麟も氾麟も出ません笑
    浩瀚は中々カッコいいですね。仕事が出来て、臆面も無く主上に物申せて、でも主上を信頼してて、支えてて、信用できて、という右腕としては理想的な人物です。
    自分もこうありたいと思える人物です。

  • 今巻はこれまでのシリーズを読んできたファンにとっては総括みたいなお話。いわば『魔性の子』の裏でどんなことが起きていたのかを、十二国記側から描いたお話で、これまで出てきた主要なキャラがたくさん登場します。「みんなで協力して泰麒を救おう!」という流れや、陽子がたどり着く「自らを救うのは自分自身なのだ」という主題に関わる真理も前向きで良いです。ただ、読んででいてなんとなく「天」という存在が物語にとって"都合よく、都合の悪い状況を作り出す装置"に見えてしまいちょっともやもや。あと泰麒に対してみんな優しすぎる、というか他のキャラに比べてやたら待遇いいのが気になりました。んー、なんだか話を駆動させるために作られた状況やルールが、物語に「固さ」を生んでるというか……。シリーズ全体からすると『図南の翼』あたりまでがとてもとても面白かったのであえて苦言を呈します。もしかして読み込みが甘く的外れなことを言ってるだけかもしれないですし、まだ驍宗のことが片付いていないので、次巻で私が感じている違和感が解消されることを期待します。

  • シリーズの中でも悲しく辛い話だ。でも、望みを捨てない、できる限りのことをする、と約束した景王陽子。人として誠実であろうとする姿は本当に見習うべきだ。

  • 十二国記シリーズ第八弾。今回は既出の戴国と慶国の物語。
    戴国の国王と麒麟が長く行方不明になっていて、戴国の将も軍が慶国の王、陽子に助けを求めるところから物語は始まる。

    本書は第0弾の「魔性の子」の裏ストーリーが展開されていたり、第7弾の短編集ともつながっていたりと、一冊で三度おいしいところがミソ。ただ、他の本編と違って、本書ではすっきりした結末が描かれないためカタルシス感はない。

    それでも相変わらずの作者の筆力でグイグイ読ませられ、500ページ近い話もあっという間に読み終わってしまった。

    本書で未解決の事件が次巻以降で無事解決される事を切望。

  • 物語の中で重要な位置を占めてきた戴と慶が交わり、「魔性の子」の裏(表?)が描かれる。国を救うって言うとスケールが大きすぎる気もするけど、換言すればそれは人を救うことにほかならないのだと思った。各国の王や麒麟が一堂に会して進んでいく物語はワクワクさせられた。

  • 始まりと終わり。そして胸熱展開。

    「始まり」はエピソード0にも繋がる話。何が起きて泰麒は再び蓬莱(僕らが住んでる世界)へ流されることになったのか。

    満身創痍で突然現れ慶国の禁門を突破しようとする女。慶国国王に会わせてほしいと。兵士たちが捕らえようとするものの、話のわかる人が現れてなんとか取り次いでもらう。女は泰国から命からがら逃げてきた李斎という。「泰王と泰麒が行方不明になった、助けてくれ」と言い意識を失う。慶王の陽子はなんとか助けようと奮闘する。

    蓬莱に流れたかもしれない泰麒を探すミッション。他国は他国と割り切ってる十二国記の世界観の中で他国の王や麒麟が協力してくれるのは胸熱。特にこれまでに登場してなかった国の王や麒麟が出た時はめちゃテンション上がる。

    「終わり」はこれは僕個人の勝手な解釈。このミッションで天の理に触れかねない部分があり、蓬山に確認に行くシーンがあるのだけど、この天の理、最終回への重要な伏線になりそう。とあたりをつけている。ということで今作はかなりキーになる作品なんじゃなかろうか...今後も楽しみすぎる。

  • 王と麒麟が還らぬ戴国のお話。蝕により蓬莱に流された泰麒を連れ戻すため、複数の国が動き出す…!

