- Amazon.co.jp ・本 (366ページ)
- / ISBN・EAN: 9784152096975
作品紹介・あらすじ
「地図よりコンパスを」「安全よりリスクを」「強さよりレジリエンスを」……追いつくのも困難な超高速の変革がデフォの世界で生き残るには、まったく発想の異なる戦略が必須だ。屈指の起業家とジャーナリストによる必読のイノベーション/ビジネス・マニュアル。
感想・レビュー・書評
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メディアラボでの考え方。
地図よりコンパス知りたくて手に取った。
概ねなるほどと思える話だが、どのエピソードもプリンシプルズに沿わせるとやや複雑な話が多くあまり頭に入ってこなかった。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
書店で目に入ったので購入しましたが、まず他の方も指摘しているように全編通して感じたのは翻訳の質の低さ・・・。原文の英語も固有名詞や人名などが多く出てくるので、わかりづらいのかもしれませんが、それにしてもこの翻訳の質は低い。読んでいてフラストレーションが溜まりましたので、相当赤入れしたほうが良いと思います(誤字脱字もありました)。肝心の中身はどうかというと、申し訳ないですがこれもある意味「ありがち」だと思いました。インターネット黎明期からこういうテイストの本は山ほどあって、メッセージも正直目新しさはありませんでした。自分たちがユニークだということをアピールしたいのかもしれませんが、正直「あなた方こそ型にハマったありがちな人々ですよ」という印象も受けてしまいました。ブラックスーツとネクタイのエスタブリッシュメントをかなり揶揄していますが、あなたがたも実は自分で気づいていないかもしれませんが相当型にハマっていますよ、と第三者的には思ってしまいます。
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伊藤穣一が未来を予測する9つのキーワード。どれも鋭い切り口なのだが、MITなどでの研究事例がベースになっていて少し馴染みが薄いのと、やや自分には翻訳が読みづらいところがあり、消化しきれない感じであった。
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1895年、パリのグランカフェ前。人類史上初の活動写真を見るために集まったパリジャン。地下室でリネンに映写された50秒のフィルム。工場の陰から出てくるぼやけた女性の画像、そよぐスカート。列車のフィルムには満員の観客が逃げ出そうとする事件も。『映画化の創設神話」は、華々しく開かれたが、これを企画したリュミエール兄弟は成功しなかった。単一視点、単一場面から、つなぎやカットを駆使した今の映画に仕上げる可能性に到達せず、発明した技術を充分に活かせなかったからだ。
人間は適応性を持ちながらも、生産性に注目した社会を築き上げた。生物として、種の保存を本能に、個体数を拡大する事が望まれるならば、生産性向上とは、生命の根源的な欲求にも繋がるのだろう。発明し、学び、発展させる。そしてこのサイクルは活発化し、より加速する。本著には、これに対処するための原理が綴られる。
ー権威より創発、理論より実践、プッシュよりプル、能力より多様性、地図よりコンパス、強さより回復力、安全よりリスク、モノよりシステム、従うより不服従ー 目次だけでも十分に思想が伝わる。つまり、既成概念を乗りこなす再現力よりも、新たな世界を創造する新規性こそが、我々の存続を確かなものとする蓋然性が高まる、という素朴なプリンシプルズだ。
言われた通りにしているだけでノーベル賞を受賞できた人はいない。アメリカの公民権運動は、市民の不服従なしには起こらなかった。大事なのは完璧な繰り返しなんかじゃなく、変化を起こす事、変化に備える事なのだろう。 -
岐阜聖徳学園大学図書館OPACへ→
http://carin.shotoku.ac.jp/scripts/mgwms32.dll?MGWLPN=CARIN&wlapp=CARIN&WEBOPAC=LINK&ID=BB00608838
テーマ9 産業と技術革新の基盤をつくろう
MITメディアラボ所長がクラウドソーシングの父と組んで贈る「AI時代の仕事の未来」。
「地図よりコンパスを」「安全よりリスクを」「強さよりレジリエンスを」……追いつくのも困難な超高速の変革がデフォの世界で生き残るには、まったく発想の異なる戦略が必須だ。屈指の起業家とジャーナリストによる必読のイノベーション/ビジネス・マニュアル。(出版社HPより) -
なんか難しくて読みづらい本でした。
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MIT伊藤穣一先生の、現代から未来を見通す著書。新世界で取り残されないための根本原理とも言える価値観の変換について。さすが多方面多分野の研究を参照しながら、9つの原理を紹介されています。タイトルはそれぞれ端的でとてもわかりやすいのですが、具体例が凡人からみると高貴すぎて頭に入ってきませんでした。
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絶え間なく変化する現代は「非対称性」、「複雑性 (1)異質性、(2)ネットワーク、(3)相互依存性、(4)適応性」、「不確実性」の3つが起こるので、これらにどうやって対応していくのか?
