そして、バトンは渡された

著者 :
  • 文藝春秋
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  • / ISBN・EAN: 9784163907956

感想・レビュー・書評

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  • やっと図書館の順番がきました。
    本屋大賞受賞、おめでとうございます。
    素晴らしい、レビューが沢山あるので、気がひけますが、一応、拝読した記念に書かせていただきます。

    まず、カツ丼とメロンパンの朝食で始まる、血縁のない育ての親の森宮さんと優子の間の空気間がなんてあたたかいのだろうと思いました。
    まだ37歳の森宮さんが、17歳の優子のために、他の二人の年輩の父親より、よい父親になろうと、手の込んだ料理を毎日作ったり、優子の友達をもてなしたり、ピアノを買おうとしたり、歌まで覚えて、色々とさりげなく頑張るところが、泣けます。
    優子が、高校を卒業するとき、担任の向井先生からもらった手紙に、「あなたみたいに親にたくさんの愛情を注がれている人はなかなかいない」と書かれていますが、この先生の手紙に要はつきると思いました。
    優子は何度も戸籍上の親が変わっても、すべての親から(水戸さん、梨花さん、泉ヶ原さん、森宮さん)、離れて暮らすようになっても愛情を注がれ続けています。
    親が何度変わっても、必ずしも不幸でない。
    親の人数が多いというだけで、森宮優子は、とてもとても幸せな女の子でした。

    • まことさん
      ありがとうございます!
      夕べ、『傑作はまだ』も読了しましたが、すごく、よかったです。やっぱりほっとできる作品でした。
      ありがとうございます!
      夕べ、『傑作はまだ』も読了しましたが、すごく、よかったです。やっぱりほっとできる作品でした。
      2019/05/15
    • よろしくお願いしますさん
      まことさんのレビューを見て読みたくなりました
      まことさんのレビューを見て読みたくなりました
      2020/08/25
  • 最後、水戸さんに会えましたね…良かった。
    優子にとっては唯一生きている肉親である水戸さん。
    百通を超える手紙も読まれず、ブラジルから帰国しても一度も会えないままで、これでいいのだろうか…と思っていましたが、森宮さんの心遣いで会うことができ、本当に良かったと思います。

    優子の実の母親は他界し、父親も海外へ行ったきり一度も連絡は取れず、その後父親は2回替わっています。
    10代の多感な時期にそれだけの変化があっても優子は一度も誰かを恨むことはせず、悲観することも実の親がいる友達に嫉妬することもなく、まっすぐ育っていく。
    それはきっと優子が、親になった大人たちみんなに愛されていたからなのですね。

    また、この作品ではメールや電話のやり取りが一度もありません。手紙のみです。
    小さい頃にブラジルのお父さんへ宛てた手紙。お父さんから優子へずっと届いていた手紙。高校の卒業式の日、向井先生からもらった手紙。早瀬君から森宮さんへ(CDを添えて)、梨花さんから優子へ。たくさんの想いが手紙に乗せられていきました。
    これもバトンなのかなと考えつつ読みました。

    水戸優子、泉ヶ原優子、森宮優子、そして、早瀬。

    新しい名前とともに、優子はどんな未来を紡いでいくのでしょうか。とても楽しみです。





    • アールグレイさん
      かりんとうさぎさん、今晩は、そしてバトンのレビュー、私も読ませて頂きました。かりんとうさぎさんのは、いいね!を3つはつけないといけませんね。...
      かりんとうさぎさん、今晩は、そしてバトンのレビュー、私も読ませて頂きました。かりんとうさぎさんのは、いいね!を3つはつけないといけませんね。学生時代、感想文は得意でしたか?
      2021/03/17
    • かりうささん
      ゆうママさんこんばんは。
      そんな風に言っていただけてとても嬉しいです、ありがとうございます。
      きっと作品が素晴らしかったからだと思います^ ...
      ゆうママさんこんばんは。
      そんな風に言っていただけてとても嬉しいです、ありがとうございます。
      きっと作品が素晴らしかったからだと思います^ ^
      2021/03/18
  • うどんは好きですか?

