- Amazon.co.jp ・本 (288ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167124038
感想・レビュー・書評
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再読。
こうして今読み返してみても、現在と似たような議論を当時からやっていたんだという感じを持った。また著者自身、非常に”耽美”な人なのだなと強く感じた。
精神性というものはあまり突き詰めても理解されないような気がする。だけど未来のためではなく、今のために生きその結果として未来があるという考え方には同意する。
後半の対談に出てきた、”現実派”と”現実肯定派”の違いについての説明が結構心に響いた。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
「お茶漬けナショナリズム」と
「文武両道と死の哲学<対談>福田瓦存」が面白かった。
・前者は西洋との比較をやめて自然な日本人になれという説 -
今の日本で議論になっているようなことが、
この本で論じられていたりする点は興味深い。
彼の考え方すべてに同意できないし、
その背景にある思いは美意識的なものから
来ていたのかもしれない。
しかし、三島由紀夫が当時の、
そしてこれからの日本を憂えていたのは確かだと思う。 -
細かい部分で三島の心配している事や言っている事に同意する部分はあるのですが、全体を通して、何か違和感を感じます。三島の小説を読んだり、他の人の三島評を読んだりしてトータルに考えるなら「この人は本当は非常にセンチメンタルな人で自分を男性的に見せようとしている」のではないかという事でした。その虚勢の張り方が好きなのだと、なんとなく思うのでした。
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2013/10/8
知識がないためなかなか読みづらかった。ただ、憲法改正だとか今もずーっと議論されてる内容を昔からしてたんだなあと感じた。 -
エッセイと対談を収録。
あとがきにもある通り、別の、手元にあるエッセイと比べても砕けた口調で語りかけるような文章が続いている。そのせいか、三島由紀夫の情熱がいつにも増してページからにじみ出ているように思われた。 -
たまには、読まねばならない本ですね。
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おもしろかった。「なるほどなぁ。」と思わさせられる示唆に富んでる。三島由紀夫が現代社会を切るとどう書くのか、すごい気になる。
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三島文学は、彼自身が日本刀の代わりにペンを持ち『豊饒の海』をもって完結し、更に日本刀に持代えて檄文で、命より大切な物があるのだと絶叫決起し最後を終えました。三島こそ最後の侍ではなかったかと思います。