いつまでもデブと思うなよ (新潮新書 227)

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  • 新潮社
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  • Amazon.co.jp ・本 (223ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784106102271

感想・レビュー・書評

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  • 著者の考え方が論理数値であり、読んでいておもしろいです。

    見た目を重視する部分がありますが、同感です。一昔(15年くらい)前までは、見た目より中身が重要であったように感じます。会社で作成する書類も、手書きでも中身さえしっかりしていればよかったし、読んでもらえました。
    しかし、今は手書きの書類はまず読まれなくなりました。どんなに中身がよくても手書きという時点で読まれないのです。これでは中身以前の問題になります。書類も白黒からカラーに変わってきていますし、まず見た目ありきです。見た目がよくないと土俵に上がれないのです。
    この見た目至上主義は時代の流れです。では、見た目がよくて中身がない人間と、見た目はよくないが中身がすばらしい人間ではどちらがよいのかというと、見た目至上主義では、見た目がよい人間の方がよいのです。見た目がよくない人間は土俵に上がれないのですから、取り組み以前の問題になります。見た目がよくて中身がない人間は土俵に上がって取り組みはできます。取り組みをして中身のいい人間に負けているのです。
    勝負をするためには、まず見た目をよくしなければいけない時代です。

  • この人、痩せたんだね。NHKのマンガ夜話とかでたまに見かけてたけど「ニセ伊集院光」程度の認識しかなかった。オタクの元祖みたいな人だったんだね。宅八郎とは違った意味での。
    わたしも太ってて、常々周りからは痩せろと「命令」されている立場なもんで、それなりに食事とか気にしてるんだけど、まあそれも「それなり」なんで、効果も「それなり」である。そんな私にも効果があったのが「毎日風呂上がりに体重を量ってカレンダーに書き込む」という方法だ。家族の目に触れるリビングのカレンダーに毎日書くことによって体重が増えたら戒めにもなるし、減れば自慢にもなる。コンビ二弁当を買う時にカレンダーが頭をよぎる。結局この方法も「それなり」の期間で終わったから未だに太っているのだが。
    この本にあるダイエット法はこれを発展させた物のようだ。最初は我慢せず食べた物、飲んだ物をメモすることから始める。食生活を見直すより先にちゃんと見ることから始めるダイエットだ。
    結論から言えば本当に太っている人が痩せるには効果が期待できると思う。
    でも、正直今日から始めるとなると他のダイエット法と同様に「めんどくさい」。特に後半のメガマックを買ってきて1/8食べて残りを捨てるようなことは相当ハードルが高い。
    だからお前は痩せられないんだと言われればまったくその通りなんだが。

  • レコーディングダイエットの紹介が半分以上だが、なぜダイエットをするのか、という動機付け、目的意識を持つ重要さを分かりやすく書いている。

  • 50キロの減量に成功した“オタキング”岡田斗司夫さんのレコーディングダイエット本。
    要は食事制限ですね。それを続けるためのノウハウが紹介されています。

    なぜダイエットをするのか。
    それは、デブだとその印象が強くてどんな強みも「デブ」という格付けにかき消されてしまうから。
    「見た目主義社会の到来」と筆者は言っておりますが、見た目は昔から大事だったと思うなー。
    むしろ、岡田さんに到来した、という方がしっくりくる。

    ダイエットの方法に関しては、要は食事制限ですよね。
    それを続けるためのノウハウがつづられています。
    ただ、この方法は、個人的には運動以上に人を選ぶと思う…。
    徹底的に記録を取らなければならないので、マメな性格じゃないと無理。
    カロリーを抑えるために、好きなものでも強制的に残す、あるいは捨てなければならないので、
    食事を残したり捨てることに抵抗がある人でも無理。

    「意志や根性は必要ない」と筆者は語っておりますが、
    この方法を継続するには相当の意志・根性が必要かと個人的には感じました。
    オタキング岡田さんだからこそなせる業ではないでしょうか。

