- Amazon.co.jp ・本 (408ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167136130
作品紹介・あらすじ
森で拾ったその犬には、なにか知性のようなものが、意志に似たものが感じられた。孤独な中年男のトラヴィスは犬にと名を与え、半信半疑の対話を試みる。徐々にわかってくる信じがたい事実。それにしても、犬は何を警戒しているのだろう。繁みの陰に、暗闇の奥に、なにか恐るべき"もの"がひそんでいるのか。
感想・レビュー・書評
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人間の言葉がわかる犬
大切な人を次々と失った男
世界から隔離されていた女
殺した人から生命エネルギーを吸い取る(能力?ただの思い込み?)殺し屋
動物や人を襲い、目をくり抜く怪物
怪物を追う捜査官と友人の警察官
古臭さあるんですけど、B級映画風の感じが心地よいです。(映画化されてるんですね…まさにB級映画っぽい)
感想は下巻で。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
これはすっごい名作! まさに感動もの。いい話だ……。
ただ、今までいくつか評を読んだんだけど、みんな「主人公たちのラブロマンス」だとか、「名犬アインシュタインの健気さ」をメインにしちゃってるのがちょっと気に食わない。そりゃたしかに主人公たちは好感持てるし、アインシュタインも健気で可愛い。それは認める。でも私が思うに、この作品で一番取り上げるべきなのは、「アウトサイダーの悲哀」。これしかないでしょ。異形の者の異形なゆえの悲しみがここまで描かれた作品って、数少ないと思う。本当に、アウトサイダー可哀想過ぎ。そして人間は身勝手。
実際今までの評だと、「ラストでは愛犬家必涙」(愛犬家じゃなくてもだと思うけど……)ってしてある。たしかに最後の、アインシュタイン絡みの箇所は泣ける。けどそれ以上に、アウトサイダーの境遇とその最期にすごく泣けたし、ここで一番泣くべきじゃないかと。
何はともあれ、これを「ホラー」ってジャンルだけにくくっちゃうのはあまりに惜しい。ジャンルなど限らずに、一読の価値はめちゃめちゃにある。
ところでこれ、何年か前にテレビで映画やってたの見た気がするけど……気のせいかな? だってまるっきり違う話だった気が。題名はたしか「ウォッチャーズ 第三生命体」って……やっぱり違うか(笑)。 -
ある日人生に絶望した男が一匹の犬に出会う。まるでこちらが言ったことをわかっているかのような振る舞いをし、普通の犬にはできないような芸当をやってのける。
実はこの犬、研究所から逃げ出した、遺伝子技術を用いた人間並の知能を持つ犬だったのだ。犬に導かれ男の運命は大きく変わっていく。一方で同じ研修所から逃げ出したもう一つの生物が犬を狙って追いかけてくる。犬とは対照的な存在。科学が作り出した陰と陽。憎悪と殺意を膨らませるそいつから逃げる事はできるのか…?
犬とこんなコミュニケーション取れたら良いなぁって妄想をふんだんに詰めこみつつ、ハラハラさせる展開ももってきつつで面白かった。と同時に平気でこういう実験を繰り返す人間の所業に嫌気も感じたかな…。 -
アインシュタイン!!
そしてアウトサイダース。。。
洞窟でキャンディの包み紙とかを集めてたのに泣いた。
というか最後はわんわんと大泣きしながら読んだ!
大好きな本! -
10年以上前に読んだ本、最近になってスゴ本で紹介されていたのを見て、図書館で借りて再読。やっぱり抜群に面白い。
特に、アインシュタインとともに、トラヴィスとノーラが、絆を深めていく過程が心地よい。 -
数あるクーンツ作品の中で、一番好きかも。読み終わって、すぐに読み返した一冊。
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アインシュタイン賢く、かわいいー!!
トラヴィスを助けたり、意思を伝えたり、この2人の関係も素敵だし、ノーラを助けるところもかっこいい!
下巻も楽しみ! -
ワンコ好き必読!主人公・トラヴィスと、ゴールデン・レトリバーのアインシュタイン、女性のノーラ。二人と一匹が支え合いながらたくましく成長していく姿にグッときます。でもそれだけじゃない。恐ろしいけど切ないアイツがやってくる。展開が面白い!