    うちは家族みんな好きなんですよね
    そしてうどんといえば讃岐うどん
    讃岐うどんといえば丸亀製麺ですよねw
    安くて美味しい!

    先日暑かったのでざるうどんなんかいいかな?と奥さんと一緒に行ってきたんですが
    奥さんはトマたまカレーうどん食べてましたw
    暑いときこそ熱いもの食べる派なんですよね
    自分は暑いときこそ熱いもの食べる…はぁあ?なので初志貫徹でざるうどんを食べましたよ

    もくもくとざるうどんを食べててふと顔をあげたら奥さんの服装が変わっててあれ?どうしたん?と思ったらいつの間にか紙のエプロンしてました

    『カレーうどんは渡された』なんちて

    さて『そして、バトンは渡された』です

    面白かったです
    変な設定と森宮さんのキャラクターが面白かったです
    面白かったですが感動はしなかったな〜
    なんでだろ?
    瀬尾まいこさんとの相性イマイチなんだよな〜やっぱ

    • 土瓶さん
      そしてうどんは
       
      いやいや、そんな簡単なわけはないぞ。
      …………………………。
      ダメだぁ。わからん。
      か、カレー。_| ̄|○
      そしてうどんは
       
      いやいや、そんな簡単なわけはないぞ。
      …………………………。
      ダメだぁ。わからん。
      か、カレー。_| ̄|○
      2022/05/26
    • ひまわりめろんさん
      作中森宮さんがドライカレーを作ってるのがヒントでした(そんなわけあるか!)
      作中森宮さんがドライカレーを作ってるのがヒントでした(そんなわけあるか!)
      2022/05/27
  • 親が複数人いるという設定の話なら、例えば伊坂幸太郎さんの「オー!ファーザー」とか映画なら「スリーメン&ベビー」というコミカルな話があるが、こちらはタイトル通り複数の親たちの愛情のバトンを受け取りながら成長する女の子の話。

    主人公・優子は第一章では高校三年生、18歳。
    彼女は姓が水戸→田中→泉ヶ原→森宮と3回も変わっている。実母は3歳の時に事故死、小5の時に海外赴任する実父と別れ、実父と離婚した継母・梨花と共に日本に残る。その後、梨花が2度再婚したために父親がさらに二度変わり、梨花は最後の父親・森宮と離婚し出て行ったために森宮と二人暮らししている。

    何とも波乱万丈の人生だが瀬尾さんらしく優子はその状況も飄々と受け止めている。
    何しろ自身は『全然不幸ではない』と思っているのだ。それも強がりなどではなく本当に。

    森宮は優子と20歳ほどしか違わないのだが、理想の父親になろうと奮闘している。料理が得意な森宮は始業式だのなんだのと御馳走を作り、やたらとお菓子を買ってきて二人で楽しそうに食べている。
    彼の目指す父親象はややずれているが、それもまた優子が暮らしやすくするための思いやりかも知れない。

    作家さんによっては残酷な虐待の話にも、あるいは逞しく生きていくノアール作品にもなりそうな設定なのだが、瀬尾さんはほんわか温かく描いている。
    行き当たりばったりで再婚離婚をくり返す梨花ですら、最後に『計画的な結婚』だったのだと分かる。
    冷静に読めば大人たちの事情に振り回される優子が可哀想な場面も多々ある。それでも彼女がひねくれずに育ったのはその大人たちが優子を大切に思っている気持ちが彼女に伝わるような、そういう接し方をしてきただからだろうと思う。大切に思うなら振り回すなよ、という矛盾はあるのだが。

    実父・秀平、一人目の継父・泉ヶ原、二人目の継父・森宮。そして優子が一番長く暮らした継母・梨花。それぞれの愛し方は違うが、皆自分なりの方法で優子を愛してくれた。
    個人的には物静かな泉ヶ原が一番すきだった。『そばにいる人が静かに見守ってくれることで得る平穏』を優子が初めて知った父親だった。
    だが物語としてはわいわい言ってちょっとズレている森宮が良いだろう。

