13階段 (文春文庫 た 65-2)

著者 :
  • 文藝春秋
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本棚登録 : 1192
感想 : 105
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  • Amazon.co.jp ・本 (432ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784167801809

感想・レビュー・書評

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  • 死刑制度、冤罪、事件に関わる人それぞれの苦悩、人を裁くということ…面白いというには不謹慎な、あまりに重く難しいテーマであるのに、ページを捲る手が止まらない。死刑執行など目を背けたくなる場面も多々あるが、それがリアルな緊張感となって、タイムリミットが迫る中、主人公たちと真実を追求する感覚になっていく。やはり、面白いというしかない。

    「死神は、午前九時にやってくる」
    この書き出しは忘れられない。

    何度も読み返す、特別な一冊。

  • 最近は人が簡単に死ぬ物語が多いが、現実での命の重みを描いた小説
    死刑制度の恐ろしさが身に染みてわかった

    後半のスピード感は必見

  • 仮釈放中の前科者と死刑執行に立ち会ったことのある元刑務官が死刑囚の冤罪を追い求めるミステリー。死刑制度の残酷さと必要性、殺人と正当防衛、相反するテーマを考えさせられました。死の描写がリアルですがどんどん続きを読みたくなる作品でした。

  • 法とは正義とは、という命題とミステリーが寄り添って出来上がった秀作。赦しとは何かを考えされられた。
    大どんでん返しとまではいかないが中々真相を推理するのは難しかった。

  • 一気読みした。死刑や罪について考えられさえられた。
    主人公2人の掛け合いがいい。2人とも優しくて強い人間。法律はまだまだ抜け目があって全ての人を助けてくれはしない。色々と考えさせられる話でした。

  • 罪と罰、考えさせられます。
    人が作った、そして人がやることだから
    綻びは必ずあります。

    本当に難しい、問題です。

  • 重厚なミステリーだったなー。満足。4.9

  • これほどの作品に手付かずでいたなんて…
    と思わずにいられないほど
    夢中になって読んだ。

    10年前の家出事件との絡みを
    ずーっと推理しながら読み進めて
    かぁーそう来たかあ…とため息w

    怒りは抑え込めても消えるわけではない。
    どの立ち位置でどう関わるのかによっても
    贖罪の意味は異なるのだなぁ。

    罪を償い更生を誓う?
    どこまで信じられるのだろう。

    この本に完全にもってかれてしまい、
    また色んな事を考えた。
    読んで良かった。




  • 推理小説を読み始めましたが、社会背景と人間関係が絡み合うストーリーは最後まで面白く読めました。 
    今年は小説から仕事のヒントを貰おうかな^_^

  • 読み応えのあるボリュームなのに、文章に疾走感があってサクサク読めた。
    脚本家出身の作者さんだからか、情景が浮かびやすかったように思える。
    後書きを読んで、勝ち負けのわかりやすさを納得した。


    ところで例の人を殺す必要はあったのでしょうか。
    怪我だけで正当防衛とか…
    なんだか主人公2人に救いがなくて少し寂しいです。

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著者プロフィール

1964年生まれ。2001年に『13階段』で第47回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。著書に『幽霊人命救助隊』、『夢のカルテ』(阪上仁志との共著)など。2011年、『ジェノサイド』で第2回山田風太郎賞を受賞。自著のドラマ化『6時間後に君は死ぬ』では脚本・監督も務めた。

「2012年 『グレイヴディッガー』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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