- Amazon.co.jp ・本 (224ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309027180
作品紹介・あらすじ
高2男子、モニター越しにきらめく春夏秋冬……未来なき青春を突破するために、いま、彼は「踊ってみた! 」
――気鋭の文藝賞受賞作家が描く、「恋」と「努力」と「友情」の超進化系青春小説。
感想・レビュー・書評
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「自分の思春期、高校時代はどうだったかな?」
って考えながら読んでた。
登場人物のピンポイントな感情を
解像度高く作品で表現されてて読み応えがあった。
私もこの主人公と同じで反抗期が無かった。
学生時代は感情を無意味に他人に向けることを
「ダサい」と思っていて反抗期で
親や先生に反抗してる同級生を醒めた目で見てた。
ただ、作中にあるように反抗期が
大人になるための通過儀礼な気がして焦るような
気持ちもあったなぁ〜なんて
主人公に共感出来て面白かったです。詳細をみるコメント0件をすべて表示 -
うまく言えないけど他にない感じの良い小説だなあと思っていたら、巻末の解説(長嶋有)できちんと言語化されていてぎゃふん。
決して自分の記憶ではないのに、忘れ去ってしまっていたモヤモヤを丁寧に掬い上げてもらったような。とても良い小説だと思います。 -
思春期の説明できないわかりにくさみたいなものを追体験できる小説。
章立てもなく、誰の想いか語りなのかもわかりにくい中でストーリーは展開され、不確かな疑問は不確かなままで終わってしまう。
しかし、クセになる -
これを青春と呼んでいいなら彼らの過ごした日々は永遠であり、だが記憶からも消えるほど希薄かもしれない。その二面性に慄く。
「無神経な発話こそ、見過ごせない本質と響きあう。ーー」 -
意識無意識とか、考えることを考えるとか、哲学的な感じ。言葉で表現することにこだわらない主人公も好感もてる。
思春期の学生3人組の友情・恋愛的な物語なんだけど、つくもと尾崎少年という世間離れした登場人物のおかげで、かれと草野の思考が整理されている。四季の表現は匂いくらいしかわからんかった。 -
童貞マジめんどくさいと思いながら読んだ(超褒めてます)
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高校生がダンス動画をSNSに載せるために、夜な夜な公園で練習をする日常を軸にして、学校生活、家庭などでのあれやこれや
これが青春小説というものでしょうか
青春というか、思春期小説とでも言いたい
ともだちのつくもに
子供ができるというのがこの小説の「転」 -
記録
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高校時代の「しき」一年の移り変わりが、描かれる。特にキラキラして目立つグループでもないし、大事件が起こるわけでもない。
どこにでもありそうな、だれもが感じたことがありそうな、大人になる前の不安定な存在感。
べったりでもなく、淡白でもない関係性。
最後に一つやり遂げて別々の道を進んでいく。
それは悲しいことではないし、そうやって大人になっていくんだろうな。なにげなく手にとって読んだけど、読感は良かった。 -
ひらがなの多い文章と独特な文体に最後まで慣れなかった…
季節とともに移り変わる高校生の日常と気持ちが描かれており、内容的には読みやすかった。
もっと熱く彼らの思いが描かれていてもよいのになぁ…とちょっと物足りなさもあった。
終わり方はきれいで気持ちよかったです。 -
今どき高校生男子の周辺
春・夏・秋・冬
ネットのダンス画像を取り込んで友人とダンスの練習
この画像を友人に撮影してもらってネットに投稿する・・・
今の高校生じゃないと書けない生々しさ
前回は元ボクサー?と思わせる生々しさがあったし
次回は何を書く? -
ちょっと変わった文体で最初は違和感あったけど、友達やきょうだいの距離感に共感する部分もあったりして気づけば入り込んでいた。
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12-2-1
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文学
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★ヨシダさんからのおすすめコメント★
男子高校生の星崎と草野が「踊ってみた」動画をうpする事を目指し、公園でおどりの練習をしたりする話です。思春期の感覚がとてもせんさいに描かれていて良いよ~!
武蔵野大学図書館OPACへ⇒ https://opac.musashino-u.ac.jp/detail?bbid=1000140371 -
子供の成長物語である。
もう少し各人の内面が表現されているといいと思う。 -
高校生のモヤモヤした心情を,踊るふたりの中に分散させて,非常に論理的に分析したもの.手法が面白く,なぜか泣けるという星崎と草野のダンスを見てみたかった.
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思春期の言語化し難いモヤモヤを独特な文体と構成に乗せて新しい表現を試みている事を理解しつつも最後の最後まで馴染まないまま読み進めた。多分登場人物の何者でもなく幸不幸も無いディスコミュニケーションな日々を送る感覚が共感し難かったからかな。ただ不思議と読了後の爽やかさがあった。新しい。世代の違いか…歳だなぁ。