それを9つの原理(プリンシプルズ)にまとめたのが本書になります。
テクノロジーの話から細胞の話にいったり、歴史の話になったりしますが、いかにも早川書房な本という感じで内容は非常に深いです。 -
ソフトウェア時代の考え方。色んなとこからいっぱい集まる。失敗の低コスト化が印象に残った。
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「結論」にある次の記載と:
[...]あるいは14世紀のペスト並の規模で伝染病が広まるかもしれない。人類絶滅事象は、みんなが思うほど可能性が低くはない。
「訳者あとがき」にある次の記載から:
[...]未来のことなんかわからない、と彼らは言う。[...]繰り返し主張されているのは、多様な可能性をどうやって現実のものとするか、という話だ。
この本が書かれた当時から、今はまた違った状況にあるのだろうが、この本に書かれた9つの原則は、まだ有効であるように思った。「訳者あとがき」は有用。 -
小難しくて難解。染み込まない。
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特に新しいコンセプトはないよ、文章後世も酷い
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少々難解な部分もあったが、面白かったです。
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わからんかった。
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イノベーションを起こすために必要な要素9つについて解説している書籍。9つの要素について事例を交え解説。直訳でやや読みづらい
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ネットワーク優位の世界にあって、社会にどう適応していくかを考えた本。旧来の生産性的価値観との相性は悪く、そこをどう混ぜていけるかが鍵と思われる。未来に向けて必読の書。
以下、備忘用メモ。
1.権威より創発
2.プッシュよりプル
3.地図よりコンパス
4.安全よりリスク
5.従うより不服従
6.理論より実践
7.能力より多様性
8.強さより回復力
9.モノよりシステム -
MITはどのような理念で運営されてるか?
結果として、外部の変化に適応するプロジェクトを運営できるのか?
その実現のための指針が記述されています。
これらの指針は、会社そしてそこで働く私たちの行動指針、価値にも再考の余地を与えてくれるはずです。
地図よりもコンパス
記載されていた指針の一つです。
組織には、方角があれば、あとは自律的に機動的に対応ができるということ。
私は私の行動を振り返る書籍となりました。 -
メディアラボ所長の伊藤穰一氏が著者の本書は、これからを生き抜く上で重要な原理原則を紹介している
メディアラボで行われている研究にも言及していたり、所々心を打つような言葉が書いてあるが、全体的に難解な日本語で書いてあり、理解が難しい
翻訳の問題なのか、自分の語彙力の問題なのか切り分けができないまま読了
しばらく寝かしてから再読してみる予定 -
これからの社会や人生を意義あるものにするために必要な9つの原則について、伊藤穰一さんとジェフ・ハウさんが解説するもの。未来予測も入っていて、参考になる。「権威より創発」「強さより回復力」「能力より多様性」など、ぼんやりと感じていたことを簡潔に言語化してくれ、事例も紹介しているので、ハラオチしやすい。解説にあった「共通して重要なことは、楽観的に面白がる能力」という一言に全てが集約されていると思う。
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ところどころ光る言葉が出てくるが、全体的にというか詳細を読もうとすればするほど理解がしづらくなる。詳細に目を瞑り、大まかな思想をつかもうとすることで、MITメディアラボの指向性が掴める。時代の変化についてよく記述、表現されていると思うが、他書とリンクして考えるとわりと自然なことのようにも聞こえる(ハインドサイトだが)。
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vucaワールドにおける9つの行動原理を、具体例とともに書いた本。抽象化された表現が多いがゆえになかなか掴みづらいが、行動を評価していく軸になりうる9つは、日々振り返るための軸としてみるにはいいかも。
過去の歴史から紐解かれてもいるので、教養として勉強になる。インターネット、ムーアの放送、シンギュラリティ、人工知能に詳しい彼らだからこそかけた文脈。
