遠縁の女

著者 :
  • 文藝春秋
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感想 : 31
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  • Amazon.co.jp ・本 (268ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784163906225

感想・レビュー・書評

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  • 1:機織る武家/2:沼尻新田/3:遠縁の女 の3編収録。
    1:嫁ぎ先は貧しい武家の入婿の後家。故に家に居場所はない。夫の不出来から禄を減らされ、副業で機織りを始める主人公。環境の変化がこんなにも性格に影響を与えるのか。
    2:海の近い荒地を新田開発する。不思議な女性との出会い。防風林の松の根元にできる ショウロの存在が印象的。
    3:遠縁の女とは何者か。男が絡め取られていくようで恐ろしい。主人公が最後にこのような判断をしたことは、よかったのだろうか。いやこのような結末を迎えてほしくなかった。

  • 青山文平の時代小説は、たまたま設定が江戸時代やそれ以前であるだけで、テーマはとても現代的。

  • 驚愕??さもありなんという筋とおもうが。

  • オール讀物2016年5、10月号、2017年1月号掲載の3編を収録して2017年4月文藝春秋刊。いずれも、武家の女性とそれを取り巻く社会がテーマで、面白く楽しめた。あまりマッチしない表紙絵が残念。

  • 青山文平を初めて読みました。
    短編ですが、非常に良いと思いました。

    どの作も終わり方が独特で、余韻の残る読了感でした。特に最初に読んだため印象に残った一編目の「機織る武家」はそこで終わるのかという場面が印象的でした。

    歴史の考察が深く、薄っぺらい歴史ものではなく、古い日本の情景を通して、人の心を深い部分を描く小説は新しくも感じました。

  • 女心はわからない

  • 【五年の武者修行から帰ってみれば……濃密な傑作時代小説】五年の武者修行から国に戻った男が直面した驚愕の現実と、幼馴染の女の仕掛けてきた罠。直木賞受賞作に続く、鮮やかな世界。

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著者プロフィール

作家

「2022年 『ベスト・エッセイ2022』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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