    もう一人、学校の担任・向井先生も素敵な教師だった。最初は優子の境遇に心配していたようだが、『よくあるような親子関係なんて、目指さなくたっていいんじゃない?』と見守ってくれている。
    ちなみに解説の上白石萌音さんも向井先生推しのようだ。

    第二章、22歳になった優子は早瀬という同じ年の青年(彼もまた振り回しているような)と結婚することになり、親たちに挨拶に行く。
    その時の泉ヶ原も良かった。一緒に暮らしていた時は物静かだった彼が、優子の結婚を心から喜び、初めてお酒を飲む姿を見せている。彼の感激振りがいかに優子を大切に思っていたかが改めて分かった。

    最後のシーンはタイトル通り。様々なタイプの大人たちの愛情のバトンを受け取った優子は、早瀬と共に新しいスタートを切る。
    ところで森宮の次の『目指すもの』は何なのだろう。理想の父親の次は理想のお祖父ちゃんだろうか。

  • 「あなたみたいに親にたくさんの愛情を注がれている人はなかなかいない」
    優子が高校の卒業式の日に担任の向井先生からもらった手紙の一節だ。この言葉に、この本の全てが集約されている

    たくさんの信じられないようないろんな形の愛情がいっぱい詰まった物語だった

    父親が三人、母親が二人。家族形態は17年間で7回も変わった
    血の繋がらない親の間をリレーされ、4回も名字が変わったけれど、それぞれの愛され方で優子はいつも愛されていた

    世間一般の常識から言えば、なんて不幸な子だとなるのだろう
    級友は、家庭のことに踏み込むのはいけないことだと避けるし、担任は、「困ったことや辛いことは、話さないと伝わらないよ」と言う

    最初は、こんなこと有り得ないという思いがぬぐいきれなかったが、梨花さんや泉ケ原さん、森宮さんの優子を思う愛の深さと、はちゃめちゃな愛情表現に私までもが魔法にかけられたように、いつのまにかこんなこともあるかもなと思い、やがて絶対あってほしいなと思うようになった

    「娘を一緒に育ててほしい。娘の人生を作ってほしい」
    と梨花さんに言われた森宮さんは、
    「本当にラッキーだった。明日が二つ。自分の明日と自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日がやってくる。未来が二倍以上になるのが親になることだよ」
    と、目を輝かせる

    自分の子どもを持ったこともない森宮さんが精一杯優子を思い、森宮流で、その愛情をストレートに表現する姿に、いっぱい笑わされ、いっぱい泣かされた

    次々と回されていったバトンは、最後、早瀬君と優子が作り出す大きな未来へと渡された

    自分じゃない誰かのために毎日を費やすことは、その人だけではなく自分をも幸せにすることを教えてくれる





  • 本屋大賞受賞作です。
    母親が2人、父親が3人。
    名前が4回も変わってしまう女の子。
    本人のインタビューで「いい人ばかりが登場する物語を書きたかった」と言われるように、親になる人すべてがそれぞれの良さがあり、みんながよい親になれるように頑張っています。
    読後感もすごくよく、老若男女におおすすめの一冊でした。

  • 本屋大賞に選ばれてから気になっていた作品。
    友人から借りて読了。

    いやー、本作すごく良い作品ですねー(*´ω`*)

    表現するならば完全に「逆アウトレイジ」状態。
    そう、出てくる奴「全員善人」です( ̄∀ ̄)

    ゆるりとした雰囲気の中に感動あり、笑いあり…
    自分が知る今までの本屋大賞の中でも、最も本屋大賞っぽい作品では無いかと思いました。

    「親になると明日が2つになる」というところの言葉、スゴく素敵だなぁと。

    自分は子供が小さい(3歳)ので、まだあまりそう感じたことは無く…今はただ「遊んでるだけで可愛くて楽しい」くらいの感覚です。
    これからさらに子供の未来を感じる楽しさがあるかと思うと、子育てって夢があるなぁと…