    安定の面白さでした。この時の蓬莱側のスピンオフが「魔性の子」なのかぁ…。確かに本編とは関係なさそう。この続編「白銀の墟玄の月」なのかぁ!魔性の子よりも続きが気になるので、早速読もう^_^

  • 再読。「我」の物語だった。自分がもっとも大切なものだけをひたすら大切にすることができて、自分が属するところに苦労もなく居場所がある環境では、あまり「我」とは、ということに意識が及ばないんだな。他国にいて自国を救おうとする李斎、王となって蓬莱を異国と捉えることになる陽子、そもそも異分子として「我」の存在すら揺らぐ世界に苛まれる泰麒。自国だけ良ければいいのか、と、決して悪いことをしていないのに自国の麒麟から責められる尚隆。

    李斎が泰麒を救うことで国を救う気持ちになるところとかが十二国記らしいなあと思う。信頼し合っている存在であっても心の内が同じではないところ。大切なものが全く同じということはあり得ない。何をどう大切に思うか、ということも「我」なのだと思う。けれどかと言って分かり合えない、自分一人で生きていくしかない、というわけではなくて、陽子と六太の会話が染みる。どちらの言っていることも真実だと思う。誰かを助けるためにはまず自分からとも思うし、時には誰かを助けることで立てることも、確かにある。わたしたちは他者がいて、異界があって、初めて「我」と向き合えるのだなと思う。

    この作品を読んですぐ最新作読めるのが幸せだから、読み直してよかったなと改めて思う。

    (201508)やっぱり陽子の王としてのエピソードが一番好きだなー。民の話よりも王としての葛藤の話が読みたいなと思うし。この先どうなるんだろう、続編とても楽しみです。

  • アニメ四十四話見るなり図書館に駆け込んだ勢なので、気になっていた泰麒の回──! と大はしゃぎで読破。
    アニメでは蓬莱で暮らす泰麒の近くに同級生として杉本がいたので、陽子! 杉本に! 杉本にライン! とか見当外れなエールを送りながら読んでいたが、杉本はひとつも登場せず、何なら名前も出てこなかった。
    個人的に戴王登極のための昇山回で李斎に心を奪われていて、どちらかといえば驍宗より李斎の派閥だったため、満身創痍の登場から利き腕を失い快方に向かうも武人として萎えるという辛すぎる流れには天帝を恨まずにはいられなかった。
    陽子、六太と共に蓬山に向かった時、玄君や西王母に「天は仁道に背くなと言っておきながら何故泰王泰麒を助けず阿選を罰せずいるのか」と食ってかかるシーンは同意せざるを得ないが、その後の「天が実在しないなら天は人を救わないし、実在するなら必ず過ちを犯す」という陽子の言葉がグッサリ刺さる。
    神が存在しないなら神によって人が救済されることなど絶対にあり得ないが、本当に存在するなら人は確かに救済されることもあろうが必ず間違えることもある。例えば良き王を退け、偽王をのさばらせるような。そもそも全てが偶然で、天は存在しないのかもしれないが、どちらにしても人は自分で自分を救うしかない、というのは真理かもしれない。さすが陽子。修羅場潜ってるだけあるな。
    全然関係ないけど陽子の臣として鈴、祥瓊、虎嘯、桂桂、桓魋などなどの(勝手に)共に修羅場をかいくぐってきた(気になっている)面々がいっぱい登場するのでうれしい。楽俊は出ませ〜〜ん。

    泰麒捜索においては五国協力態勢っていうのがグッときた。図南で縁の出来た恭と奏も協力してくれるっていうのがめっちゃポイント高い。珠晶なら手を貸してくれると信じてたよ。
    麒麟大集合も今までのボスキャラが味方になりました感があってスッキ。誰一人として敵になったことないのに。
    延王に全面協力を承諾させた時の「この恩は延王が斃れたとき必ずお返しします」ってセリフ、表面だけ意訳すると「絶対恩返しします」「いつになるやら」「お前が死んだらな」って感じだから一見してすごく酷いように聞こえるけど、王が斃れても民の安寧を守ることを約束しますってことだし、もっと言うと延王が王としての道を外れることも意図して民を苦しめようとすることも無いだろうから、万一にも斃れることがあったら民を案じて死にきれないだろうけど安心して死んでくださいってことだから絶対的信頼感がすごいのでは……? 解釈あってる? 妄想?
    とにかく本格的に泰麒捜索が始まってから奪還までがアツい。今のところ汕子の無事がわからないので無事であってくれと願いながら華胥の幽夢を開く。
    戻ってきた泰麒の姿を見た時の六太と景麒の反応で3リットルくらい泣いた。駆け寄ってあげたいのに麒麟の性から近寄ることができないジレンマ…。泰麒が帰ってきてから幼少の泰麒を知る人たちがみんな、あんなに小さかった泰麒はもういないのだ、みたいなこと考えてて全員親戚のおじさんかよ。気持ちはめっちゃわかるけど。むしろ読みながら帰ってきたら11歳に戻るのでは?? という期待を捨てきれなかったので読み手も親戚のおじさんです。あんなに小さかった泰麒はもういません。