    何にしても継続できることは途中から楽しんですることができると思うので、
    ダイエットしたい人は騙されたと思ってやってみるといいですね。
    レコーディングダイエットを実践できれば、確実に痩せられると思いますよ。
    継続できれば・・・。

  • 2年半前のベストセラーである上に、ダイエットの必要は多分ないのだが、面白く読んだ。成功のキイ・ファクターを「レコーディング」としているが、そしてそれは確かにそうなのだが、僕は、「レコーディング」によってもたらされる「理解」こそが重要なのだと読んだ。「太る」ということ「太る生活習慣」、「頭が求める食」と「体が求める食」。事実にしっかりと目を向け、意識的であり、結果として「理解」するために「レコーディング」が有効なのだ。「理解」することによって、できることできないこと、続けられること続けられないこと、有効なこと有効じゃないことが判る。様々なことに応用可能な役に立つ読み物だ。

  • ・成功するダイエットは楽しい。みんなからもてはやされるから。どうやってやせましたか?という質問のラッシュで女性もみんなが興味津々。ダイエットはだれもが聞きたがり、話したがるメジャーな話題。自分から無理に話題を出さなくても話を求めてくる。
    ・ダイエットは、自分に自信がつき、周りからの評価が変わり、自分をコントロール出来るようになる。ダイエットの副次効果として人生に対する姿勢まで変えられる。
    ・コンビニでは、新規開店時には本社からルックスの良い人が派遣されてくる。最初に良い印象を与えれば後の売上に大きく影響するから。
    ・現代では、「いま、ここで」の感情が優先されるため、他人を判断する基準は「この人を見てどう思ったか」の主観になる。勝手にラベルを付ける。
    ☆実際の人間は様々な性格を併せ持つ。しかし、周囲と際立って違う面だけをデフォルメし、その人を単純化する。それが「キャラ」だ。キャラとはそのグループの中でその人をほかの人と区別するために設定される。と同時に他の人と比較して「その差を楽しむ、嫌う」ものである。そして本人のいないところで「あいつならここでマイウーとか言うよな」などと盛り上がる。これを繰り返すうちにグループの中であいまいな個人は、そのキャラとして確立していく。
    ・キャラ付けの注意点
     -見た目、印象でほとんどキャラは決まる。
     -一回決まってしまうと変更は難しい。これは、キャラ通りの事を言ったり、行動するのを周囲が期待するから。そして実際にそういう行動を取るたび、やはりそういうキャラだと追認される。もし反対の言動を取っても「あなたらしくない」と否定され、評価してもらえない。また否定的に捉えられる。
    ・注意すべきは、仕事が出来ようとトラブルを解決しようと、「キャラっぽくない」と不当に軽視されてしまう可能性があること。キャラによって知らずのうちに中身や実績まで評価されてる。例えば「デブ」だと、大食い、人付き合いが下手、だらしない、などのイメージをあてはめられてしまう。
    そして、デブが得をすることはほとんどない。
    ・カード破産する人は、必ず全員借金の全額を知らない。結果から目をそらし続けてるから。自分の体重に関しても同じ。まず知ること。
    ☆レコーディング・ダイエットでやること。1、食べた物は「全て」記録する。2、毎日自分の体重を測る。
    ・全てメモしないと、メモに書かれてない食べ物を知らず知らず食べすぎて太る。
    ・メモを見ることで、自分の偏食に気づく。色んな現実が統計として出てくる。
    ・「美味しい食事は一日一回で十分」と考えると、その一回を本気で考えるようになる。デートは一日一回と同じように考える。そうするとウキウキする。
    ・レコーディングしていると自分の内面が徐々に見えてくる。悩みや問題の答えなど探さなくても、記録して文字にすると客観的に見れるようなる。自分をコントロール出来てるという感覚だけで十分。


    徹底的にメモするっていう考え方が好きですね。分かりやすくて行動に移しやすいです。ブクログとかもそうですけど、そのうちメモすることそのものにも喜びを見いだせますしね。正直僕は太ってないのであんまり実感湧きませんが、筋トレとか姿勢矯正などにも応用できそうなので、そっちで活用してみれたらと思います。
    あと、ダイエット法とは逸れるけど、キャラの話がタメになりました。


