泣きかたをわすれていた

著者 :
  • 河出書房新社
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本棚登録 : 178
感想 : 19
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  • Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
  • / ISBN・EAN: 9784309026718

感想・レビュー・書評

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  • 小学校高学年から落合さんのエッセイが好きだった。彼女が介護の後、お母様を見送ってからの初めての小説。期待したけど、ちょっもあまりにも私小説過ぎて、生々しくて、引いた。「次」を書く気力精力はなかなか出てこないのかな。

  • 毎週末朝、落合恵子の声はNHKのラジオから
    暗い、と言うか重い

  • 読み終わってまず、著者の体調が心配になった。
    だって冬子は体の異変を感じ、精密検査の結果を待つとこで終わるんだもの。
    いつも若々しい落合さんも73歳なんだものね。
    お母さんを自宅で10年以上介護して著者が幼い頃から強迫神経症と闘ってきていたおかあさんと一緒に落合さんも闘っていたんだね。

  • なんとも気分が下がった。
    今の体調の悪いときに読む本ではなかった。
    元気なときに読んだほうがいいです、これから読む人は。

  • 親の介護、認知症。

  • 初出 2018年「文藝」

    私にとって落合恵子はセイヤングのレモンちゃん。
    彼女の感性に学ぶことが多かったなあ。

    72歳の冬子は、実年齢と同じで私小説っぽい。

    前半は母親の介護の話で、母一人娘一人で生きてきた彼女の思いがよく伝わる。
    「私の許可なしに、「わかる。」というな。そんな安易なものじゃない。」と書かれているのだが。

    後半は、オーナーである子供専門書店とそのスタッフへの思い。店をチーフの路子に譲るという手紙を書くところで終わる。実際のクレヨンハウスもそうなるのかなあと気になるところ。

    母や、恋人、親友たちを見送り、「もういつ死んでもいいのだ」と大きな安堵、解放の涙を流す。
    落合恵子に涙は似合わない、という我々の思いからも解放されたいのかも知れない。

    追記
    5月30日の朝日新聞にこの作品についてのインタビュー記事が載った。介護中に書いた文章より小説の方がより真実に近いというコメントが執筆の動機を窺わせる。
    https://www.asahi.com/sp/articles/DA3S13517025.html?iref=sp_ss_date

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著者プロフィール

1945年 栃木県生まれ.
[現職]作家.子どもの本の専門店クレヨンハウス,女性の本の専門店ミズ・クレヨンハウス主宰.『月刊子ども論』,『月刊クーヨン』発行人.『Women's Eye』編集人.『週刊金曜日』編集委員.
『ザ・レイプ』講談社,1982.『セカンド・レイプ』講談社,1994.『あなたの庭では遊ばない』講談社,1992.『「わたし」を好きになるために』海竜社,1997.『雪の贈りもの』集英社,1997.その他,女性問題をテーマにした翻訳多数.

「1998年 『ゆらぎ』 で使われていた紹介文から引用しています。」

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