    最後に、本作中でベストオブいいこと言ったな、は浩瀚の以下発言より。
    「実情を知らない者には批判する資格はない。にもかかわらず実情を知ろうとする者より先に、憶測で罪を作り、その罪を元に他者を裁くことに疑問を覚えない者にいかなる形の権限も与えるわけにはいかない。そのような自己の不明、不足を自覚せず、己の不遇を容易く他のせいにして弾劾する者に信を置くことなどできかねる」「報われれば道を守ることができるけれども、報われなければそれができない、そういう人間をいかにして信用しろと?」
    肝に銘じたい。浩瀚ができた人間にも程があるので最終回までどうぞ生きてほしい……。ぶっちゃけ最後のこのやり取りを読むだけでも価値があるので読んでくれよな。

  • シリーズ初読。よって、本編を『白銀の墟 玄の月』の序章と位置づけて読んだ。序章にしては長すぎるはずなのだが、李斎をはじめとする登場人物に魅了され、飽きることはなかった。
    印象に残るエピソードは多いが、陽子の「もしも天があるなら、それは無謬ではない」という台詞は出色。優れたファンタジーは現実をも同時に描くというが、この場面はまさにそれであった。

  • 裏表紙のあらすじに書かれていた内容よりもっと過激で残酷だと感じた。李斎が命を賭してって書いてあるけど、もはや満身創痍だよ…

    魔性の子を読んで、ああ泰麒はあちらの世界に戻れたんだなとなり、風の海〜を読んで何故また蓬莱に?と疑問だらけだった。想像してた以上に悪いことが起こっていたけど、正直わくわくしてました。本当不謹慎でごめんなさい。
    華胥の夢の短編にあった泰国の話では、しっかりした王と家臣というイメージがあっただけに、まさか内部から壊れてしまうというのは驚いた。でも外に対して強い組織というだけに内からの崩壊が起こるのは何故か腑に落ちるものがあった。

    昂山した時の李斎を見てもわかるように、本当に武人なのかと思うほどに善人なのよね…他の国を犠牲にしてでも自国を救いたいと追い詰められてしまうほどに純粋で、色々な人たちに助けられ優しくされて罪悪感で苦しむくらい、やっぱり善人だ。

    陽子がたくましくなっていて嬉しいし、延王と言い争うくらいには強くなっていて最高だった。
    こっそり浩瀚の出番を待っていたので、やっと出てきてガッツポーズ。しかし冢宰と台輔がガチガチの堅物で陽子はある意味大変だな…
    内宰の騒動の後に浩瀚が洋子を説き伏せるところがとても好きだ。第一に、と話し始めてどんだけあるんだよと突っ込みたくなったが全部正論である。
    為人を見ればわかるというのはこの物語に限らずだよな。差別的な人間の嫌なところを全部説明してくれたな…そういった言葉を口にすることを恥じない奴に道などわからない、という言葉がとても響いた。現代人に通じるものがある。
    李斎の本音を見抜いたわけではなく、慶を頼った理由が邪なものであっても、為人を見て判断したという浩瀚がかっこよかった。
    浩瀚の短編とか今後出てくれないかなぁ。めちゃくちゃ好きになってしまった。

    多くの国が協力してくれた中で拒否した二国はいつか登場するのかな?柳の不可思議さはいつまで続くんだろう。かなりの確率で傾くことが決定しているが、その理由が知りたくて仕方がない。
    舜は女王なんだっけ?(アニメ版だけ?)なんというか、国の名前すらほぼ出てこないのでこちらも謎めいている。傾いているのかそうでないのかすらわからん。

    魔性の子では語られなかった裏側で、麒麟たちがこんなにも奮闘していたのにつられて、不思議と読んでいる方も焦ってしまう。
    少し悲しかったのは広瀬の名前が一度も出てこなかったこと。十二国に関係あるわけじゃないし、廉麟も少ししか関わらなかったし仕方ないんだけどね…名前が出ないことが余計に広瀬と泰麒の違いの深さを現しているようにも感じた。

    阿選の他にも裏切った人はいるのか?処刑されたり死んだりしたという噂だけはあるが、本当にそうなのか?次巻が4巻もある中で全部明らかになるんだろうか。
    正頼どこ行ったんだろう。正直彼は生きていてほしい…成長して戻ってきた泰麒を見たら泣いちゃうだろうな…泰が安定して陽子と一緒に大使館作るのを叶えてほしい。
    あと4巻で全部読み終わってしまうのが寂しいけど噛み締めて読むぞ!

