甦る殺人者: 天久鷹央の事件カルテ (新潮文庫ｎｅｘ)

著者 : 知念実希人

• 新潮社 (2017年10月28日発売)

感想・レビュー・書評

[アノニムさんの感想 · 2021年11月28日]

医師らしい推理。DNAを一人が2種類持ってるなんて考えつかないな。半分くらいで終わるのかと思っていたら、あれよあれよと長引いた感じだった。

[そら☁さんの感想 · 2021年11月6日]

はらはらする展開

[tuppenceさんの感想 · 2021年10月30日]

恐るべし連続殺人鬼。
それも、４年前に死んだはずの？！
死亡宣告をしたのが自分となっては、鷹央先生、黙っていられるはずがない。
死んだはずの男の家族、怪しい宗教団体と精力的に動く。
あいかわらず振り回される小鳥遊だけど、鷹央先生が間違った死亡診断をするわけがないとの信頼がなんだか嬉しい。
機嫌を損ねた時の扱い方も堂に入って来たねｗ
今まで以上に焦燥を募らせた時に必死に支えようとする姿に積み重ねた絆を感じる。鷹央先生の側に小鳥遊がいてよかった。
ＤＮＡの謎というか、真犯人は朧げに知っていてそうかな、と思ったことが当たっていて嬉しかった。
でも、犯人の鷹央先生への攻撃は許せない。ふざけるなよ。鷹央先生、負けないでね。周囲に温かい支えがあるから大丈夫だよね。
いよいよ今後が楽しみ。

[蒸しサーモンさんの感想 · 2021年9月8日]

9/8　表紙のイラストからして読みやすそうだな、と思って購入。
面白かったです！
どうやらこれ以前に事件があるらしい・・・と思ったらシリーズあるんですね。
作者のことを存じあげませんでしたが、また読みたい！
医学部の視点、最後の鷹央（なんで男の子のような名前？）の葛藤、悶々も考えさせられました。先生なら悪いことはできないはず！(笑)
実写化されたら、主人公は戸田恵梨香さん？と思いましたが、小柄で高校生みたいな子・・・。誰が良いでしょうね。

[ひるあんどんさんの感想 · 2021年8月28日]

鷹央が四年前に死亡診断をした男が連続殺人を犯しているという謎を追う。キメラ、ときいたらドラクエのキメラが閃いた、そんな人は私以外にもいるはず。子供への虐待が殺人者を生み出してしまった。「お前も怪物だ」と言われて悩む鷹央を「自分が止める」と言う小鳥遊、二人の信頼関係が羨ましい。

[skelligさんの感想 · 2021年1月30日]

何となく登場時からこの人が犯人じゃないかなと感じてた人が犯人だった。トリックではなくてそちらに落ち着くというのがやっぱり医療系ミステリー。

[翠月さんの感想 · 2021年1月24日]

【天久鷹央シリーズ】
自身が死亡診断した男性が甦り、連続殺人犯かもしれない謎を追う。
検討肢を挙げ、冷静な分析と判断で瞬時に考察を展開していく様は、最前線の現場に立ち、即対応を求められる医師ならでは。見応えがある。
いつも強気で天真爛漫な天久が、自分も社会から逸脱している本心をポロリとこぼす。それをうけとめる小鳥遊。良いコンビです。

[みかりんさんの感想 · 2021年1月9日]

天久鷹央の事件カルテシリーズ、3作目。

前作までは、推理カルテのような診断ミステリの短編集の方が良いな、と思っていたんだけど、前言撤回、今作の長編はなかなかの読み応えがあって面白かった。今作の相手はシリアルキラーなのだが、それでも単なる事件ミステリでなく、ちゃんと医療診断ミステリになっているのがこのシリーズの醍醐味であり、良きところ。鷹央と小鳥遊のコンビも健在で楽しいし、謎解きの合間も面白く読んでいられる。文章そのものが、読みにくいわけではなかったけれど、最初の頃は上滑りしてるところがあって気になっていたのだが、今はそれも無し。面白さが安定しているシリーズとなって嬉しいです。

[TT☆さんの感想 · 2021年1月5日]

なるほど。この現象以前もどこかで見たな。人間ってほんと神秘！

[tsukimisouさんの感想 · 2020年7月28日]

『娯楽』★★★★☆　8
【詩情】★★★★☆　12
【整合】★★★☆☆　9
『意外』★★★☆☆　6
「人物」★★★★☆　4
「可読」★★★★☆　4
「作家」★★★★★　5
【尖鋭】★★★☆☆　9
『奥行』★★★★☆　8
『印象』★★★☆☆　6

《総合》71　B-

著者プロフィール

1978年沖縄県生まれ。東京慈恵会医科大学卒業。医師。2011年、第4回「ばらのまち福山ミステリー文学新人賞」を受賞し、12年、同作を改題した『誰がための刃　レゾンデートル』で作家デビューする。代表作に、「天久鷹央」シリーズがある。その他著書に、『ブラッドライン』『優しい死神の飼い方』『機械仕掛けの太陽』『祈りのカルテ』「放課後ミステリクラブ」シリーズ等がある。