スノウ・クラッシュ 下 (ハヤカワ文庫 SF ス 12-2)

  • 早川書房
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感想 : 22
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  • Amazon.co.jp ・本 (395ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784150113520

感想・レビュー・書評

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  • Q&A :「 メタバース 」とは何か?:現代のインターネットの「後継版」 | DIGIDAY[日本版]
    https://digiday.jp/platforms/wtf-is-the-metaverse/

    『スノウ・クラッシュ』 - あとりの本棚 〜SFレヴュー〜
    https://atori.hatenablog.com/entry/20010629/p1

  • カバーがね、こっちなのよ

  • 書かれた年代と描かれた世界観、構想がすごい。個人的にストーリーは尻切れとんぼに思えたが。

  • Y.Tも出てくるし、Dai5idって正しい読みは分からないけれどそのままの名称だと思っていたけれど、Davidか。言われてみればそうだな。
    メタバースを考えるにあたってヒューマン・インターフェースガイドラインを読んだって、世界を立ち上げるには基本部分をどう設計するか、構築するかが大事なんだな。

    解き放たれる部分がメインというかもっと大きく扱われるだろうと思って読み進めていたけれど、そういう終わり方なんだな。でも、そこがいなくなればママも安全にはなるものな。

  • メタバースという言葉の元ネタ。今頃読むからにはそんな理由しかない。
    リアルなメタバースについてはUIが劇的に改善されない限り用はないというのが読前読後でかわらぬ印象である。アイデアそのものにケチをつける気はない。

    そも、サイバースペースやらジャックインやら、ギブスンや士郎正宗が描写したコンピューター内世界に、概念自体には衝撃を受けたものの、ものすごい斬新さを感じていなかったことを、この読書で自覚した。おそらくは幼少の折にコミックボンボンあたりで出くわしていたアレコレが原因ではなかろうかと思う。
    似たようなところで『ブレードランナー』も挙げられ、おそらく映画をTVで見る機会を得るよりも前に、映画に触発された作品群を目にしていたがために新しさを感じられず、ルドガー・ハウアーに食われるハリソン・フォードという拭い難い第一印象を更新し得ずにいるのだろう。

    さて、本書の物語としての評価は not for me である。
    シュメール神話の独自解釈そのものはよいとして、それをヒロという人物がなんの疑いもなく受け入れたこと、突拍子もないそれがまさに事件の背景であったこと、それが探偵の謎解きのように説明されたこと。そんな理由による。なんでそんなドヤ顔で説明してんのヒロ?ってカンジ。
    探偵の謎解きに類するシーンは、たぶん、最高にがっかりするシーンで、かつてはそんなことはなかったのに、いつからそうなってしまった。『羊たちの沈黙』後、何年かしてサイコものが流行った頃か。犯人の動機がサイコで片付けられるようになってから、探偵ではなく犯人が語るようになってからか。

    主役不在でも物語が成り立つならいいとか思っていたが、この物語のクライマックスでは、主役と思える人物らと濃厚に接触していた敵役が、あまり登場しておらずまたアクション担当という印象を与えられていない人物と刺し違える勢いのアクションをやってしまい、主役は不在、準主役が脇役になっており、それはそれでしらけるなという学びを得た。

  • メタバースという言葉の元になったサイバーパンクSF、ということで25年くらい前の単行本(訳本)を手にとった(こちらは上下巻構成の文庫本だが)

    原書はちょうど30年前の1992年に出たもので、この時代から外挿した未来像なので、今読むとローテク感を感じるところがあり若干スチームパックっぽくも感じるが、それも楽しみましょう、ということで。。

    メタバースの描写はたしかに面白いと思うが、決してストーリーの本筋ではないので、「メタバース」とはを求めると若干肩透かしを感じるかも。
    純粋にSFを楽しむという心持ちで読むことをおすすめする。

    立ち向かう敵も、アメリカンっぽく明確です。
    神話や宗教の(味方によるとオーバーテクノロジー的な)解釈と現代テクノロジーを重ねて人間をハックしてる視点も好きです(基本的にはサイバーパンク好き)

    30年前の視点としてこれだけプログラマーやハッカーの重要性が描写されているのも、著者の先見の明の現れかもしれないなー、と感じた

  • メタバースの原典、その語源となったもののコンセプトを描いた小説、と紹介されることが多い本書。その下巻。

    メタバースという言葉について押さえておきたい向きにはぜひ下巻巻末にある著者による「謝辞」に目を通していただきたいです。そこに「メタバース」という言葉が生まれた背景が告白されているから。

    さて、巻末の「謝辞」は本編を楽しんでから目を通すとして、作品本体はどうだったでしょうか。ヒロとYTのスピードについていけましたか。

    自分は「メタバース」を理解する目的で本書を開いたため、なんだか最初からボタンを掛け違えたような収まりの悪さを感じてしまいました。

    しかし、こちらも巻末に収められた「訳者によるあとがき」で紹介された「ローカス」での書評を知り、納得。

    誤解を恐れず、分かる人には分かるかもしれない例えでいうと、ニール・ステーウンソンは小松左京に対する「筒井康隆」的立ち位置で存在感を出した作家であり、少なくとも「スノウ・クラッシュ」はサイバーパンクを「筒井康隆」的に描くと…そんな作品です。

  • 上巻の感想にも書いたが、設定そのものは面白いものの、あれもこれもと情報を盛り込み過ぎてどこかまとまりのない印象になっている。キーとなる神話や宗教などは日本人にはあまり馴染みがない人も多いと思うので、そこが読みづらくさせているのかも。幕切れも個人的にはイマイチ。決してつまらないわけではないのだが、万人受けする作品ではないかな。

  • 訳が分からない部分もあるが全体として面白い
    カバーイラストもいい感じ
    表紙   8点鶴巻 和哉   日暮 雅通訳
    展開   6点1992年著作
    文章   7点
    内容 770点
    合計 791点

  • (上下巻共通)
    ポストサイバーパンク SF だそうですね。
    移動についての小説って感じが強いです。
    サイバースペースについては、より現時点での技術に近い感じで SF っぽくないですね。
    現実をモデル化したようなスペースと VR による視野って感じ。
    そんなに SF している感じでもないかな。
    ネズミモドキのエピソードはよかったな。
    ピザ配達については、あまり印象に残らなかったけど。

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