    あと、本作のMVPは圧倒的に森宮さんだと思います(°▽°)

    そのすっとぼけたキャラクターで笑いをかっさらい…そして、そんな森宮さんだからこそ、その隠し持っていた覚悟には胸を打たれますね…(*´Д`*)

    一人でボール奪ってドリブルしてゴールまで決めてしまった感じです。
    いやー、森宮無双に感服…m(_ _)m

    この作品に対しては、おそらく否定的な意見もあるんだと思います。
    こんな上手くいくはずない、こんな世の中甘くない、こんな良い人ばかりじゃない…等々。

    一理あるとは思うんですが、でもそんなこと言ってしまうのは無粋かなぁと…

    こんな世の中だからこそ、こういった圧倒的に明るい作品にも意味があるんじゃないかなと。
    そういったアプローチで、人に夢や希望を与える作品もあっても良いんじゃないかと…個人的には思うのですが。

    さあ、なんか感想書き疲れたので、にんにくとにらたっぷりの餃子でも食べようかな…

    <印象に残った言葉>
    ・困った。全然不幸ではないのだ。少しでも厄介なことや困難を抱えていればいいのだけど、適当なものは見当たらない。いつものことながら、この状況に申し訳なくなってしまう。(P8)

    ・梨花さんはそう言うけど、何も気にしていないんだと思う。だから、毎月無駄遣いをしてしまうのだ。それに、私のお母さんになった時もそうだけど、梨花さんはどんな生活でもちゃんと楽しんでいる。(P141)

    ・練習しながらうすうす勘付いてはいたけど。……でもこの曲歌ってると、必要以上にやる気が出たよ。通勤電車の中で、広がる自由を求めてってうっかり口ずさんでしまった時は、みんなに白い目で見られたけどな。(P248、森宮さん)

    ・優子ちゃんの親になってから明日が二つになったって。そう。自分の明日と、自分よりたくさんの可能性と未来を含んだ明日が、やってくるんだって。親になるって、未来が二倍以上になることだよって。(P315、森宮さん)

    ・「森宮優子」向井先生の声に「はい」と答え起立する。森宮優子。いい響きのいい名前だ。つぎ、自分の苗字を変えることがあるとするのなら、それは自分自身だ。それまでは森宮優子。それが私の名前だ。(P317)

    ・お父さんに認めてもらわないと結婚はできないです。(P403、早瀬)

    ・本当に幸せなのは、誰かと共に喜びを紡いでいる時じゃない。自分の知らない大きな未来へのバトンを渡す時だ。あの日決めた覚悟が、ここへ連れてきてくれた。(P420、森宮さん)

    <内容(「BOOK」データベースより)>
    森宮優子、十七歳。継父継母が変われば名字も変わる。だけどいつでも両親を愛し、愛されていた。この著者にしか描けない優しい物語。 「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった。 でも、全然不幸ではないのだ。」 身近な人が愛おしくなる、著者会心の感動作

  • 「ひと」が本屋大賞2位だった2019年、1位だったのがこの作品。
    皆さんレビューとっくに書かれているし、今さらのようですが~
    やはり素敵な作品だから、好きなので。

    森宮優子、17歳。
    継父継母が複数いて、家庭環境が7回も変わったという育ち方をしています。
    なんでまたそんなことに?! アイデアは面白いけど、そんなことがありうるのだろうか…説得力のある展開になるのかな?と、ちらっと頭の隅っこに疑問はありましたが。

    優子がひねくれることもなく、淡々と事態を受け入れている様子が好もしい。
    何も気にしていないはずはないんだけれど、そんなことよりも大事なことがある、と知っている。
    今の父親の森宮さんが愛情たっぷりで、一生懸命に奮闘してくれる毎日。そういう今があるから。