  • 「白銀の墟 玄の月」を読んだら驍宗の麾下についての記憶が曖昧になっていたので,再読.
    やっぱり面白い.

    柳のこともあるし,天の摂理を壊そうとする勢力がいるのだろうか.
    (瑯燦はここではそれほど怪しくはないんだよね.)
    西王母は戴国が滅んで何が悪いんだみたいなことを李斎に言っているんだけど,どういうことだろう.
    阿選が妖術を使う場面はないので,最後の一文がやっぱり気になる.
    (「病む」のが阿選の妖術なら,なぜ正頼の口を割らせないのだろう.阿選にやる気がないだけかもしれないが・・・.)

    「冬栄」も再読してみるか.

  • 既刊本読破。
    このタイミングで十二国記を読んだことは、天の采配だったに違いない。
    この本の続きがもう間もなくやってくる。
    ラグビーにも「ニワカデゴメン」の応援があるのだし、十二国記ファンにも「ニワカダケドゼンブヨンダカライイヨネ」と許していただきたい。
    いよいよ今週末に18年ぶり、待望の新刊発売。
    たった一週間でも待ち遠しいのだから、古参の方々の忍耐力には頭が下がる。
    泰麒の行く末が明るいものでありますように……

  • 十二国記というファンタジーの序章と聞いて、なぜか苦手なホラーなのに手にとってしまった『魔性の子』のその後。『魔性の子』では、お化け屋敷にも入れないわたしは、あまりの恐ろしさに読むのを止めることができず、十二国記の世界にやって来たのでした。この話はファンタジー側でどのような事が起きていたのか、ハラハラワクワクしながら読めました。

  • 読み終ってしまった。この物語で描かれるのは魔性の子の裏側。十二国記の世界で行われた事なのですが、泰麒を救うために国を越えて協力するあたりが、本当にすごくて。また、ここで疑問を抱く天のシステムとか新刊が待ち遠しいことばかりですよ。冬栄を読んでいると、全然裏切りそうもなさそうだった人物が首謀者というのも怖いですし。しかし、ラストの泰麒と李斎のやり取りで泣きそうになってしまいました。麒麟としての本性を失った泰麒がこれから歩む苦難を思うともうね…。見届けたいので続きがそろそろ出て欲しいです。何年も待ったし大丈夫。

  • 毎度面白いのであっという間に読んでしまう。もったいないと思いながら。
    ようやく泰麒が蓬莱に戻った理由がはっきりした。で、もう一度「魔性の子」を読み返したくなりました。

  • この方はどうしてこうも前編を辛く書かれるのか・・・李斎が泰麒が陽子が、それぞれ苦境に立たされる。この後に笑顔が見られると信じているけれど。

    まずは、初出からのファンの皆様には、続刊への思い、心中お察しします。いやこれで10年以上待たされるのは地獄ですよ。たまらん。新潮文庫版からの読者としては間髪入れず、途中新刊が入る等、素晴らしい時系列で楽しめて良いのですが。ということで新刊期待です。まさかコレの続きじゃないなんてことはないですよね・・・

    ということで、噂はかねがねの戴の物語。果たして驍宗の雲隠れは何を意味しているのか。襲われたのはわかったが、隠れているのか捕らわれているのか。その真意は?阿選がそんなに悪い人のようには思えないのだが、その目的は?花影や琅燦の方が実は黒幕?とか思っちゃったよ。
    7国連合も良かったねー。陽子が尚隆を言いくるめるあたりは拍手喝采。「この借りはのちのち、必ず返させていただきます」「延王が斃れたときに」いやー、延王尚隆の怜悧さというかしたたかさを垣間見つつも、陽子の熱意がその上を行く感じ。陽子の振る舞いが下を引きつけてやまない。いい上司には良い部下がつく、のお手本のような杜真の行動。最後、李斎の見送りに出てくる演出が心憎い。祥瓊も鈴とがんばっているしなー。
    「魔性の子」との連動。あの時の話がココで効いてくるとは。泰麒を連れ戻す時の蝕のシーン、もうちょっと書かれるかと思ったが、あっさりの御帰還でしたね。さて蓬莱の方はどうなっていることか。今となってはこれ以上書かれることはないのかな。