権威より創発、プッシュよりプル、地図よりコンパス、安全よりリスク、従うより不服従、理論より実践、能力より多様性、強さより回復力、ものよりシステム。 -
Google並みの翻訳 正直内容よく分かりませんでした…
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ビジネス
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【由来】
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【期待したもの】
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【要約】
・これまでと同じ考え方では立ち行かなくなる、まわせなくなる。
【ノート】
・9つの原則というのは次の9つで、自分にとっては直感的に分かりやすいもの、よく分からないもの、分かるけど首肯しかねるものが混在している。
・権威より創発
・プッシュよりプル
・地図よりコンパス
・安全よりリスク
・従うより不服従
・理論より実践
・能力より多様性
・強さより回復力
・モノよりシステム
比較するフォーマットになっているのは、かつては通用していたパラダイムが変容しているということを端的に表現されている。自分はITベンチャーなど、小回りの聞く小さな組織ばかりに所属してきたので、そうだよねとうなづける項目が多い。envisionだったり、自分が個人的な思いで動いていることとのリンクを感じられて、嬉しいような凡庸なような。ただ、このような視点と言うか潮流への感度を大きな組織で維持、反映するのは大変だろうと思う。
・総じて「うちではずっとそうですが?」と言えることが多かったような印象だが、小さな組織だと、そうでないと続けてこれなかったというのもあるだろうし、後出しのバイアスがかかっている可能性も大いにあるだろうから謙虚でないと。
【目次】
1. 権威より創発
よく分からんかったがMITの垣根とか気にしないナイトという合成生物学の人のこと
2. プッシュよりプル
巻き込むってことか。「力を中心から周縁の動かし、ひらめきによる発見を可能にして、イノベーターたちが自分の情熱を探り出す機会を提供する。これは人々が自分の必要としていたものを見つけられるようにしてくれるだけでなく、自分が必要だとも知らなかったものを見つけさせてくれる」(P97)
イノベーションはいまやエッジで起こるようになっている。資源は必要に応じてプルされる。世界は「ストック」から「フロー」に移りつつある。
「プッシュよりプル」では、完全に意識を開き、その場にいて、探求と好奇心を通じたきわめて広いネットワークを開拓できなくてはいけない。さまざまな関心事のポートフォリオを持ち、機会や脅威に対してその都度素早く対応できる能力を持つ必要がある。過去ーまたは未来ーにこだわりすぎると視野が狭まり、変化や機会や脅威への対応力が弱まる。多くの点で、これは禅や格闘技の訓練と同じで、献身とオープンな心が求められるのだ。
3. 地図よりコンパス
方向性ーコンパスーを持つことの重要性と、複雑性や変化の世界を地図に落としたり計画したりする落とし穴(中略)成功への鍵はルールや、果ては戦略ではなく文化だ。道徳的な指針の話であれ、世界観の話であれ、感性や嗜好の話であれ、ぼくたちがこうしたコンパスをセットするのは自分たちが作り出した文化と、その文化をイベントやメールや会合やブログ投稿やルール作りや、果ては流す音楽を通じてどう伝えるかを通じてのことだ。それは、ミッションステートメントやスローガンよりは、むしろ神話体系のようなものだ。
*ここの含意には若干の危うさを感じる。
4. 安全よりリスク
中国の混沌とした市場のことが例として。「リスクと実験を受け入れるどころか喜ぶこと。そして失敗してゼロからやり直してもかまわないと思うこと」「もっとその場しのぎの付け焼き刃だった時代への復帰」(P157)
5. 従うより不服従
創造的な不服従。免疫系やインターネットなどは攻撃されると強さを増す。システムは適応して強くなる。その複雑性と、かれらが存在すらしないかもしれないものを探そうとしている事実をマネジメントする唯一の方法は、自己適応的なシステムを作ることだ。「自分で考えて権威を疑問視する」
「言われた通りにしていてノーベル賞を受賞できた人はいない」「頑健な不服従」
6. 理論より実践
それっぽい論文で試す(騙す)話。(P214)まるでどこか遠くの島だけで話されている言語で議論に勝っているようなものだ。
7. 能力より多様性
8. 強さより回復力
9. モノよりシステム -
9プリンシプルズ:加速する未来で勝ち残るために