    フォトリーディングで読みました。ただ速読と飛ばし読みで読んだだけな気もしますが、いつもより早く読み終わり、かつ本筋はつかめてるぽいので良しとします。そのうちもっと効率よく出来るようになるかもしれないのでもうすこしフォトリー続けてみます。読破時間30分。

  • ・問題を明確にするため、自分にとってうれしくない結果も正確に記録し、認識すること。
    ・問題が起こってからあたふたするのではなく、あらかじめ問題を想定して準備しておくこと。
    ・自分にできること/できないこと、得意なこと/不得意なことの境目をはっきりさせ、できること/得意なことだけに全力をかたむけること。
    ・何よりも続けられるように工夫すること。
    ・困難なことは意思(根性)でなく、知恵で乗り切る。

  • 実際に太っていた著者が薦めるレコーディングダイエットに説明する本。

    初めの第一章では痩せることのメリットについて述べ、そして二章でダイエットの格付けや種類――食餌系ダイエットと運動系ダイエットに触れる。
    そして三章で本題のレコーディングダイエットについて説明をする。


    レコーディングダイエット

    ・第一段階「助走」
    まずは食事したもの、食べた時間を全てメモを取ることに徹し、自分を把握する。我慢をすることは絶対してはならない。
    ・第二段階「離陸」
    体重、体脂肪を毎日計り、食べたものとカロリーをメモ。
    そしてどうしたらカロリー数を減らせるか想像。するだけ。
    ・第三段階「上昇」
    上のことをしながら、一日の摂取カロリーを決め、厳守。
    もしオーバーしても翌日のフォロー(一週間スパンで総カロリーで調整)
    水分を2Lを飲むようにすること。
    ・第四段階「巡航」
    75日付近で肉体的、精神的に不調が訪れる。
    停滞期は自分の記録を見直す。

  • オタキングこと岡田斗司夫さんは、一年間で50キロも減量に成功した。
    テレビでもおなじみだが、レコーディングダイエットは、ダイエットする人向けだけでもないような気がしました。

    “レコーディング“を続けていると、いずれ自己コントロール出来るようになる。
    それは、体重管理だけに有効というわけではない。
    お金や仕事、人間関係や将来のことなど、応用可能とのこと。

    迷いや目標達成に行き詰ったときに書き出すのは、道しるべになる。

    私も早速、レコーディングダイエットを始めてみました。
    無駄に胃袋に食べ物を放り投げていた自分に気が付いた。

    その食べ物は、“欲望“なのか体の“欲求“なのかを意識するようになり、無駄の無い生活を送りつつあります。

  • 2000年代にかなり売れた本。著者が体験したダイエットについて書いた本だが、レコーディングダイエットについての本だと思っていた。それは間違いないのだが、本質的にはカロリー計算を用いたダイエットと言えそうだ。
    著者はその後、リバウンドしたようだが、最近の写真を見たら、再び痩せたようだ。
    痩せた後にリバウンドしないで体型を維持するのは難しいものだと思う。ただ、それ以前に、まず痩せないと。リバウンドうんぬんは、痩せた後に悩むべし、そう言い聞かせて、ダイエットを始めよう。

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著者プロフィール

1958年大阪府生まれ。通称、オタキング。1984年にアニメ制作会社ガイナックス創業、社長をつとめた後、東京大学非常勤講師に就任、作家・評論家活動をはじめる。立教大学やマサチューセッツ工科大学講師、大阪芸術大学客員教授などを歴任。レコーディング・ダイエットを提唱した『いつまでもデブと思うなよ』(新潮新書)が50万部を超えるベストセラーに。その他、多岐にわたる著作の累計売り上げは250万部を超える。現在はYouTuberとして活動し、チャンネル登録者数は90万人を超える。

「2023年 『誰も知らないジブリアニメの世界』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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