    さて、本巻で個人的に一番気に入ったのは浩瀚が並べ立てた内宰たちを重用しなかった6つの理由。まくしたてるような流れるような物言いが小気味よく。こちらも陽子のように相手の言うことにも一理ある、と思っていたところに、この物言い。陽子のことを思えばこその物言いなんだろうなあ。そして、信頼はその為人である、と言ってくれる。常に人は見られている、そしてその一挙手一投足に信頼を量られる。「自身の行為が自身への処遇を決める」まさにその通りですよ。
    6つの理由が自分の言動を言い当てているようで自戒にかられましたが・・・頭でわかっていても、自制できていないか。

    そして、「人は自らを救うしかない」と悟る陽子。忍野メメが似たようなこと言っていたような様ないないような・・・。「助けを期待して良いのは、それに所有され庇護される者だけでしょう」「そもそも自らの手で支えることのできるものを我と呼ぶのではないでしょうか」人の手に余ることもあるけれど、自分の手でやらなければという泰麒。こんなに強く生きられないけど、でも、強くあろうとせねば。じぶんのことは自分で。
    ラスト、陽子の言葉と対比して「人を助けることで、自分が立てるってこともあるからさ」という延麒六太。過去の振り返りなのか、それとも今後の布石なのかな。

    しかし、天の摂理も理不尽というか何というか。しごくシステマチック。書いてあるからダメ、書いてないからOK。そりゃ詭弁と言われるわ。ただ、現実社会でもままある話。特に法曹界では。未成年や精神病患者の犯罪とか。短編「落照の獄」も死刑絡みであったよね。

    今回は登場人物もたくさん。それぞれに思いが馳せる。表紙絵も賑やかしいですしねえ。いやー、ホント毎回思うけどこの絵が世界観とすごくマッチしていて、良いですよねぇ。

    ところで、旌券の裏書きはなんだったんだろう?

    さて、今回は解説も良かったなあ。「ここではないどこかへ」。ほんと「魔性の子」の広瀬のラストの叫びはゾクゾクするものがありましたからねえ。十二国記の魅力というかこちらが感じたことを綺麗にまとめてもらいました。
    ということで早く続刊を!!!!

  • 李斎のある方への"魂の叫び"に共感しない読者(人間)が、果たしているでしょうか。絶対にいないと、私は確信しています。ここはシリーズ屈指の名シーンのひとつだと…。
    あとp427のとあるシーンも、なんて言ったら一番しっくりくるかわからないけど…とても好きだ。これからの載国に幸あれと、願わずにはいられない。
    一応次作で終わっているらしいが、いやいやまだこれからだろう…。新作を心待ちにしている気持ちがよーくわかりましたw 慶国の今後も見てみたいよ。嗚呼、本当に素晴らしい作品だ。「十二国記」は。

  • 最新刊を先に読んでいたので、番外編を読んだような気分。
    片腕の女将軍、角をなくした麒麟、そういえば知ってるなあ。行方不明の王、ああ、あの人か。逆賊阿選も知ってるぞ、と。そんな背景と、慶国や他国との縁がこんな風にあったのね、と十二国記の世界に入り込むことができて楽しかった。
    楽俊にも会いたいなあ。

  • 前回「魔性の子」を読んでその続きに当たる作品なのかな。
    物語自体より、構想が凄いと思った。

  • 景王陽子の、自分や周りとの戦い、、、

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著者プロフィール

大分県出身。講談社X文庫ティーンズハートでデビュー。代表作に『悪霊シリーズ』 『十二国記シリーズ』『東亰異問』『屍鬼』など。重厚な世界観、繊細な人物描写、 怒濤の展開のホラー・ミステリー作品で、幅広いファンを持つ。

「2013年 『悪夢の棲む家 ゴーストハント(1)特装版』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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