    実の親は一体…?というのがずっと気になっていました。
    真相がわかってみると、それは…
    やっぱり、そんな風に隠し通してしまったのはいけないよねと思うけれど、切なくて、無理もないのだろうかと同情する気持ちも起きます。
    バトンを渡された人たちが皆それぞれにいい人で、少しずつ違う形でしっかり愛情を注ぎ、優子はちゃんと育った。
    実の親であるかどうか、ではないんですね。

    そして、後々、ついには実の親にも会えました。
    何年ぶりであっても、会ってしまえばそれはまるで空白がなかったかのように…
    奇跡のようで、当然のようでもある。
    そんな説得力を感じられて、よかったです。
    心地よく読み終われました。
    これだから、誰にでもおススメ出来ますね。

  • 良書!文句なしの★×5

    殺人事件大好きな私なんかが読んでも、とても胸に染みる一冊。

    これまた会社の方にお借りした本。

    最初の数ページは、簡単な本だな。
    子供でも読めるな。
    内容薄いのかな?と少し懐疑的に見た部分もあったが、暫く読むと本書の主人公である優子の前向きさにどんどん惹かれていく。

    優子の魅力も本書に惹きつけられる要因だが、それだけでなく登場人物の全てが魅力的な人間ばかりだった。

    一癖、二癖ある人物でも、そのどこか足りない人となりまでもがみずみずしく魅力的に描かれている。

    この本は決して難しい本ではない。

    小学校高学年くらいの子であれば読めるのではないかな?
    読書嫌いの人でも読み始めたら楽しめるのではないだろうか??

    読書好きの人にもきっと受け入れられるだろうそんな一冊だった(*^^*)
    後味も凄くヨシ!おススメです!!

  • 「私には父親が三人、母親が二人いる。 家族の形態は、十七年間で七回も変わった。 でも、全然不幸ではないのだ。」 身近な人が愛おしくなる物語。

    みんなからいつも愛されていた優子。ならばなぜ?みんな彼女の元から去って行ったのか(産みの母親のみ死別)、それが気になってしょうがなかった。特にブラジルに行った産みの親のお父さん、どこに行ったの⁉︎

    17歳の今一緒に暮らしているのは森宮さん。まったく血の繋がりのない37歳の父。森宮さんは子供っぽくて少しずれていて父親らしくないけど、いつもそばにいて一緒にごはんを食べてくれる。

    餃子、かつ丼、ラーメン、オムライス、ドライカレー…等。そして出てきたスイーツは数知れず。これがもう本当に美味しそうで、幸せそうで。
    一緒に食べた分、食べた時間だけふたりはかけがえのない家族になっていったんだと思う。

    大人になった優子は、ある事をきっかけに親めぐりをする。今だからわかるそれぞれの愛の深さ。そして、彼らが去って行った理由。

    家族ってなんだろう。他人でもこんなに愛せるって凄いな。そんな人いるわけない…を、いるかもしれないと思わせてくれる瀬尾まいこマジックを楽しみました♪

    この本の中で私の好きな歌が出てきて、それがまたこの作品にぴったり。森宮さんと優子の関係だなと思うと泣けた。

    ただ、ある人のした事を私なら許せるだろうか。「強運の持ち主」でも感じたぐるぐる渦巻く気持ち。

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著者プロフィール

1974年大阪府生まれ。大谷女子大学文学部国文学科卒業。2001年『卵の緒』で「坊っちゃん文学賞大賞」を受賞。翌年、単行本『卵の緒』で作家デビューする。05年『幸福な食卓』で「吉川英治文学新人賞」、08年『戸村飯店 青春100連発』で「坪田譲治文学賞」、19年『そして、バトンは渡された』で「本屋大賞」を受賞する。その他著書に、『あと少し、もう少し』『春、戻る』『傑作はまだ』『夜明けのすべて』『その扉をたたく音』『夏の体温』等がある。

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