- Amazon.co.jp ・本 (434ページ)
- / ISBN・EAN: 9784102129111
感想・レビュー・書評
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ぶっ飛びすぎ。
泥酔とところかまわぬセックスと惰性と失業と博打とケンカと、はてはレイプやら強盗やらの犯罪行為まで。
世の中こんなもんやっていうたらこんなもんなんだろうけど。こういう目線で生きて行けばこれもまた真実なんだろうけど。
ほんで、これはこれで本人は幸せなんだろうけど。
数年前の俺ならグっとくる世界観だったかもしれんけど、とりあえず今の俺には不要のモン。ブコウスキーは当面封印、できれば読みたい気持ちになりたくないもんである詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
BSフジ「原宿ブックカフェ」のコーナー“こんな時にこの一言を”で登場。
http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/highlight/03.html
本好きのおばあちゃんが文学で悩みを解決してくれるこのコーナー。
今回のお悩みは…
「友人が整形するのを止めたいのですが、何て言ったらいいですか?」
そこでおばあちゃんが引用したのは、チャールズ・ブコウスキーのこの一文。
『美しさなんて意味ないの、どうせ消えてしまう。
醜いほうがどれだけ幸せか、あんたはわかってないの。
だって、あんたが誰かに好かれたら、好かれた理由が他にあることがわかるもの』
(町でいちばんの美女 より)
原宿ブックカフェ公式サイト
http://www.bsfuji.tv/hjbookcafe/index.html
http://nestle.jp/entertain/bookcafe/teaser.php -
表題の短編は良かったが、この作家の空気が肌に合わず挫折。
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短篇集。
無骨な無法者の日々といった風情だが、どこかしら知的な冷静さを感じるのは訳者の手腕だろうか。
中にはどうしようもなく程度が低く下劣な話もあるが、時折見せる鋭い視点により、表題作のような素晴らしい一遍もある。
もう少し他の作品も読んでみたいと思った。 -
表紙が美女じゃない。。。
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カリフォルニア1の醜男を自称する著者が綴った酔いどれの日々。電車の中で読むのか憚られるぐらい全編ド下ネタの短編集。収録されてる短編の6割は完全に狂ってるw たま~に競馬ネタが出てくるのが面白い。
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ブコウスキーの名前は知っていたが、読むのはこれが初めて。バカバカしい内容あり、エグい内容ありだが、軽快に描かれていて1冊楽しめた。
表題作の『町でいちばんの美女』以外だと、『人魚との交尾』『レイモン・ヴァスケス殺し』が面白かった。 -
驚異的なエネルギーに満ちている。
しかも破滅的だ。
無頼派とは主に戦後日本の作家に用いる言葉だが、
それでもブコウスキーは究極の無頼派といって差し支えないだろう。
その世界観は、
酒と女で埋め尽くされている。
魅力的なことは、
それらが《存在》に関わる問題として、
「そうしなければならない」かのようになされることだ。
つまり、存在に関わる内発的な欲求と行為である。
行為が存在に淵源をもつ時、
それは表象に対して限りなく超越論的なものとなる。
作中に出てくる主人公(≒ブコウスキー)は
おそらく自己を退廃した人間と見做しているのであろう。
このある種の自己否定と快楽の混交が、
彼らの人生を
単に欲望と暴力だけには留まらないものへと昇華させている。
自分もその《存在》と本気で向き合いたい。
そう考えた時に、
本書は幾度も読むに耐えうる一冊となる -
いろいろと汚い
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ブコウスキーはすばらしい。この訳者の訳も良いんだと思う。
切なくて、きらきらしてて、酔っ払いで、バカで、純粋で、かわいくて、寓話的で、現実的で、路上でヘドを吐いたり、ウダウダ言ったり、女を愛したり、そして、ヘミングウェイが好きなの。
ブコウスキーのこと、どうしても好きになってしまう。