2030年の旅 (中公文庫 ほ 20-1)

  • 中央公論新社
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  • Amazon.co.jp ・本 (248ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784122064645

感想・レビュー・書評

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  • 2017/12/19 読了
     有名な作家たちが描く様々な未来。IT化、AI、高齢化などそのテーマは様々。
     もっとも、私はこの本はあまり面白いと思わなかった。どの作家も、「現代社会」「未来社会」を表す専門用語を物語調に解説したような感じ。
     特にどんでん返しもなく、純然たる物語、小説として読むと面白みに欠けた。さらに、作家にとっては専門外だったからかもしれないが、若干認識を誤っていると思われる記述もあり。テーマを指定して原稿を依頼した結果、個々の作家の一番の強みを消してしまう結果になっていないか。

     説明文として見ても、小説として見ても中途半端であった。小説は小説として。また、用語は現代用語の基礎知識などを読んだ方がよほど勉強になる。

  • 2030年を想定して書かれた近未来SF。ここまでは進まないんじゃないか、いやもっと進むんじゃないかという様々な考えがあって面白い。2030年には私は60歳ですが、どんな世界になっているんでしょう?

  • 未来がどんなん?に興味があったのと、恩田陸につられて購入。
    いろんな作家の短編集なので、好き嫌いはあるかも知れないけど、
    恩田陸 逍遥
    支倉凍砂 AI情表現
    山内マリコ 五十歳
    喜田喜久 革命のメソッド
    が面白かった。

    2030年にもなって、ヘイSiriとか言ってるのは、かなり時代遅れらしいw

  • 【収録作品】「逍遙」恩田陸/「144C」瀬名秀明/「里帰りはUFOで」小路幸也/「AI情表現」支倉凍砂/「五十歳」山内マリコ/「神さまがやってきた」宗田理/「革命のメソッド-2030年のMr.キュリー」喜多喜久/「自殺者ゼロの国」(エッセイ)坂口恭平
     喜多喜久の作品以外は、「小説BOC2」2016年7月(中央公論新社刊)初出とのこと。

  • 読めないほどでは無かったですが、似たり寄ったりの発想で、企画倒れのような気もします。

  • 未来の日本のお話を描いた恩田陸を含む8人の作家による短編集。私が気に入った作品。

    恩田陸「逍遥」。意識上で集まった3人がなくなった時計の謎に挑む。それは空間を越えて、情報を他人と認知できる能力。いつの世界も技術が発達しても、ひとがやることは変わらないのですね(笑)

    小路幸也「里帰りはUFOで」日本のどこかの、どいなかの街。そこは日本でインフラが整備された街。友達と里帰りすることになった大学生の野宮淳一は、UFOの目撃話を聞いて。。
    自動運転が当たり前になった社会。世の中の暮らしがどう変わるのか。

    支倉凍砂「AI愛情表現」。AIに恋愛相談をもちかける浩太。AIはひとのパートナーになりうるのか、浩太の恋の行方は。ケータイセブンと言うドラマと何となく被りましたが、いつか共感しあえる関係になれたら良いね。

    山内マリコ「五十歳」。市役所の附託職員で働くキャリアウーマンだった牧野さん。若い研修の女の子がやって来て。少しでもやりたい仕事をやる。若さって、素晴らしいなと思いました。

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著者プロフィール

1964年宮城県生まれ。92年『六番目の小夜子』で、「日本ファンタジーノベル大賞」の最終候補作となり、デビュー。2005年『夜のピクニック』で「吉川英治文学新人賞」および「本屋大賞」、06年『ユージニア』で「日本推理作家協会賞」、07年『中庭の出来事』で「山本周五郎賞」、17年『蜜蜂と遠雷』で「直木賞」「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『ブラック・ベルベット』『なんとかしなくちゃ。青雲編』『鈍色幻視行』等がある。

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