- Amazon.co.jp ・本 (140ページ)
- / ISBN・EAN: 9784309408439
感想・レビュー・書評
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詠われる側に立ったとしたら、さぞかし幸せな気持ちになるね
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自由な発想が気持ちいいなあ。でも、谷川俊太郎の詩を読んでも思うのだけど、男の人の詩には自慰がよく出てくる。よっぽどそのことを考えているんだろうなあ、なんて勝手に考える。何もないのに海に行くという趣旨の詩が好きでした。
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前に読んだ気がしないでもないけど多分ない。
いやしいやし。(て書くと「いやしい」で切って読めてしまいます。)
わりと単純に、「ゆめ」が好き。
あとは「求愛者」。
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眠っていたらごめんなさい
なるべく静かに舌で呼び鈴を押す
(求愛者)
*
きしょくわるい。 -
歌人・穂村弘による歌集は、裏表紙の言葉にあるように、甘美で危険な純愛凍結詩集、この一言に尽きる。
超直球ど真ん中を投げてきたかと思えば、謎の魔球を投げてくる、そんなバッター泣かせの迷投手が放り投げる言葉のボールを全てうまくキャッチしようと思わない方が賢明なのかも知れない。
中には、女子が思わずひいいいいとなってしまうこわあいのもある。「おねがい」「手をとめて」「海に来たのは」が私は好き。 -
買った帰りの電車で読了。穂村sanは好きなんですが、これはちょっとブラック過ぎて残念でした。「ホームレス・バター」な世界観が良かったです。なかなか『にょっ記』は超えられません★
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「獣もヒトも求愛するときの瞳は特別な光を放っているんじゃないか。」
ほむりん詩集☆
訳分からなくてもなぜだか惹かれる。
やはりそれは言葉のマジシャンだからかな。一つずつの言葉がキラキラと輝いていて光を放ってる。
それが求愛瞳孔反射なんだと思う。
どれが好きとか、じゃなくて、
あとがきにもあるように、詩が連なって一編のストーリー。
恋をして、叶って、破れて…
そういう一連の流れは誰にでも起こりうることだけど、
詩に現されると、全て一つずつが、特別なことなんだってことに気付かされる。
強さと脆さの両方を兼ね備えて、
なおかつキラキラ光ってれば
やっぱり惹かれない訳はない。
【11/17読了・初読・私の本☆】 -
うーん。
エッセイは好きだけど、これはちょっと…
ほむほむの紡ぎだす言葉の海におぼれてしまったみたい。 -
歌人・穂村弘の詩集。
きみの寝顔を見に行きがてら、バンビからツルゲーネフまで獣姦する
獣姦爆撃機という作品が印象的でした。 -
吉野朔実さんの解説漫画がこれまた陽水の「氷の世界」をフィーチャーしていて秀逸なんだ…
「獣姦爆撃機」変な勢いの竜巻がとおりすぎていき、「チョコくっキ」かわいいかわいいあのこ。 -
はじめて、息がとまるかとおもった詩集。
粘膜の感触や汗に濡れた背中の熱い体温、「喧騒の中で世界にふたりきり」な感覚、時が静止して永遠にすら思えるような一瞬、そういうのがぐぐぐっと立ち上がってきて、眼の裏が灼けるよう。
キッチュで幼くてしかしものすごくえろい。乱雑で清らか。
言葉が完璧なリズムで暴力的に美しく迫ってきて、
この世界に恋してしまう。
うっとり。
そう、ここから穂村弘に取り憑かれたのでした。