- Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
- / ISBN・EAN: 9784167801809
感想・レビュー・書評
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これは面白い。
主人公と女の子の関係についてはなんとなく想像はつきました。
しかし、それがこのような感じに物語に絡んでくるのは予想していませんでした。
しかも最後の怒涛のどんでん返しのような展開にはハラハラしました。
結局2度騙されてしまい、後読感はやられた!という気持ちでいっぱいでした。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
法律用語を理解しながらなので少し時間がかかる箇所もあったが、それも勉強になった。被害者、加害者、えん罪、法務官などそれぞれの立ち場を少しだけ垣間見ることができた。
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南郷さんが秒殺で結婚したのに一番びびった。あの状況から何をどうしたら結婚できるのか、非モテの僕には全く想像できないよ!
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読みやすく、わかりやすかった。
次から次へと出てくる怪しい人物に「お、真犯人こいつか?」「こっちか?」とドキドキ。 -
途中で「やっぱりな!」ってなった。
映画見てないけど宮藤いい役だね。 -
死刑、冤罪、法の矛盾、被害者遺族の心情、加害者、加害者家族の立場。重たいテーマを取り扱っているだけに、考えさせられる事が多い作品。でも、押し付けがましく提議されるんではなく、あくまでエンターテイメント。次のページが早く読みたい、と思わせてくれる。伏線の回収が見事で、最後の最後まで気が抜けない。江戸川乱歩賞最高傑作と呼ばれるに相応しい1冊だと思う。
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殺人を犯している主人公なだけあって、心に闇を抱えている。所々、そういった描写がされているが、真実はわからないまま物語は進む。そして最後にその理由を告白し、終わりを迎える。死刑に対し、行う人、行われる人の両面から考えさせられるので、是非について話し合うのも面白い。
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『闇に香る嘘』で第60回江戸川乱歩賞を受賞した下村敦史は、第51回江戸川乱歩賞を受賞した薬丸岳の『天使のナイフ』に大きな影響を受けた。
その薬丸岳は、第47回江戸川乱歩賞受賞作の高野和明の『13階段』に大きな影響を受け本格的に小説を書くようになったという。
という理由と2012年本屋大賞第2位の『ジェノサイド』(大賞は『舟を編む』)を読んで面白かったので、本作を読んでみる事に。
時に目を背けたくなるような描写などが盛り込まれており、死刑制度を逃げずに堂々と書いている印象。
ジェノサイド同様に非常にしっかりとしたディテールが二転三転する骨太のストーリーの上にしっかりと乗っかっている。
さすがの一言!
もちろん次は薬丸岳の『天使のナイフ』を読もうと思う。 -
傷害致死の罪で服役していた純一は懲役の満了少し前にして仮出所する。出所してみると、家族が償いの為に多大な苦労をしている状況に直面する。
そんな時に刑務官だった南郷からの連絡で、死刑を直前に控えた死刑囚の冤罪を晴らす高額報酬の仕事に誘われる。
死刑や服役といったテーマを元にスピード感あふれるサスペンスで非常に面白かった! -
作品後半からの動きが面白くてあっという間だった。読後、ミステリー小説を読んだ感がとてもあった。死刑制度、死刑執行官についての本を読んだばかりだったので更に引き込まれたし、考えさせられるものだった。